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【レビュー】1か月でアメ車を降りた理由。フォード・エクスプローラーの奇妙な乗り心地。

ついこの間買った、平成20年式フォード・エクスプローラーを売却しました。

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購入までの経緯

アメ車を買おうと決めたのは、遡ること3か月前のことです。地方への移住を切っ掛けに、生き残れる車を買おうと考え、その結果アメ車に行きついたわけです。大味だけど強くて頑丈。それまで乗ってきたドイツ車よりも間違いなく頑丈。1か月ですが、メンテナンスもたくさんしたのでわかります。アメ車はドイツ車より壊れません。

diy-kagu.hatenablog.com

そして途中で車種で悩みました。

フルサイズは大きすぎて心配なので、ミドルサイズ(それでも5m * 2mくらい)から選択することにし、選択肢が比較的多い、シボレー・トレイルブレイザーとフォード・エクスプローラーから選択することにしました。

フォード・エクスプローラーかシボレー・トレイルブレイザーか - ドリリウム

最終的に、価格的に倍近い違いがあるもののフォード・エクスプローラーを選択しました。ラダーフレーム構造(トラックと同じ)を採用する本格的な四駆、というよりトラックなわけですが、フォード・エクスプローラーはその乗用車的な洗練度が高いと評価されていたため、選択しました。

diy-kagu.hatenablog.com

 

これらのモデルは、モデルチェンジを機にいきなりアジアンカーっぽくなったり、欧州車寄りになって2Lエンジンを積んでいたりと、それって誰が欲しがるの?というモデルチェンジをしており、一つ前の世代のステレオタイプなアメ車を買おうと決めたわけです。フォードは4Lか4.8L(どちらも自動車税は同額)、シボレーは4.2Lの6気筒エンジンが積まれていて、スペック的にはステレオタイプのアメ車です。

良かったところ

まずは良かったところをあげてみたいと思います。

僕がイメージするアメ車は、大きな車体に柔らかいサスペンション、細かな揺れではなく大きな揺れ、すべての装備が大振りででっぷりしている、エンジンはどろどろ言ってる。こんなところです。

しかし、良くも悪くもこれらのイメージは裏切られることになりました。

その1:エンジン - 静かでスムーズ

僕が選んだ車はV6の4Lエンジンが搭載されています。このエンジンは非常に静かで、アイドリング中は一切の音や振動を感じません。回転数を上げても比較的スムーズで気持ちよく回転が上がります。

パワーも十分で、2.5トンの重いボディを不足なく引っ張っていってくれます。

燃費は高速で9km/L、街乗りで4~5km/Lですから思ったほどは悪くありません。例えばちょっと前のガソリンエンジンの5シリーズあたりと大差ありません。ガソリンもレギュラーですし、ガソリン代という面では同年代の5シリーズやEクラスとそこまで大きな違いはないと思います。

悪かったところ

その1:シャシーとサスペンション、乗り心地

乗り心地は悪いです。

お世辞にも良いとは言えません。僕が考えるアメ車はゆったりとした動きの、それこそ船のような動きをすると考えていました。

しかし、フォード・エクスプローラーに関しては細かな路面の荒れでガタガタと揺れるし、段差でもダイレクトな突き上げを感じます。船のような動き、大きな動きはあるにはありますが、こうした細かい動きのせいであまり体感はできません。

しかも、そもそも普通の車であれば揺れることもなくフラットに通過していけるような路面で大きな動きをしており、完全に普通の車とは比較する基準点が異なり、数段低いレベルにあることを体感しました。

ラダーフレームであるということを加味すればこんなものとも言えます。もちろん価格も安く、でかいわけですから贅沢は言えませんが、価格なりに質が低いという評価しかできませんでした。

この辺のフィーリングは、好みによるところが大きいでしょうが、今時の日本の軽自動車の方がまだマシだと思います。

追記 後日、比較対象にしていたトレイルブレイザーに乗る機会がありましたが、想像通りの船のような動きをするアメ車でした。エクスプローラーみたいに何がなんだかわからない動きはしないです。トレイルブレイザーなら乗り続けていたはず。

その2:静粛性

トラックと考えれば当たり前ですが、うるさいです。

特に砂が薄っすら路面にあるような状況では、ホイールハウス内に砂が舞ってとんでもなくやかましいです。ごついボディの割には、外の音もよく聞こえます。

もちろん軽自動車やミニバンなどに比べるとマシなのですが、普通のセダンとかの感覚でいると、どこか窓でも開いているのかと勘違いしてしまうレベルでした。

その3:ブレーキ

ここは多くの日本車と通ずるものがあると思います。

ブレーキ性能が低いのです。ローターの小ささを見るとよくわかりますが、車重が半分ほどのBMWより小さいブレーキです。これをでかいサーボで押さえつけています。しかもディスクもパッドも減りにくきというおまけつき。

ブレーキフィールをこんな車に求めていませんが、ガツンと効き始める割にそこから踏み込んでもなかなか止まらないのです。重いことはもちろん大きな理由ですが、それに見合ったブレーキが備わっていません。

一般的な速度域ならこれで十分という設計で、限界性能まで追い求めているBMWなどとは思想が完璧に異なるところです。

その4:横揺れ

その1に書くべきですが、あえて別に書きます。

SUVなら多かれ少なかれ横揺れがあります。特に本格的な四駆の場合には、分厚いタイヤの動きも設計のうちですから、どうしたって横揺れします。

また、そもそも背が高いためにコーナリングの際のGのかかり方も背の低い車より大きく、要するに普通に曲がっても体が滑るし荷物も吹っ飛んでいきます。あと、横揺れは車酔いをする人には最悪です。

その5:ドライビングポジション

アメ車に乗っていて何を言ってるんだと怒られそうですが、ドライビングポジションがさっぱり決まらないし、シートの位置は高すぎるしで大変です。視線が高いから近くも視界に入ってしまいますから、意外と運転していて疲れます。

その6:作りの粗さ

これは良いとも悪いともいえるのですが、とにかく内装も外装も作りが大雑把です。

内装にむき出しのボルトがあったりして、整備はしやすいですが、見た目はどうかな?という感じ。パネル同士のギャップも、内装だと恐ろしいくらいに広いです。

ただ、僕としてはメンテナンスしやすいし、この大雑把なところも魅力だよなと感じていました。

まとめ

書いていて僕がアメ車を受け入れられなかった理由がより一層明確になってきました。それは、僕の車の基準がBMWにあるということです。また、背の低い車ばかり乗ってきて、背の高い車への耐性が全くなかったという点もあげられます。

BMWといえばエンジンや走行性能に目が行くかと思いますが、それをアメ車と比較するのはおかしいとわかりますのでそこらへんは置いておきましょう。

それを差し置いても、車に乗って、エンジンをかけて、運転する。その中で行われるあらゆる動き、そしてその反応。そうしたあらゆる点で、洗練されていないのです。これはBMWと比べた場合ではなく、日本車や欧州車と比べて明確に洗練度が劣ると実感しました。洗練されていないという言葉がぴったりです。

 

アメ車洗練という全く結びつかない言葉ですから、洗練されていないのは当然なのですが、この20年30年で作られた車が、あんなにも洗練されていないとは思いませんでした。なんだか自動車ではない、別の何かに乗った気分。逆にそれが良いという人が多いのもうなずける話です。個性的ではあります。

 

…と、思っていました。(以下追記)

どうにも違うようです。知人のシボレー・トレイルブレイザーに乗せてもらったところ、まったくの別物。本当に船のようにゆったり動くし、ステアリングの感触もそれに合って軽いものの素直。反力もわかりやすい。ふわふわなアメ車を期待して乗るなら、トレイルブレイザーの方が100倍良いです。僕もトレイルブレイザー買ってたらしばらく乗っていたと思います。ボディの動きも自然で、悪い点としてあげた乗り心地や横揺れ、なぜかドライビングポジションや静粛性も気にならなかったのです。

フォード ・エクスプローラーはちょっと無理をしすぎたんだと思います。BMW X5みたいな乗用車的なフィーリングを求めようとして、結果として中途半端になったのかもしれません。全ての動きがちぐはぐで、より一層洗練度を落としているのです。

トレイルブレイザーはステレオタイプなアメ車として完成度が高いです。というか、この世代のフォード・エクスプローラーが中途半端な出来だったというだけ、なのかもしれません。