ドリリウム

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【BMW X1 N52B30】ステアリングの遊びは前期25iの不具合?

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最近、車のことを考える時間が減ったことを強く感じています。

BMW X1を選んだ理由

僕はセダンやクーペの外観が好きで、基本的にはセダンばかり乗り継いできました。そんな折、ふと今までに乗ったことのないSUV(というか背の高い車全般)に乗ってみようと考えました。好奇心です。

背が高いということは、車としての性能が下がります。

絶対に防ぎようがない問題です。BMW X5が発表された時に、その乗用車に近いフィーリングに多くの人が驚きましたが、それほどまでに背が高い車というのは不利なのです。そして、その出来は所詮は乗用車に近い、止まりなのです。これは絶対に避けられない真理です。それに続くように乗用車に近いフィーリングのSUVが多数発表されました。こうした車が一体どんな代物なのか?乗ってみたくなったのです。

最初は、どうせ走る楽しさが減るのであれば、半端なモデルを選んでも仕方がないと、アメ車を購入しました。SUVというか本格的なラダーフレームのトラックです。フォード・エクスプローラーという車でした。しかし、これがあまりにも動きが気持ち悪く、すぐに乗り換えることになります。

【レビュー】1か月でアメ車を降りた理由。フォード・エクスプローラーの出来の悪さ。 - ドリリウム

BMWがSUVを発売した経緯を知ると、多くの人が想像する以上にBMWにとって大きな変化であったことがわかります。特にX1のような「コンパクトSUV」という性能的に旧来のBMWの水準では絶対に発売できない代物が出てきたり、2シリーズなんていうものも発表されました。この裏には正真正銘、BMWが変わってしまった裏事情があります。これはまた別の記事でまとめたいと思います。BMW社史に詳しい方はご存知のように、デザインから製品開発までの決定権を持っている取締役会の入れ替えと、大半の株を保有している株主兼取締役員が世代交代しています。旧来のBMWの「量より質」「走る喜び」「究極のドライビングマシン」「スポーツセダン」といったブランドを築き上げてきた世代がいなくなってしまったということです。

前期X1 25i、なんかステアリングおかしくない?

そんなこんなですごくテキトーに選んだX1は、前期型の25iという3リッター6気筒エンジンを積んだモデルでした。しかし、これが最初乗ったときから違和感がありました。

ステアリングの遊びです。

日本車でよく言われる遊びとは全く違うものです。

例えば日本車でよく言われる遊びとは、ステアリングが効きだす前にある、ステアリングが効かない領域です。このステアリングが効かない領域では、少しだけステアリングが軽かったりします。

しかし、僕がX1で体験した遊びはこうした遊びとは別物でした。

ステアリングが効かない領域では全く重さがないのです。そしてステアリングが効く領域に入ると、とたんに(BMW特有の)重いステアリングが始まります。その差があまりに大きすぎるために、あたかもステアリングがロックしたような感覚さえあります。

これまで乗ってきた、現行も含めたBMWではこうした遊びはありませんでした。この少し動かしてからガコっと当たる感覚はすごく不快で、少しステアリングを修正しようとしたときに、じわっと力を入れるだけでは済まないのです。力を入れると想定と反してスコッとステアリングが動いてガコッと効く領域にぶつかり、そこからグッと力を入れなおす必要があります。ステアリングが重かった時代のBMWや、パワステなしの車でも、走行中にじわっと力を入れれば済んでいたステアリング操作が、全く自然にできないわけです。

BMWの良さとは素晴らしいチューニングに尽きる

僕の思うBMWの良さとはチューニングにこそあると考えています。

僕は縁があり、40年近く前のモデルから最新モデルまで、BMWのセダンは大体乗っています。一番低いグレードから、Mモデルまで。新車もあれば、中古車もあります。中古車のなかには整備の行き届いていないものもあれば、整備の行き届いているものもあります。

そうしたたくさんの車を乗って感じるのが、いわゆる「駆け抜ける喜び」です。

しかし、2001年に発表された7シリーズ(E65)から始まった大改革を経て、「駆け抜ける喜び」は薄れたかに見えました。2年くらい前まで、薄れたように僕は感じていたのですが、それでも他メーカーよりマシだとも考えていました。

その考えもE39に乗って変わりました。

E39を選んだ頃の僕は新しいBMWが受け入れられず、外装の状態が良いE39を探してきてもらって、中身をすべてリフレッシュして乗ろうと考えていました。これは僕の趣味の一環で、古い車を探してきては、とにかく直しまくって快調にして、またしばらくしたら同じことを繰り返すのです。経済には良いですが、家計には悪いです。

僕が買ったE39の足回りはブッシュがへたって、ショックは抜けていました。しかし、それでも走っていて楽しいのです。その後、すべてのブッシュやアーム、ショックは交換しました。しかし、抜けたショックで走って楽しいというのがずっと疑問でした。その後も新しいモデルに乗る機会があります。そうして改めて感じるのが、確かに大衆向けにマイルドになっているものの、やっぱり楽しいのです。単純にマイルドになっただけではなく、マイルドに寄ってしまったもののチューニングの素晴らしさは変わっていないのです。マイルドが好きかどうかは好みの問題です。BMWはいつの時代でも車に素晴らしいチューニングを施しています。素晴らしいチューニングの施された車は感性に訴えかけるものがあります。

感性に訴えかけるとは、ブレーキのタッチであり、ステアリングのフィーリングであり、体と一体になるシャシーであり、外部から伝わるあらゆるインフォメーションです。乗っていて極めて自然で、思った通りに車を動かせるのです。「駆け抜ける喜び」です。

BMWにはスポーティなイメージがあるため、BMWの車は速いと考える人が多いです。しかし、BMWの車は他のライバル車種にスペックやタイムで劣ることがよくあります。具体的には3シリーズならCクラスやA4、5シリーズならEクラスやA6です。あるいはM3に対するC63やRS4です。

それでもなぜBMWが選ばれるのかと言えば、そのチューニングの素晴らしさ。

駆け抜ける喜び」というわけです。

それ以上の言葉にしても陳腐なだけです。乗ればわかるというやつです。

ステアリングの遊びに慣れそうにない

あらゆる要素が完璧に調律された車は、乗っていて何も違和感がなく、体の一部のように動かすことができます。これがBMWの「駆け抜ける喜び」です。

しかし、先述のステアリングの遊びがすべてを台無しにしているのです。

「ジワッ」で済んでいたステアリング操作に、いくつもの工程が加わってしまったのです。 このステアリングの遊びさえなければ、SUVにしては楽しめる車だったと思います。

 

ふと、この本のことを思い出しました。

BMW物語―「駆けぬける歓び」を極めたドライビング・カンパニーの軌跡

BMW物語―「駆けぬける歓び」を極めたドライビング・カンパニーの軌跡

 

BMWの歴史や、よく言われる2001年ころから始まったBMWの変貌についても詳しく知ることができます。

 

これでは、普段なら無意識化に行っていることを、都度意識させられながら行う必要があります。しかも極端に軽い遊びのせいで高速走行などではステアリングが落ち着かず、腕が疲れます。

これはBMWの素晴らしいチューニングとは対極にあるものです。メーカーを尊重する傾向にある国内のレビューでもあまり良い評価を受けていないこと、海外でのレビューでもあまり良い評価を受けていないこと。そうしたことからもチューニングの詰めが甘いということが伝わってきます。

 

サスペンションやステアリング機構に問題がないことは確認済みです。

 

近々、手放すことになると思います。