ドリリウム

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一般家庭におけるダイナミックマイクとコンデンサーマイクの特徴まとめ

近年ではプロフェッショナルなスタジオ以外でもマイクが使用されるシーンが増えてきました。ゲーム実況や配信、個人宅での歌や声の収録など趣味から仕事に至るまで幅広いシチュエーションでマイクが使用され始めています。こうした様々なシーンでオススメされることが多いマイクがコンデンサーマイクです。

しかし、本当にコンデンサーマイクを選ぶのが正解なのでしょうか?

音響設備が整ったスタジオではなく、極々ありふれた一般家庭の一室で使うマイクとして、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクのどちらを選ぶべきなのでしょうか?

基礎知識:一般家庭の床・壁・天井の構造

一般家庭の部屋の構造はお世辞にも音響的に優れていると言えません。

内壁は多くの場合はクロス張りか板張りです。この場合には下地に合板や石膏ボードが使用され、隣が屋内の場合には下地の裏は空洞になっていることが大半です。

石膏ボードや合板は硬質で、間の空洞と相まって太鼓のような構造です。そのため音は響いて伝わりやすく、室内にも音が反響しがちです。このような壁の構造は木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造(RC造)などを問わずよく採用されています。

 

また、隣が屋外の場合には下地の裏に断熱目的で断熱材が充填されていますが、下地と断熱材の間には隙間があります。

ここで使用される断熱材は様々な種類があるのですが、一般的にはグラスウールと呼ばれる袋詰めされた綿のようなものが採用されます(※)。こうした断熱材は断熱構造を成り立たせるために空気を多量に含む構造が採用され、それは即ち吸音材として機能します。これであれば吸音性が確保できるのではないか?と思われがちですが、結局のところ断熱を主目的としているために施工時に断熱材と内壁の間に隙間ができていることが大半で、反響を抑える効果はほとんど見込めません。

※近年では住宅の断熱性や気密性が重視され始め、様々な選択肢が広がっています。

 

つまり、一般家庭の一室は音が反響しやすく外に漏れだしやすいということです。加えて外からの音も室内に響きやすいということが言えます。ちなみに一般家庭の一室に防音性を持たせる場合には以下のように施工することになります。(外への音漏れを防ぎ、室内の音の反響を抑える場合)

これは当然床・壁・天井の全てを同様の内容で施工する必要があります。

まずはじめに既存の石膏ボートの上に遮音シートを貼り付けます。次に吸音材を敷き込み、最後に吸音性のある内装仕上げ材で仕上げを行います。いずれの材料も意外とホームセンターやネットで簡単に手に入るので、気合があればDIYも難しくありません。

 

このような防音構造とすることで、音は段階的に減衰されていきます。下図では簡単な音の減衰の流れを説明しています。

室内で発生した音は、吸音性のある内装材にぶつかり吸収されます。室内で繰り返し音が反響せずに一部は内装材の中でエネルギーを減衰し、一部はその奥に減衰しながら透過していきます。

更に吸音材で音が反響することなく減衰します。

遮音材まで到達した音は遮音材にぶつかって跳ね返り、更に手前にの吸音材で音を減衰させられます。

石膏ボードまで到達した音は更に石膏ボードにぶつかって跳ね返ります。実際には遮音シートと石膏ボードは密着しているため一体になって機能します。

減衰された音が屋外に透過します。

 

このように音は室内に反響することなく吸音材のなかで減衰され続け、残った僅かな音が屋外に漏れ出します。音は振動エネルギーですから、吸音材のなかで減衰されながら徐々にエネルギーを失い減衰していくわけです。この遮音と吸音の順番を間違えると、防音性をうまく確保できなくなってしまいます。音響特性にこだわる場合には、あえて室内の音の反響を一部残したり、場所によって吸音性の違う素材を使うこともあります。

 

また、何もない部屋で音が反響しやすいのは壁と天井、床は基本的に垂直・水平であり音が理想的に反響してしまうからです。音は距離に応じて振動エネルギーが減衰するため徐々に反響は消えてしまいます。

しかし、物がたくさんある部屋では音は複雑に反射・分散して反響が減る訳です。反響が酷い場合には壁にカーテンなどを吊るしたり、天井に布をたるませて固定するだけでも効果があります。

ちなみに市販されている吸音材を壁に貼り付けても外部への音漏れをあまり防げないのは、吸音材が音(振動エネルギー)を減衰する力がそれほど強くないためです。音を遮るのは遮音材に任せ、遮音材が反響させた音を吸音材に返すことで吸音材の効果を高めて初めて防音は完成します。

ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの特徴

この2つのマイクの特徴は既に語り尽くされており、詳しい説明が必要な場合には参考になるサイトがたくさんあります。例えば音響機器の通販サイト「SOUND HOUSE」さんの以下のページはとても参考になります。

https://www.soundhouse.co.jp/contents/staff-blog/index?post=1146

ここでは簡単な比較の表を作成してみました。特に一般家庭での室内での収録にフォーカスをあてています。

  ダイナミック コンデンサー
収録環境 マイクに近い音しか拾わず、騒音や反響の多い環境に強い 騒音や反響音、振動を拾いやすく、静かで反響の少ないスタジオに適している
耐久性 比較的耐久性があり、保管に気を使う必要がない 衝撃や湿気に弱い
ノイズ ノイズが入りにくい ノイズが入りやすい
音量 音量が低く、マイクと口の距離を知覚するか別途プリアンプが必要

十分な音量を確保しやすい

大きな音には弱いが人の声程度であれば気にする必要はない

マイクと音源の距離

近くないと音が入らない

顔の向きやマイクと口元の距離が離れると音量が下がりやすい

遠くからの声も拾うことができる

生活音などを拾いやすい

収録環境について

先ほどの説明にもある通り、一般家庭の部屋は音響的に劣悪です。

このような環境でコンデンサーマイクを使うと音の反響や屋外の音(車やバイクの通過音や町内放送のような音)を拾いやすくなります。また、コンデンサーマイクは振動も拾いやすいため、デスクにマイクアームなどで接続した場合には、デスクの揺れなどのノイズを拾いやすく、ショックマウントが必要になります。

破裂音や息も拾いやすいためポップガードが必要になることもあります。

一方でダイナミックマイクはこうした外部の影響をほとんど気にする必要がありません。しかし、その反面でマイクに口を近づけないと十分に音を拾うことができない可能性があります。これは後述する「音量」の項目で対策と合わせて詳しく解説します。

ゲーム実況では、キーボードやマウスの操作音を拾いにくいダイナミックマイクは適していると言えます。

ただし、最近の住宅(マンションを含む)は断熱性と気密性が向上し、これにあわせて防音性も格段に改善しています。幹線道路の目の前にある家でも、窓を閉めれば無音になり、2階で飛び跳ねても1回にはほとんど音が聞こえません。そのため吸音材を適切に配置するだけで最低限の環境が整ってしまいます。(理想的な環境とは言い難いですが)

耐久性について

耐久性はその構造からダイナミックマイクが優れています。

しかし、実際のところコンデンサーマイクだからといって特別な処置をせずとも早々壊れることはありません。特に一般家庭での収録の場合、マイクを持ち運ぶことは少ないと思います。マイクを持ち運んで色々な場所へ移動する場合には、衝撃に気を付ける必要がありますが、据え置きで使う場合にはあまり気にする必要はないでしょう。

ノイズについて

ノイズはコンデンサーマイクが大きいと言われがちです。

これは構造的にノイズが入りやすいという点で事実ですが、実際に一般家庭の設備が整っていない環境で収録する場合には、そもそもの音圧レベルが低いダイナミックマイクの方が音量を上げるためにノイズが乗ってしまうことが多いです。

とはいえ、「収録環境」の項目でも説明したようにダイナミックマイクは音量さえ確保できれば声以外の余計な音を拾わないためやはりコンデンサーマイクの方がノイズは多く乗りやすいかもしれません。

一長一短です。

音量について

音量は圧倒的にコンデンサーマイクの方が確保しやすいです。

コンデンサーマイクで録音して音が小さいと思うことはほとんどなく、一般的な調整の範囲で問題ない音量が確保できるでしょう。しかし、ダイナミックマイクの場合にはその構造上、どうしても音量を確保しづらいです。

オーディオインタフェースのゲインやソフトウェアによるゲインで対処することができますが、あまりゲインを高めすぎると「ヒュー」「ザー」というノイズが気になり始めます。高価なオーディオインタフェースやマイクは比較的にノイズが乗りにくくなりますが、安価なマイク、安価なオーディオインタフェースを使用している場合には、設定を煮詰めないとノイズを抑えて十分な音量を確保することは難しい場合もあります。

そんな時にはプリアンプを使うことで音量を簡単に確保できるのでおすすめです。

diy-kagu.hatenablog.com

ただし、プリアンプ自体も1万円~2万円ほどしますので、これも加味してダイナミックマイクにするかコンデンサーマイクにするかを選択する必要があるでしょう。

総評:一般家庭ならダイナミック?コンデンサー?

一長一短のダイナミックマイクとコンデンサーマイクですが、収録するものや環境によって選び方が変わってきます。

何も考えずに周りの音は全部キッチリ拾ってほしいならコンデンサーマイク、声だけしっかり伝えたいならダイナミックマイクがおすすめです。ダイナミックマイクの音量が低い問題はプリアンプの導入で解決できますから、ダイナミックマイクを選ぶ場合にはプリアンプの購入も視野に入れておくと良いでしょう。ダイナミックマイク+プリアンプについては詳しくこちらで解説しています。

こんな方にはダイナミックマイクがおすすめ

  • 生活音を拾いたくない
  • キーボード・マウス操作といった余計な音を拾いたくない
  • 声だけをしっかりと録音したい
  • 室内の反響が気になる
  • マイクを音源の近くに設置できる

こんな方にはコンデンサーマイクがおすすめ

  • 周囲の音をしっかり録音したい
  • 息遣いや小さなささやき声、ぼそぼそと喋る声も正確に伝えたい
  • マイクと音源の距離が一定ではない
  • 遠くの音も捉えたい
  • 室内の反響が少ない
  • マイクをしっかりと固定できる環境がある

まとめ:実際のところ、どちらでもなんとかなる

細かな特性の違いを比較してみましたが、実際のところいずれのデメリットも些細なものです。YouTubeやTwichなどで見かける身近な配信者さんやYouTuberさんの使用する機材を見ても、コンデンサーマイクだったりダイナミックマイクだったり、数万円のマイクだったり数十万円のマイクだったりと環境は多様です。本当に音に徹底的にこだわり、自室をスタジオにリフォームしたりスタジオを建てるわけでもなければ、こうした差は体感できないことが大半です。

唯一音響に興味がない人でも間違いなく体感できるであろうポイントはダイナミックマイクの音量の低さです。

ダイナミックマイクは生活音や不要なノイズを拾わずに声だけ綺麗に録音できる反面で、音量が低いためにマイクと口の距離を縮めたり、オーディオインタフェースのゲインを上げたり、ソフトウェア側でゲインをかけるなど対策が必要です。ゲインをかけるとノイズも増えるため、ダイナミックマイクを買う場合にはプリアンプを追加購入するという+1万円程度の出費も頭に入れて選択すると良いでしょう。

ダイナミックマイクのノイズとゲイン(音量)対策【SHURE MV7X】

雑談やゲーム配信からポッドキャストや歌の収録など、今やプロフェッショナルなスタジオ以外でもマイクを購入する層は拡大しています。

そんななかでダイナミックマイクはコンデンサーマイクに比べて多くの利点があり、あえてダイナミックマイクを選ぶ方も少なくないでしょう。しかし、実際にダイナミックマイクを購入するとその音量の小ささにガッカリしたり、故障を疑う方も少なくないはずです。

ダイナミックマイクは構造的に音量が小さく、オーディオインタフェースやソフトウェア側ででゲインを上げても十分な音量が得られる前にノイズが気になり始めることも珍しくありません。大抵の場合はハード・ソフト両面の設定で最低限の音量を得ることができますが、配信や収録の都合上、どうしてもマイク自体の音量を上げたいということも珍しくありません。

良いマイクと良いオーディオインタフェースを使用することでノイズは抑えられますが、価格に対して得られる効果は少なく、音量が小さいという問題は常に付きまといます。

そんな時に必要なのが「マイクプリアンプ」です。

今回はダイナミックマイクのエントリーモデル「SHURE MV7X」を例にとって音量対策を紹介します。

マイクプリアンプとは

マイクプリアンプとは、その名の通りマイクに接続して音量を大きくしてくれる装置です。「プリ」には前に置くものという意味があり、「アンプ」は大きくするものという意味があります。マイクの前に接続して音量を大きくしてくれる装置というわけです。

そこでマイクプリアンプと検索をかけても、様々な見た目・機能の商品が見付かって「どれがどれかわからない」という方も少なくないでしょう。おそらくオーディオ関連の十分な知識がなければ混乱するはずです。

しかし心配はいりません。

単純にダイナミックマイクの音量を上げたい場合には、幸か不幸か選択肢は非常に限られます。具体的には2022年の執筆時点で入手性を考慮した場合に候補に挙がるのはたったの3機種です。

TRITON AUDIO FetHead Cloudlifter CL-1 sE Electronics DM1 DYNAMITE

TRITON AUDIO FetHeadとsE Electronics DM1 DYNAMITEは10,000円~13,000円ほど、Cloudlifter CL-1は20,000円~22,000円ほどで購入可能です。

いずれの製品もノイズ低減・音量アップ・音質改善を謳っており、おおよそ25~28dBの音量アップが見込めます。はっきりと言ってこれだけ音量が稼げればどれを選んでも問題ありません。いずれもXLR端子が両端にオス・メスとついており、マイクとオーディオインタフェースの間に挟み込んで使用します。

特に小型なボディが売りのTRITON AUDIO FetHeadの場合にはマイクやオーディオインタフェースに直接接続しても違和感がありません。sE Electronics DM1 DYNAMITEはやや大型になるためマイクに接続すると収まりが悪く、このようにマイクアームなどに固定する形が最も安定します。

SHURE MX7VにXLRケーブルを接続した通常の状態 TRITON AUDIO FetHeadを接続した状態 オーディオインタフェースにTRITON AUDIO FetHeadを接続も可能

一方で、箱型になっているCloudlifter CL-1はマイクやオーディオインタフェースに直接接続するというよりは間に挟み込んで設置する必要があります。オーディオインタフェースと並べて設置しておく使い方になる上、XLRケーブルが2本必要で価格も高額、音量を稼ぐためにマイクプリアンプを買う場合にはCloudlifter CL-1に優位性はありません。

マイクプリアンプには48Vファンタム電源が必要

さて、それではマイクプリアンプはどんな仕組みで動作するのでしょうか?

ここでは細かな説明は省きますが、簡単に言ってしまえば電気の力でマイクから入力された音声を大きくしてくれています。ダイナミックマイクは電源が不要で、オーディオインタフェースに接続する際にも48Vファンタム電源のスイッチをオフにして使用することができます。

しかし、マイクプリアンプを使う場合にはこの48Vファンタム電源をオンにする必要があります。オンにしないとマイクを認識しないため注意してください。

ダイナミックマイク+プリアンプかコンデンサーマイクか

ここまでの説明で「わざわざ1万円以上もする機器の追加購入が必要ならコンデンサーマイクで良いのでは?」と思われた方も多いと思います。

まさにその通りです。

もしあなたがダイナミックマイクとコンデンサーマイクの特徴を比較して、コンデンサーマイクでも問題ないと判断されたのであればプリアンプ代を上乗せして良いコンデンサーマイクを購入するのは良い選択肢と言えます。

ダイナミックマイクとコンデンサーマイクを一般家庭で使用する場合のメリットとデメリットをこちらの記事で紹介しているので是非チェックしてみてください。

一般家庭での収録・配信時のダイナミックマイクとコンデンサーマイクの特徴まとめ

【F31】BMW・3シリーズツーリングのワイパー交換手順(ボッシュ・エアロツイン)

BMW・3シリーズツーリング(F31)のワイパーブレード交換の手順を解説します。

フロントはセダン(F30)などと同じ品番ですが、リアは品番が異なります。我が家のバン君(土や木ばかり運ぶ我が家のF31の愛称)は後期型ですが、前期型でも品番は同じです。詳しくはボッシュの車種別適合品サーチでご確認ください。

 

フロントは600mmのAP24Uと475mmのAP19U、リアは280mmのA281Hです。

AP24U AP19U A281H

 

手順は簡単ですが、1つだけポイントがあります。

近年のBMWの各モデルはワイパーを立てることができません。ワイパー交換自体はワイパーを立てる必要はありませんが、立てて作業した方が簡単です。

ワイパーを立てるには、イグニッションオンの状態でワイパーレバーを3秒間ほど上に押し上げて固定します。するとワイパーがメンテナンスモード(立てられる位置)で静止します。

 

ここからは国産車でも軽自動車でもBMWでも変わりません。

また、純正品でも社外品でもほとんど変わりません。ワイパーブレードの固定部をよく見るとわかりますが、ブレードはアームに引っ掛けられて爪で固定されています。爪を外すためにはギザギザに加工された場所を押し込んでロックを外しつつブレードをスライドさせます。

 

アタッチメントは2番を使用します。

ボッシュ・エアロツインの場合には箱のなかに丁寧な説明書も同梱されています。

 

我が家のF31には既にボッシュのエアロツインが装着されています。

微妙なモデルチェンジを経て、メーカー名の表記や形状が微妙に変更されています。

 

リアワイパーはA281Hに付属されているアタッチメントを外します。

 

こんな風に最初から装着されているカバーを外します。

爪で軽く引っかかっているだけなので、構造を見ながらグイッと持ち上げれば力はいりません。

写真上がボッシュ・エアロツイン、下が純正品です。

 

取付は丸い穴をアームに引っ掛けるだけ。取り外しもブレード下側をグイッと引っ張るだけで簡単です。

【ニトリ・Nスリープ】上下二層マットレスのズレ対策!寄りかかって座るとマットレスずれる問題

ニトリ・Nスリープの登場で、マットレスの二枚重ねが広く知られるようになりました。

ベーストッパーの2枚のマットレスを重ねる方法は昔からあったものの、庶民にはやや手の届きづらい存在でした。Nスリープは、5万円から10万円というマットレスとしてはお手頃な価格で様々な2枚重ねのマットレスをラインナップしています。基本はプレミアムとハードという2つのシリーズで、更に快適性を高めたコンフォートとラグジュアリーシリーズもあります。それぞれ硬さの違いと構成の違いもあって、ラインナップがかなりわかりにくくなっています。

上下のマットレスのズレ問題

マットレスが上下2段に分かれていると、ベッドに座ってヘッドボードなどによりかかると力がかかってズレてしまう問題があります。

マットレス自体が沈み込んで変形するためあまりズレないのですが、Nスリープはマットレス自体にズレ止め加工が施されていませんので、ズレてしまうことがあります。ちなみにNスリープはほとんどズレることはありません。決してツルツルというわけではありませんが、多少はザラザラした表面をしています。また、マットレス自体が沈むため想像以上にズレません。

そこで我が家では絨毯などに使う滑り止めマットを敷きこんでいます。

 

こちらの商品は長さ2メートルありますので、シングルマットレスを2枚でワイドキングサイズにしている我が家にはピッタリです。

このマットを3枚横向きに挟むことで、全くズレなくなります。ズレに悩んでいたり、ズレの不安がある方にはオススメです。

余談:頭痛持ちにはハード一択

我が家ではハードシリーズを使用しています。

私は頭痛持ちで、特に寝ている最中に頭痛で目覚めるのが最悪のパターンです。なぜか寝返りがうまく打てず、同じ姿勢で寝続けて首や肩が凝り固まって、そこから緊張性頭痛から偏頭痛へと発展します。

ハード以外のシリーズは硬めでも表面に柔らかな素材を採用しており、初期の当たりが柔らかく、寝返り下手には難敵です。ハードシリーズでもH1-02CR以外は表面に沈み込みが激しく厄介です。Nスリープは多層構造なので、どれだけ硬い設定でも表面には柔らかい素材を薄く敷いていることが多いです。

【ARK】ARK Server Managerなしでサーバーを構築する方法(ローカルマルチプレイ)

ARKを家庭内(ローカル環境)で楽しんでいます。

私と妻、いずれも同じ家の中で2台のパソコン(Windows)で同じネットワークに接続してプレイしています。非公式ローカルサーバーによるローカルマルチプレイですね。

ARKをマルチプレイする場合、公式サーバー、非公式サーバー、非公式セッションなど選択肢がたくさんあります。我が家のように、同じネットワーク上にある端末でマルチプレイする場合には何がベストなのか?当初はわからないまま非公式セッションでプレイを続けてきました。

しかし、非公式セッションはあまりにも不安定で、折角時間ができてもプレイできないことも多く非公式のローカルサーバーを構築することになりました。

ARK Server Managerなしで余計なものは入れたくない

ARKで自前のサーバーを用意しようとすると1にも2にもARK Server Managerを使った方法が紹介されます。(あるいはレンタルサーバー)

非常に優れたツールではありますが、パソコンに不必要なものは入れたくありません。また、ARK Server Managerはインターネットを介したマルチプレイを前提としており、我が家のように家庭内(ローカル)で楽しみたいという場合には余計な機能が多いです。

そこで調べてみると、そもそもARKはインストールした時点でサーバー機能も用意されており、新しいものを何一つ追加することなくサーバーを構築することができることがわかりました。

 

実際に確認してみましょう。

ARKのインストール先フォルダを開きます。

最も簡単な手順は、Steamの「ライブラリ」を開き、ARK: Survival Evolvedを右クリックして「管理」>「ローカルファイルを閲覧」をクリックします。

するとARKのインストールフォルダが表示されます。

サーバーの実行ファイルはここから以下のフォルダを開いていくと見つかります。

ShooterGame Binaries Win64

Win64フォルダにある「ShooterGameServer.exe」こそARKサーバーです。

適切な設定の上、これを実行すればそれだけでローカルサーバーが起動します。

余計な操作も不要で、複雑なことは何もありません。

ローカルサーバーの起動と設定

ローカルサーバーを起動するには先ほど紹介した「ShooterGameServer.exe」をダブルクリックするだけではうまくいきません。

大きくわけて3つの設定が必要です。

基本的な設定が2つと、詳細の設定(ゲームの難易度等)が1つです。

設定1.マップの選択と起動バッチファイルの作成

ARKサーバーを起動するには、プレイするマップや様々なオプションをパラメータとして渡す必要があります。このためにコマンドを長々と入力する方法もありますが、面倒くさい上にわかりにくいのでバッチファイルを作成します。

1-1.バッチファイルの作成

バッチファイルについてご存じない方はピンと来ないと思いますので、まずは深く考えずにARKサーバー(ShooterGameServer.exe)と同じフォルダ内に適当なテキストファイルを作成しましょう。

フォルダ内で右クリックして「新規作成」>「テキスト ドキュメント」をクリックします。

ファイルの名前はなんでもOKです。ここではlaunch_ark_server.batとしています。

注意すべきは拡張子を.txtから.batに変更する点です。

拡張子が表示されない場合には、メニューから「表示」を選択肢、「ファイル名拡張子」にチェックを入れます。

1-2.バッチファイルの編集

続けてバッチファイルを編集します。

拡張子を.batに変更しているため、クリックしても何も起こりません。

右クリックして「編集」を選択しましょう。

Windows環境であれば、デフォルトで「メモ帳」が開くはずです。

開いたメモ帳に以下のコマンドを入力します。「好きな名前」の部分は自身のサーバーを識別できるような名前を付けましょう。英数字なら何でもOK。

start ShooterGameServer.exe "TheIsland?listen?SessionName=好きな名前"

これでマップをアイランド(The Island)に指定してサーバーを起動することができます。アイランド以外を選択したい場合には、それぞれ以下のように指定します。

The Island  →  TheIsland
The Center  →  TheCenter
Scorched Earth  →  ScorchedEarth_P
Ragnarok  →  Ragnarok
Aberration  →  Aberration_P
Extinction  →  Extinction
Valguero  →  Valguero_P
Genesis: Part 1  →  Genesis
Crystal Isles  →  CrystalIsles
Genesis: Part 2  →  Gen2
Lost Island  →  LostIsland

 

以上で設定は完了です。

ここで更にゲームの難易度など詳細な設定も可能ですが、それは後述する別の手順で設定する方がずっと簡単なので一旦次の手順に進みましょう。

2.ポートの解放

ローカルでプレイする場合にもポートの解放は必要です。

具体的にはUDPの7777番と7778番を開放します。

 

画面右下のWindowsボタンから「設定」を開きます。

 

「ネットワークとインターネット」を開きます。

 

「Windows ファイアウォール」をクリックします。

 

「詳細設定」をクリックします。

 

設定画面が開きました。

「受信の規則」をクリックします。

 

画面の右側にある「新しい規則」をクリックします。

 

設定画面が開くので、以下の手順で設定を進めます。

  1. 「ポート」を選択して「次へ」
  2. 「UDP」を選択、「特定のローカル ポート」を選択してテキストボックスに「7777-7778」と入力して「次へ」
  3. 「接続を許可する」を選択して「次へ」
  4. 何も変更せず「次へ」
  5. わかりやすい名前(ARK Local Serverなど)を入力して「完了」

以上の手順でARKサーバーに必要なポート開放が完了しました。

3.詳細設定

詳細設定を始める前に、ここまでの設定が正しく機能しているか確認しましょう。

設定1で作成したバッチファイルをダブルクリックして実行してみてください。

色々と表示されますが、ここで少し気長に待ってみてください。大体5分から10分程度待つ必要があります。表示内容は環境によって異なることがありますが、概ね以下のような表示でしばらくの間待つ必要があります。

 

このように「Full Startup:」から始まる行が表示されれはサーバーの起動が完了です。

常にサーバーを起動させるためにはこの状態を維持する必要があります。

特段操作は不要で、このウィンドウを最小化して放置すればOKです。ウィンドウを閉じるとサーバーが停止します。我が家のように家族が揃った時だけプレイするのであれば、プレイする前にバッチファイルを使ってサーバーを起動します。

 

ちなみにこの時点でサーバーは起動していますから、Steamを開いて上部メニューから「表示」>「サーバー」を選択し、「LAN」のタブを開くと起動したサーバーを確認することができます。

同様にARKを起動してサーバーを検索するとこのサーバーを見付けることができます。

サーバーに接続すれば、サバイバーのキャラメイク画面が表示されることが確認できるはずです。

 

詳細な設定をするためにARKを終了し、サーバー(真っ黒な画面)も一旦閉じましょう。設定1でも解説したARKのインストールフォルダに移動し、以下のフォルダを開きます。

ShooterGame Saved ConfigWindowsServer

ここにはサーバーのいろいろな設定ファイルが保管されています。

ここでサーバーのオプションを詳細に設定することができます。もし初期値でプレイするのであれば変更する必要がありません。

難易度や恐竜の性能、テイム時間や建築の制限など、ありとあらゆる項目を設定可能です。

ちなみに非公式セッションでプレイされていた方は、以下のフォルダ内に設定があります。同じファイルを見比べて内容をコピーすることで設定を引き継いでプレイすることが可能です。

ShooterGame Saved ConfigWindowsNoEditor

 

色々なファイルがありますが、編集するのは以下の2つのファイルです。

  • Game.ini
  • GameUserSettings.ini

Game.iniには基本設定が、GameUserSettings.iniにはオーディオ音量やキー割り当てなどの詳細設定やサーバーの名前、サーバーのパスワードなどサーバー関連の設定も含まれてきます。

詳しい設定はこちらで確認できます。

サーバー構成 - ARK: Survival Evolvedウィキ

個人的に一番簡単な方法は、実際に非公式セッションを作成して、その設定ファイルをコピーする方法です。非公式セッションを作成する際に、ARKのプレイ画面上で様々なオプションが設定可能ですが、これがGame.iniやGameUserSettings.iniに反映されています。

 

参考までに、サーバー設定に関してはGameUserSettings.iniにある以下の項目でそれぞれ設定可能です。

  • SessionName:サーバーの名前
  • ServerPassword:サーバー接続用パスワード
  • ServerAdminPassword:サーバー管理用パスワード

それでは快適なARKライフをお楽しみください!

【FGO】CONNECTING...が長くて何度もエラーが出る原因はJITTERと通信の安定性

Fate/Grand Orderと言えば息の長い人気スマートフォン向けアプリです。

しかし、残念ながら開発会社の力量不足が随所に見られ、その一つが通信制御とエラー制御です。そのなかでも目立つのが通信関係で、CONNECTINGが何度も長時間表示される問題は特にユーザーを悩ませるポイントです。

原因はJITTERとWi-Fi

先に結論を述べると、このCONNECTINGが続く原因は通信の安定性の低さです。

いわゆるスピードテストで見ることができるPINGや通信速度とは別物です。いくら通信速度が速くても、安定性が低いとCONNECTINGでつまづいてしまうのがFGOというアプリです。いくつかのスピードテストサイトでは確認できるJITTERという値が最も近いと言って良いでしょう。

JITTERが計測できるスピードテストサイトの例:インターネット回線スピードテスト・通信速度測定 | USEN GATE 02

通常、スマートフォンとWi-Fiのアクセスポイントやルーターとの間の通信は常に安定して確立できるとは限りません。一瞬途切れるかもしれないし、僅かに遅れが生じることもあるでしょう。

普通にインターネットを閲覧したりYouTubeで動画を閲覧したり、あるいはゲームをプレイしていてもこれに影響を受けることはほとんどありません。ブラウザアプリも、YouTubeアプリも、大多数のゲームアプリもこうした通信の不安定さを考慮した作りをしているからです。(実際に開発する際はあまり意識する必要はないのですが)

しかし、このFGOというゲームはやりとりするデータ量も頻度もそれほど多くないのに、通信が不安定になると簡単に処理を停止してしまいます。これはもはや不具合と呼んで良いレベルで、昨今のアプリ開発会社としては三流以下です。スマートフォンアプリ開発初心者が練習に使ったアプリの方が安定するでしょう。

これほど人気で長寿のゲームがこんなに根本的で初歩的な問題を抱えていることには驚きを隠せません。

対策

この問題の対策としては、アクセスポイントを追加したり、中継機を追加したり、そもそもルーターの近くでプレイすると良いです。

あるいはWi-Fiをオフにしてモバイル通信を使えば、大抵の場合は解決します。モバイル通信は、家庭内のWi-Fi環境に比べて断然安定しているからです。

 

【インボイス制度の誤解】売上1000万円以下のフリーランスでも課税業者になる必要はない

フリーランスのエンジニアをやっています。

週に2日か3日程度しか稼働せず、売上は1000万円に満たないいわゆる消費税を納める必要のない免税業者です。

インボイス制度開始を目前にして「消費税を納めるか廃業するしかない!?」なんていう極端な表現でアクセスを集めようとする記事が散見されるようになりました。もちろん客観的な事実を並べているサイトも珍しくありませんが、どうにも視野搾取というか一方的な視点での説明が目立つようです。

結論を述べると今回のインボイス制度導入で、個人事業主が損をすることはありません。

インボイス制度導入で何が変わる?

なぜインボイス制度導入がこれほどまで大きく取り沙汰されているのでしょうか?

※以降の説明は極めて平易に概要を説明するために正確な用語や表現をしていない場合があります。また、本制度の本質より影響を受ける部分に強く着目しています。

 

それは、事実上の免税制度が廃止されるからです。

これまで30万円の売上があれば、そこに3万円の消費税が加えられた33万円が支払われていました。

しかし、売上1,000万円以下の事業者は消費税を納税する必要がないため、消費税として支払われた3万円もそのまま貰えてラッキー!という状態でした。これが今までの免税制度です。

詳細は割愛しますが支払う側としても、単純に33万円を支払うよりも30万円+税とした方がメリットがあったわけです。しかし、このメリットがなくなるのが今回のインボイス制度の最も影響が大きい部分です。

このメリットがなくなれば、当然もともと消費税分として受け取っていた3万円がなくなってしまいます。もしくは課税業者に切り替えることで3万円を受け取ったうえで納税する必要があります。

特例がなくなりシンプルかつ明瞭になる

ここまでの説明でお気づきかと思いますが、もともと消費税として支払われていた金額をそのまま手元に残せてラッキーという状態が異常でした。(これが免税制度というものですが)

その点が解消され、納税するなら消費税をもらうし、納税しないなら消費税をもらわないという極めて単純な状態になるわけです。

実際には免税制度自体は残るものの、免税業者に消費税を支払うデメリットが際立つだけです。そのため、これまで通り消費税分をもらったうえで免税制度の恩恵を受けられるケースもあるでしょうし、逆もまた然りです。いずれにせよ、これまで特例でもらえていた分がなくなったというだけで、別段なにも問題ありません。

この10%程度の金額の変動で事業が立ち行かなくなるなら元々ビジネスモデルに無理があるとか、自転車操業で健全な状態ではないというだけですから、健全に事業を営む事業者にとって影響らしい影響はないわけです。

在宅勤務しながら運動したいならコレ!パソコン作業しながら運動なら「ステッパー」が最高な理由

在宅勤務歴10年以上。コロナ禍の影響を受けて在宅勤務が広く普及しましたが、私は2008年ころから在宅勤務を始め、ここ5年ほどは出勤という概念自体存在しません。

そんな在宅勤務で気になるのが体型が崩れて体重が増加すること。その原因でもある運動不足です。運動不足は単に体型を崩すだけでなくホルモンバランスや筋力低下を引き起こします。昨年、思い切って電動昇降デスク(電動スタンディングデスク)を導入しましたが、いまやほとんど出番もなく、椅子にどっかりと座り続ける日々です。

流石に危機感を覚え、せっかくなので在宅勤務をしながら運動できるエクササイズ用品がないか探しまわり、試して回ったのでその結果を紹介します。

結論はステッパー、その理由は?

先に結論を述べると、在宅勤務をしながら運動するのに最適なのが「ステッパー」と呼ばれるエクササイズ用品です。ステッパーとは以下のような運動器具のことです。

ご覧の通りの器具で、ステップに足を乗せて右、左、右、左と踏み込みます。お年寄り向けのライトなエクササイズ用かな?と思われそうですが、これが結構負荷があります。

①体が揺れずにパソコン作業しながら使える

在宅勤務で「ながら作業」をするために最も重要なのが体が揺れ動かないということです。

体が不必要に動けば、モニターを眺めたりキーボードをタイプするのに不都合が生じます。特にながら作業に適していると思われがちな、自発的に動く必要がない用品のなかには体がぐらぐら動いてキーボードの入力に差し支えるものも少なくありません。

そんななかでステッパーであれば単純な足の上下運動であり、そのペースも自由に制御できるのでパソコン作業の邪魔になりません。

②動きに慣れが不要

エクササイズ用品のなかに、ある程度動きに慣れないとパソコン作業が難しいものがあります。エクササイズ用品の動きに集中して、肝心の仕事の効率が下がっては目も当てられません。典型的なのはバランスボールで、慣れればただの椅子のように座り続けられますが、慣れるまではぐらぐらして仕事が手につかなかったり、ふいにバランスを崩すことを危惧して動きが遅くなってしまいます。

この点、ステッパーであれば足場はどっしりと安定していて、バランスを崩すことはありません。また、動き自体も単純な足の上下なので慣れるまでもなく足を動かすことができます。

③弱すぎず強すぎない負荷

ながらエクササイズとはいえ、負荷が小さすぎて効果が少なくては意味がありません。また、負荷が一部に集中する用品も不適当でしょう。適度に息が上がるくらいの全身運動ができて、なおかつ自分でペース配分ができ、さらに仕事に差し支えない程度に負荷を抑える必要があります。

例えばながらエクササイズの定番とも呼べるエアロバイクの場合、特に数万円で購入可能なリーズナブルなものでは負荷を最大にしても一般的な成人男性には負荷が小さすぎます。最大連続使用時間を守っていてはロクな運動になりません。リーズナブルなエアロバイクは調整幅が少ないため、身長が高めの方は無理な姿勢で関節を痛める可能性もあります。また、負荷が小さすぎると長時間使用する必要がありますが、在宅勤務中とはいえ常にながらエクササイズができるわけではありません。やはり適度に負荷は必要です。

そんななかでステッパーは見た目のコンパクトさとは裏腹に意外なほど負荷があります。少しペースを上げて足を動かせば、明らかに疲労を感じて息が切れ始めます。

ステッパーに及ばなかったながらエクササイズ用品

ながらエクササイズに最適かと思いきや問題があって候補から脱落した器具たちを紹介します。パソコン作業をしながら使うには不向きだっただけで、これらの器具自体に難があったわけではありません。

候補①ウォーキングマシン

ながら作業ができるエクササイズ用品で始めに思いついたのがウォーキングマシンです。

先に挙げたようなながらエクササイズの条件を一見して満たしている気がするウォーキングマシンですが、大問題がありました。

それは、持ち手やコントローラー部が邪魔でパソコン作業ができないという点です。広めのデスクであればデスク下に差し込むことはできるのですが、このコントローラー部があるせいでパソコンを理想的な位置に配置できません。ここが可動したり、取り外せれば良いのですが、いくつかのスポーツ用品店で見た限りは取り外して使用できる製品に出会えませんでした。これらが手元にあるのは安全上必要なことですから仕方がありません。

候補②エアロバイク

エアロバイクもながら作業に一見して適していそうな器具です。しかし、いくつものエアロバイクを試乗した限りでは負荷が低すぎます。それに反して連続使用時間は短いです。また、ハンドル位置が近く、サドルの調整幅が小さいため身長がある人には理想的な姿勢で使用することができません。

こちらもウォーキングマシン同様に手元に持ち手とコントローラーがあるのですが、多くの製品は調整することができます。持ち手は取り外すことができる製品も多く、コントローラーの位置もデスクとギリギリ干渉しないものも多いです。特に我が家のように電動式の昇降デスクを採用していて、小柄な方であればおすすめできる方法です。

候補③バランスボール・ボード

ながらエクササイズの定番であるバランスボールや、バランスボールを立位で行うバランスボードですが、これは仕事の効率を下げるためおすすめできません。

確かに慣れればほぼ無意識にバランスをとって座り続けることができるのですが、常識的な大きさの市販のバランスボールでは着座位置が低すぎて理想的な姿勢をとれません。また、常に同じ姿勢を保つならともかく、仕事中は狭い範囲ながらなにかと手足を動かして視線を動かすものです。こうした動きにいちいち遅れがでるうえ、ある程度意識して体を動かさないと同じ姿勢を保ちすぎて体がガチガチに凝ってしまいます。

もしかすると短時間使用なら健康に良いのかもしれませんが、ながら作業・ながらエクササイズという観点では全くダメでした。

候補④振動マシン

ボード状の器具に乗ってスイッチを入れると、ボードがぐらぐら動いて、バランスを取るために体が反射で動いて姿勢を保つ。自発的に体を動かす必要がない完璧なながらエクササイズ用品。なのですが、ダラダラと運動をしたいなら最適ですが、運動をしながら仕事をするにはあまりには不適当でした。

どうしても視線までぐらぐら動き、デスクに触れた手も落ち着かず、キーボード操作に支障がでます。

エクササイズ用品の難点、まとめなメーカーがない

こうして最終的にステッパーという結論に至ったのですが、さまざまなエクササイズ用品を見る中で感じた大きな問題点が「まともなメーカーがない」という点です。

世の中、安ければ安い方が良いと思う人もおられるかと思いますが、私なんかは多少高くても壊れず長く使えるものが欲しいと思ってしまいます。

そんな時にエクササイズ用品に目を向けると、通販でも店舗でもまともなメーカーの製品がないのです。もしかすると安全性を担保できないなどの理由で一流メーカーは安価な製品を販売しないか、ジムなどの正しく運用できる者にしか販売していないのかもしれません。そのせいか、エクササイズ用品のレビューを見ると、そのほとんどの製品に無視できないような低評価レビューが散見されます。それこそ有名なスポーツ用品店や、エクササイズ用品を販売している大型の電気店で販売されている製品ですら、ネットのレビューを見ると不安を感じざるを得ない製品ばかりです。

最終的に選んだのは「東急スポーツオアシス・ツイストステッパー Premium 」

私が最終的に選んだのは「東急スポーツオアシス・ツイストステッパー Premium」です。

ステッパーのなかでベストセラーといえばショップジャパンの販売するステッパーですが、耐久性に難がある点から候補を外れました。連続使用時間が10分という短さですから話になりません。

その点で、東急スポーツオアシス(聞いたことない)のステッパーは連続使用時間60分と6倍も長いです。価格も3割増ほどですが、その価値はあると判断しました。

ステッパーの耐久性の肝はダンパーにあるのですが、連続使用時間の長さはこのダンパーの寿命の長さとイコールと言っても過言ではありません。異なるメーカーである以上は、連続使用時間を決める基準が異なるでしょうから単純比較はできませんが、既存の判断材料から考えるなら東急スポーツオアシスのステッパーの方が多少は耐久性があるはずです。ダンパーの配置や負荷のかかり方、方向も異なるため損傷しづらい可能性もあります。

ただし、ショップジャパンと東急スポーツオアシスのステッパーには大きな違いがあります。

今回私が購入した東急スポーツオアシスのステッパーは「ツイスト」と名前がある通り体をひねりながらステップを踏みます。そのため体が上下するだけのショップジャパンのステッパーより体が大きく動いてしまいます。(慣れれば問題ない)

そのため、最初はパソコン作業をしながらステップを踏むのに慣れが必要です。特にひねりが加わる特性上、素足や靴下ではうまく動けません。最初はスニーカー等を履いて使うと感覚が掴みやすいです。

またショップジャパンの方が上下の動きが少ないため、体全体の動きが抑えられてながら作業には向いています。上下の動きが少ないということは、ステップに乗った時の高さも低いので多くのスタンディングデスクで対応できるでしょう。連続使用時間が短いことが本当に残念でなりません。

体力や筋力に自信のない方はショップジャパン、ある程度普段から運動をされていた方であれば東急スポーツオアシスを選ぶと良いと思います。

 

ちなみにステッパーの上に立つとデスクが低すぎると思われそうですが、私が購入した電動スタンディングデスク脚であれば、身長179cmの筆者がステッパーの上に載っても問題ない高さまでデスク面を上げることができます。

diy-kagu.hatenablog.com

【センサーライトの決定版】かんたん固定で電池長持ち、明るくて見た目もシンプルなRITEX LED-150

駐車場や庭、玄関やアプローチなどを手軽に便利に照らすことができる「センサーライト」は誰もが一度は検討したことがあるモノのひとつだと思います。

電池式、コンセント式、ソーラー式、バッテリー式などいくつもの給電方式と有名メーカーからなぞの中国製まで幅広いラインナップが存在します。センサーライト自体は人感センサーとLEDを組み合わせた極めてシンプルな機械です。怪しい中国製だろうと、日本のメーカー製だろうと、大きく構造は変わりません。中国の怪しいメーカー製だとしても技術的な観点から製品に問題がある可能性はほとんどゼロと言ってよいでしょう。

そうしたたくさんのラインナップに圧倒され「やっぱりいいや」と面倒くさくなって放置している人も少なくないでしょう。

電池式だと暗くて電池交換が面倒くさい、コンセント式は工事が大変、ソーラー式は長持ちするの?など疑問の数々もあることでしょう。ここではそんななかで誰もが満足できるであろう決定版ともいえるセンサーライトを紹介します。

ムサシ RITEX フリーアーム式LEDセンサーライト (LED-150)

数多くのラインナップと給電方式の違いなどを加味して「決定版」ともいえるセンサーライトが株式会社ムサシが販売するRITEXシリーズの「フリーアーム式LEDセンサーライト」です。型番はLED-150で、以降は型番で呼称します。

この製品をおすすめするいくつかの理由を解説します。

1.電池式で設置場所を選ばない、取り付けも自由自在

LED-150は乾電池方式です。

単一電池を3本使用し、一般的な使用であれば2年弱は電池交換不要で使用することができます。4.5WのLEDを採用しており、非常に明るいにも関わらず2年弱も電池交換不要です。

また、電池式ですので面倒な配線や工事も不要で、ソーラーパネルの配置や劣化も気にする必要はありません。実際に設置している様子を後述しますが、設置方法も自由自在で、結束バンド一本でも固定できますし、クランプしてもネジ止めしても良いようによく考えた設計になっています。

これは実際のLED-150の台座部分を裏側から撮影した写真です。

4隅の穴はネジ止め用の穴で、上下左右の各側面にはキャンディのような形をした穴が開いています。ここはクランプで止めるための金具を差し込んだり、ステンレスバンドなどのバンドを差し込んだり、結束バンドを通すことができます。

工夫次第で様々な取り付け方が可能で、取り付け場所に合わせて自由自在に取り付けできるようによく考えられた作りになっています。

2.十分な明るさ

電池式ということで「暗いのでは?」と不安に思われる方も多いかと思います。

しかし、このLED-150はめちゃくちゃ明るいです。そもそも構造的にコンセント式だろうと電池式だろうと明るさが変わることはありません。同じ4.5WのLEDであればコンセント式でも電池式でも同じ明るさです。

直視すると目が眩む程度には明るく、車2~3台程度の駐車場であれば十分に照らしてくれます。それ以上の広さになると、LEDの照射角度の問題でやや暗くなってしまいますが、暗くて歩けないようなことはなくなります。

3.電池交換が容易

電池式で一番の不安は電池の交換でしょう。

過去の電池式センサーライトは電池の交換が大変面倒くさい製品もありましたが、このLED-150は電池交換がとっても簡単です。その一方で、電池カバーの隙間から水が侵入して故障するような雑な設計はしていません。

防水パッキンがある上に、電池カバーは手でも回せるようにツマミ付きのネジ1本で締めこむ方式です。取り外すと台座と本体に分離して、簡単に電池交換が可能です。また、本体と台座が簡単に分離しますから、取り付けもとっても簡単です。

4.見た目がシンプルでどこにでもマッチする

センサーライトを選ぶ際に私が一番気にするのが「見た目」です。

センサーライトは駐車場や庭など、家周りに取り付けますから格好悪い製品は避けたいです。とはいえ、見た目にこだわって肝心の使い勝手が悪い製品も避けたいところ。センサーライトでAmazonや楽天市場などの通販サイトを検索すると、とんでもなく格好悪いセンサーライトが多数見つかります。

実用本位。だけどちょっと格好悪すぎない? ゴテゴテしてなんだか気持ち悪い。 さらにゴテゴテして目立ちすぎ。

メーカーには大変申し訳ないと思いますが、こういうセンサーライトを自分の家に設置したいと思う人は少ないのではないでしょうか。工場や作業場所用かな?

そんななかでLED-150はゴテゴテとした見た目の悪さもなければ、無駄に大きいわけでもなく、非常にシンプルで良いところもないけど悪いところがない極めて無難なデザインです。非常にコンパクトな作りをしていて、無駄もなくどこにでも馴染みやすいデザインだと思います。正面から見ると、LED部に隠れて本体がほぼ見えない点も優れていると思います。

5.センサー・LEDが個別に角度調整可能

LED-150のLEDとセンサーはそれぞれ自由に角度調整できます。

LEDの向きを調整するとセンサーが上を向きすぎて、道路を通る人にも反応してしまう

という問題はセンサーライトの定番の問題です。これまでも自由に角度を調整できるセンサーライトはたくさんありましたが、どれもこれも調整機能のために本体が大型化して、ゴチャゴチャと見た目が悪くなってしまう問題がありました。また、調整可能な角度も小さいものも多かったです。(この製品も5年以上前に登場した製品ですが・・・)

もちろん高価な製品や大きな製品であれば選択肢はありましたが、3000円台という価格で、なおかつLED部分に本体が隠れるようなシンプル&コンパクトさを兼ね備えた製品はコレくらいしかありません。

取り付けの様子と結束バンド1本で固定する方法

これだけたくさんのメリットがあるLED-150ですが、今回新たに1台購入しましたので設置の様子を紹介します。設置に使用するのは結束バンド1本です。

本来を下側から見た様子 ツマミ付きのネジを回せば台座と本体が分離

まずはじめに本体と台座を分離します。

小さなツマミ付きのネジを指で回すとパカリと分離できます。爪で固定されているせいで経年劣化で破損する心配もありません。分離すると本体側には乾電池を入れるスペースがあって、台座側は台座単体になるため簡単に取り付けが可能です。

標準付属でこちらのクランプが同梱されています。非常にシンプルな構造で丸や四角い柱などに固定することができます。

台座にはステンレスバンドやホースバンド、結束バンドなどを通すための穴が四方に開いていますから、今回は結束バンド一本で固定します。使用するのは対候性のある長さ350mm、幅7.6mmの結束バンドです。もちろんもっと細い結束バンドを横に2列並べて使用しても良いでしょう。長さが足りない場合は、結束バンド同士を連結して長くすればOKです。

このように長い結束バンドはやや高価で、50本入りともなると1000円以上します。1本あたりは20円程度ですが、DIY派ならともかく普段結束バンドを使う機会のない方には少しもったいないかもしれません。

ムサシから専用のステンレスバンドも販売されています。こちらも1000円弱する上、ただのステンレスバンドなので市販品のステンレスバンドやホースバンドでも十分です。ラチェット式で再使用不可ですので注意が必要です。また、ラチェット式のお陰でしっかりと締め付けることができるため、アルミ製の柱や樹脂製のパイプなどに固定する際には力を入れすぎて柱側を破損させてしまう可能性もあります。

結束バンドを使って、カーポートの内側のアルミパイプに固定してみました。

カーポートの柱や梁は、古いものや降雪地など特殊な条件を除けばアルミ製ですから、ドリルビスなどで簡単にビス止めすることもできます。しかし、センサーライトは電池を入れたところで軽量なので、これで全くもって十分です。台座と柱の間にゴムシートなどを挟むと、より一層しっかりと固定できますが、単純に結束バンドで固定しただけでぐらつきや動いてしまう様子はありません。十分です。

LED-150の主要な仕様

LED-150は乾電池式のセンサーライトで、単一電池3本で約22か月稼働します。(20秒点灯では5.5か月)

単一電池は安価なAmazonベーシックなどで1本100円程度、Panasonic EVOLTAのような高級品でも1本150円程度です。年間の電気代としては150円ほど、点灯時間が長く、点灯回数が多いケースでも600円ほどです。

LEDは4.5Wで、明るさは400ルーメンと明るく、数台分の駐車場やお庭を照らすにはこれ1台で十分です。アプローチなどを小さく照らしたいときには明るすぎるくらいです。LEDの寿命は4万時間ですので連続点灯させたとしても約4.5年。1日の点灯時間が1時間にも満たないセンサーライトであることを考えると寿命を気にする必要はありません。

センサーの感知角は140度で、距離は約6m。駐車場の後端から先端を十分にカバーできます。センサー自体を上下各30度、左右角160度回転させることができ、調整幅は非常に広いです。また、シンプルな人感センサーですので特定の範囲を感知したくない場合にはテープを貼って感知を防ぐこともできます。(付属の取扱説明書にも記載あり)

LEDは球体アームで自在に角度調整ができるほか、その根元が180度稼働してさらに調整幅を広くしています。根元はプラスネジでしっかりと固定でき、球体アームは手で締めこむタイプです。根元で大まかに角度を合わせてから、球体アームで微調整することができます。

幅は152mm、高さ153mm、奥行165mmとほぼ150mmの立方体程度の寸法です。

まとめ

もっと高性能なセンサーライトもあります。もっと安価なセンサーライトもあります。明るいものも、見た目が良いものもあるでしょう。

しかし、この3000円台という価格で、シンプルでどこにでも馴染むデザイン、十分以上の機能性と取り付けの容易さ、十分な明るさと2022年時点の万人向けセンサーライトとしては決定版と呼んで良い出来だと思います。

センサーライトで悩まれている方は、ぜひ一度手にとってみてください。

【鳥の巣箱にスズメバチ】要注意!5月・6月は空の鳥の巣箱は封鎖してください。

スズメバチが巣作りを始める季節になりました。

多くのスズメバチは春の終わりから夏の初めにかけて巣作りを始めます。巣作りを始めるために、女王バチが巣に適した場所を探して飛び回るのもこの時期です。この時期は女王バチが単独で巣作りに適した場所を探すため非常に臆病で、刺されることはほとんどありません。また、巣作り初期の女王バチも同様に警戒心が強く臆病で、巣の撤去も刺されるリスクが低く容易です。

あまり知られていませんが、スズメバチの寿命は基本的に1年で、巣作りを始めるこの時期には女王バチしかいません。そのため、女王バチが巣を1匹で作り卵を産み、幼虫を育てきるまでの間は女王バチ1匹で巣を作り守るのです。

この女王バチが生んだ子供たちが成長して活発に活動し始めるのが夏真っ盛りの8月~9月ころとされ、スズメバチの攻撃性が高くハチに刺される被害が多いのもこの時期です。

さて、1匹で巣作りから子育てまで行う必要のある女王バチは、この5月~6月の時期に出来るだけ安全に巣作りができる場所を慎重に吟味します。1匹のスズメバチがお庭を探し回るようにうろうろしていれば、巣作りに適した場所がないか探している証拠です。この時に巣作りの場所として最高に適しているのが空の鳥の巣箱なのです。

既に鳥が住んでいる場合にはスズメバチも警戒して巣をつくらないのですが、この空になっている巣箱はスズメバチにとって最優良物件と言っても良い場所です。

そのため暑さを感じ始める5月ころに、空の巣箱を庭に設置しているような場合には絶対にこれを塞ぎましょう。テープで塞ぐだけでも十分です。小鳥たちの巣作りも、気温が上がり始めることには大抵終わっていて、夏の間に空の巣箱を置いておいてもそこに住み始める鳥はまずいません。

 

暑くなってきたころに空の巣箱があれば閉じる。

鳥の巣箱を設置する場合には絶対に覚えておきましょう。

ブログを書いている人

カタミチ

ご意見・お問い合わせ等:syufukc@gmail.com

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