ドリリウム

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【故障修理】マキタのバッテリー充電器が赤緑の交互点滅で充電不可!バッテリーは問題ナシのレアケース?

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マキタのバッテリー充電器「DC10SA」が故障しました。

10.8V用充電器ですが、14.4Vや18Vなどの他の電圧でも同じような構造をしているので似ている症状の場合には参考になるかもしれません。

 

症状は緑ランプと赤ランプの点滅で、取扱説明書によると以下のいずれかが原因です。

  • バッテリー接触不良(端子の汚れ、欠損等)
  • バッテリー故障

まずは取扱説明書の表示に従って充電器の接点部を綺麗に掃除しました。

欠けや錆びもなく、薄っすらと粉塵を被っていた程度です。同じ型番の充電器をもう1台所有しており、似たような状況で使っていますが特別目に見える差異や異常はありません。

 

バッテリーの不良を疑いましたが、手持ちのバッテリーのいずれを装着しても同じエラーが発生します。

また、もう1台の充電器(いずれもマキタ純正・バッテリーもマキタ純正)を使うと問題なく充電できることから、充電器本体の故障であると判断しました。

一般的な対策と修理事例

今回発生した赤・緑ランプが交互に点滅する症状はネットで調べてもあまり類似する事例が見つかりません。

より正確に動作を示すと以下の通りです。

  1. 充電器の電源プラグを差し込む
  2. 緑ランプ点滅(充電待ち状態であり正常)
  3. バッテリーを装着
  4. 赤ランプ点灯(充電開始状態であり正常)
  5. 数秒後に赤・緑ランプの交互点滅

充電器を電源に接続した状態では緑ランプが点滅しており正常に見えます。

同様に、バッテリーを接続して数秒も赤ランプが点灯しておりこれも正常に充電が開始されたように見えます。

しかしバッテリーを装着して数秒すると赤・緑ランプの交互点滅が始まり充電はうまく行きません。

 

日本語・英語両方で検索しましたが、端子の汚れや基盤のはんだ不良、電子部品の故障によるヒューズ切れなどのありがちな故障事例はいくつか見つかりました。

 

充電器はゴム脚4か所を取り外し、プラスネジを4本外せば簡単に分解可能です。

コンデンサや抵抗を始めとした電子部品の異常は見当たらず、はんだ不良も見当たりません。

テスターを使って接点の通電状況を確認しますがこちらも問題ありません。

ヒューズは消弧剤入りのヒューズですので白い粉が邪魔で破断状況は確認できませんが、これもテスターを当てたところ問題ありません。

 

一瞬は充電を開始しようとする点や問題なく通電していることから、基盤(充電制御系のなにか)に異常があるのではないかと判断しました。

そうするともうこの手の知識がない僕にはお手上げです。

止む無く近所のホームセンターに持ち込み、マキタに修理を依頼しました。

購入から僅か半年で、使用回数も多くはありません。

とはいえ、マキタの工具類はメーカー保証が一切ありませんから仕方がありません。

10.8Vの充電器であれば安価に手に入りますし、今回のように不運にも故障しない限りは早々壊れるものではありません。

もし修理代が高いようであれば修理は止めて、ヤフオクなどで中古品を探そうと思いつつ持ち込みました。

新品より高い修理代

ホームセンターに預けてから1週間。

忘れたころに連絡がありました。

 

結果は想像通り基盤故障。

修理代はなんと6,000円オーバー。もう新品を買った方が安いくらいです。

ヤフオクなんかでセット品の充電器のバラシ売りがありますが、そっちを買う方がずっと安いです。

 

似たような事例は多くなく、基盤不良となればほぼ買い替えとかわらない修理費用が発生するのは想像に難くありません。

マキタの工具は保証が一切ありませんから、このようなハズレを引いてしまった不運を嘆くしかありません。

徐々に18Vに移行するきっかけにしようと思います。

【ラズベリーパイ】カメラモジュールのシャッタースピードを調整して暗所撮影(長時間露光)

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ラズベリーパイとカメラモジュールを組み合わせることで、手軽に写真や動画を撮影することができます。

長時間の記録では、光量の少ない夜間の写真撮影が必要になることがあるでしょう。

それ以外にも夜間のタイムラプス、星空撮影などでは限られた光量を最大限まで活かすため、シャッタースピードを長くする「長時間露光」が欠かせません。

 

コマンドでは、以下のように手軽に長時間露光による写真撮影ができます。

sudo raspistill -o test.jpg -ss 5000000

しかし、Pythonをはじめとしたプログラムでは少しだけコツが必要です。

ちなみにこのコマンドではシャッタースピードを5秒に設定して撮影しています。

単位はマイクロ秒ですから、1秒 = 1,000,000マイクロ秒となります。

Pythonによる長時間露光(シャッタースピード調整)

Pythonで長時間露光撮影のプログラムは以下のようになります。

import time
from picamera.camera import PiCamera
from fractions import Fraction

# PiCameraインスタンスを生成 camera = PiCamera()
# フレームレートを6分の1に設定 camera.framerate = Fraction(1,6) # シャッタースピードを設定(単位:マイクロ秒 = 100万分の1秒) camera.shutter_speed = 6000000
# カメラ設定待ち time.sleep(30)
# 露出の自動設定を無効化
camera.exposure_mode = 'off'
# 撮影&保存
camera.capture('test.jpg') camera.close()

太字で示したように、PiCameraインスタンスであるcameraのshutter_speedを設定することでシャッタースピードを設定できます。

上記プログラムでは、6000000マイクロ秒(6秒)を設定しています。

写真(静止画)を撮影するのであればこれだけでも機能しそうなものなのですが、残念ながら機能しません。

 

なぜならシャッタースピードはフレームレートの値によって上限が定められているからです。

デフォルトのフレームレートは30fpsに設定されており、この場合には30分の1秒以上のシャッタースピードを設定できません。

フレームレートを変更しない場合には、シャッタースピードが33333マイクロ秒くらいで頭打ちになります。

解像度およびセンサーモードに応じた制限もありますが、あえて指定しない限り意識する必要はありません。

 

フレームレートを設定しなかった場合の写真のプロパティを確認すると以下のようになっています。

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シャッタースピードをいくら長くしても、デフォルトのフレームレートである30fpsではシャッタースピードは1/30秒が上限です。

 

「静止画ならフレームレートは関係ないのでは?」なんてカメラ知識がない僕は思ってしまいます。

しかし、少なくともRaspberryPiのカメラモジュールをPiCameraで操作する際には、静止画でもフレームレートの設定が必要です。

長時間露光する場合には最も遅い6分の1fpsに設定します。

ちなみにシャッタースピードの上限は約6秒で、フレームレートを更に小さくしても6秒以上のシャッタースピードは設定できません。

V2モジュールではシャッタースピードが10秒、フレームレートは10分の1まで設定できるはずなのですが、手持ちのカメラでは6秒ちょいが限界です。純正品なら10秒いけるのかも?

Fractionクラスは分数を手軽に表現することができます。第一引数は分子を、第二引数は分母を指定することで分数を分数のまま扱うことができます。

 

ラズベリーパイのカメラモジュールは基本的に多くの設定をデフォルトでいい具合にしてくれています。

これを無効化する設定がexposure_mode = 'off'の設定です。

 

その前にsleep(30)がありますが、これはカメラの起動およびシャッタースピードの変更の反映待ちです。

ラズベリーパイのカメラモジュールは起動に時間がかかります。

カメラを起動してすぐに撮影するとひどく暗くなることがあります。設定変更後も同様で、少し待ち時間を作ってやると安定した画質で撮影ができます。

ここでは30秒待っていますが、実際にはもっと短くても問題ありません。

ギリギリの時間を見極めたい場合には、実際に撮影を繰り返してみると良いでしょう。

ループ処理で長時間の記録

ループ処理で一定時間ごとに撮影したり、一定の条件に合致した際に撮影する場合があります。

その際には、先ほど紹介したプログラムのうち以下の処理を先頭に記述します。

camera = PiCamera()
camera.framerate = Fraction(1,6)
camera.shutter_speed = 5000000
time.sleep(30)
camera.exposure_mode = 'off'

以降はループ処理のなかでcamera.capture(ファイル名)の処理を必要に応じて呼び出すだけでOKです。

夜間はシャッタースピードを伸ばし、昼間は0(Auto)にするような設定をしても良いでしょう。

明るさに応じて設定を変更する

シャッタースピードを長くすると、暗所や夜間の光量が少ない環境下での撮影に適している反面、明るい時間帯は写真が真っ白になってしまいます。

そのため実環境下では、周囲の明るさに応じて設定を変更する必要が出てきます。

 

カメラモジュールは自動制御機能が備わっており、内部的には輝度などを検出しているのですが、それを手軽に取り出すことはできません。

撮影した写真からパラメータを取り出すなど、カメラモジュールを光量センサー代わりに使うにはスマートな方法が見当たりません。

本格的に長期間の記録を行う場合には別途光量センサー(1個数百円)を購入すると良いでしょう。(光量センサーの商品例

もし数日~数十日程度の記録であれば、単純に日の出と日の入り時間を見てざっくりと制御すれば十分です。

 

一例を以下に示します。

300秒間隔で写真撮影を行い、昼間(7時~17時)は露出を自動設定、夜間(17時~7時)は長時間露光するシンプルなプログラムです。

import time
import datetime
from picamera.camera import PiCamera
from fractions import Fraction

INTERVAL = 300 # 撮影間隔(秒)
SHUTTER_SPEED_IN_DARK = 6000000 # 暗所でのシャッタースピード(6秒)
SHUTTER_SPEED_IN_LIGHT = 0 # 明るい場所でのシャッタースピード(0を指定すると自動調整)
FRAMERATE_IN_DARK = Fraction(1,6) # 暗所でのフレームレート(1/6fps)
FRAMERATE_IN_LIGHT = 30 # 明るい場所でのフレームレート(30fps)

# 時間に応じてカメラの設定を変更するメソッド
def set_exposure(camera):
    # 現在時刻の時間の整数値を取得
    hour = int(datetime.datetime.now().strftime("%H"))
    if 7 < hour < 17:
        # 7時以降17時以前であれば明るい場所用のフレームレートとシャッタースピードを設定し露出を自動制御
        camera.framerate = FRAMERATE_IN_LIGHT
        camera.shutter_speed = SHUTTER_SPEED_IN_LIGHT
        camera.exposure_mode = 'auto'
    else:
        # 7時以前17時以降であれば暗所用のフレームレートとシャッタースピードを設定し露出を固定
        camera.framerate = FRAMERATE_IN_DARK
        camera.shutter_speed = SHUTTER_SPEED_IN_DARK
        camera.exposure_mode = 'off'

# PiCameraインスタンスを生成
camera = PiCamera()
# 露出を設定
set_exposure(camera)

# ループ内で300秒間隔に写真を撮影する
while True:
    try:
        camera.capture('test.jpg')
        set_exposure(camera)
        time.sleep(INTERVAL)
    except KeyboardInterrupt:
        camera.close()
        break

LEDをフラッシュ代わりに使用するとなお良い

ラズベリーパイでプログラムや電子工作に入門する方へ向けた第一歩として定番のLEDを光らせるプログラム。

みなさんも一度くらいは経験したことがあるのではないでしょうか?

 

あのLEDをカメラの撮影時だけ点灯させることで、簡易的なフラッシュ代わりに使用できます。

ラズベリーパイの出力電圧は低く、しっかりとした照明を焚くにはリレー等の使用が必要です。しかし、長めのシャッタースピードとLEDを組み合わせると暗所での撮影が非常に安定します。

LEDだけ配線を伸ばして撮影したい対象物に隣接させて点灯すれば、長時間露光と組み合わせて記録には十分な写真が撮影できます。

 

例えば以下のようなプログラムです。

import time
import RPi.GPIO as GPIO
from picamera.camera import PiCamera
from fractions import Fraction

LED_PIN = 18

GPIO.setmode(GPIO.BCM)
GPIO.setup(LED_PIN, GPIO.OUT)

camera = PiCamera()
camera.framerate = Fraction(1,6)
camera.shutter_speed = 5000000
time.sleep(30)
camera.exposure_mode = 'off'

# LEDを点灯して撮影し、撮影後に消灯
GPIO.output(LED_PIN, GPIO.HIGH)
camera.capture('test.jpg')
GPIO.output(LED_PIN, GPIO.LOW)

GPIO.cleanup(LED_PIN)
camera.close()

特別な処理はなく、単純に長時間露光撮影に加えてLEDを点灯させているだけです。

まったく照明のない暗所でも、小さなLED照明と5秒程度のシャッタースピードで記録には十分な写真を撮影することができます。

 

ただし、LED照明自体が小さいので広い場所で遠くのものを撮影するには不向きです。

狭所で近いものを撮影する場合に有効といえます。

 

もしフラッシュを自作したいのであれば明るいLEDや100Vの照明をリレー制御で点灯させたり、USBライトをラズベリーパイのUSBポートに接続して、USBポートの通電を制御してオンオフする方法が最もお手軽です。

特にUSBポートを使用する方法は追加部材も不要で、ライト自体も100均やホームセンターで手に入ります。

また、カメラモジュール自体を暗所撮影に対応したものに買い替えるのも一つの方法でしょう。

 

ちなみに僕は安価な社外品を使用しています。

【シリンダー交換】オフィスチェア・ゲーミングチェアの座面が勝手に下がる【イトーキ クロスフォーカスチェア YES-S-GR-AEL】

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大手国内オフィスチェアメーカーであるイトーキが販売するゲーミングチェア「クロスフォーカスチェア」のガスシリンダーを交換しましたので紹介します。

使用する部品や手順は、多くのオフィスチェア・ゲーミングチェアと共通ですので是非参考にしてみてください。

 

イトーキ・クロスフォーカスチェアはクロス張りの落ち着いた雰囲気が特徴で、ゲーミングチェアにありがちな目に痛い色合いとは違ってインテリアにマッチします。

価格は定価で39,900円、実売価格で38,000円程度とゲーミングチェアやオフィスチェアとして見れば比較的安価~普通程度の価格帯です。

イトーキというメーカーと装備を考えればコストパフォーマンスに優れる価格設定と言えると思います。

 

そんなクロスフォーカスチェアを使い始めて2年弱。

早々にガスシリンダーが抜け、使用中にゆっくりと座面が勝手に下がってしまうようになりました。

膝が窮屈なことに気が付いて座面の調整レバーを引くと、座面が上がってそれまで座面が下がっていたことに気が付くわけです。

これを繰り返しながらだましだまし使っていましたが、ようやく重い腰を上げて修理に乗り出しました。

はじめに

まず始めに、イトーキなどの大手メーカーであれば修理のサポート体制も充実しています。

更に部品だけの販売もあり、公式サイトなどから純正部品を購入することが可能です。

  • 安く直したい
  • すぐに直したい
  • 自分で直したい

そんな方以外は安心のメーカー修理をおすすめします。

また、ガスシリンダー交換は嵌合部が固着しており取り外しに一苦労することがあります。

交換には騒音も発生するため集合住宅や騒音にシビアな環境では交換は難しいと言えます。

 

ただし、メーカーに修理を依頼する場合には商品の梱包や発送の手間、そしてモノが大きいだけに高額な送料が発生します。

高さ調整しないならお手軽&数百円で万事解決

今使っているオフィスチェアの高さ調整機能って必要ですか?

多くの方は、一度自分にちょうど良い高さに調整すれば、あとはそのまま調整することなく使い続けるはずです。

調整機能が不要であれば、ガスシリンダーの動きを固定してしまうことで簡単に解決することができます。

 

固定に使うのはホースバンド。

100円~200円程度で手に入ります。

ガスシリンダーの直径は、ほとんどのオフィスチェア・ゲーミングチェアは28mm径です。

これは規格化されており、よっぽど特殊なもの以外は28mmです。

 

例えば以下の商品のような28mmをカバーできるホースバンドを使って固定します。

ここでオフィスチェアの座面の上下調整機能を簡単に解説します。

これは典型的なオフィスチェアの座面下の様子です。

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青矢印で示した銀色の部分がインナーチューブ(直径28mm)です。

赤矢印で示した黒い部分がアウターチューブ(直径50mm)です。

銀色のインナーチューブが黒いアウターチューブの中に出入りすることで高さが調整されます。

銀色のインナーチューブには樹脂製のカバーがついていることが多いですが、写真では取り外しています。

 

つまり、黄矢印で示したつなぎ目を何かで固定してしまえば高さはそれ以上下がらなくなります。

 

ここに先ほど紹介したホースバンド等を巻き付けて締めこんでやれば、座面が下がることはなくなります。

ホースバンドをきつく締め付けるだけで十分に固定されますが、滑ってしまう場合にはガムテープなどを巻いた上からホースバンドを締めこむことで滑り止めになります。

ガスシリンダーの交換

さて、今回はガスシリンダーを交換することにします。

私が使うイトーキ クロスフォーカスチェアは座面の高さが430mm~525mmと非常に低く、一番高い状態でも低すぎると感じていました。

一般的に座面の高さは立ったときの膝の高さ付近が良いとされています。

 

今回はガスシリンダーを長いものに交換することで、この座面の調整幅を高くしようと考えたわけです。

そこで今回使用したガスシリンダーがこちら。

 

サンワサプライが販売する交換用ガスシリンダーです。

寸法は一般的な28mm×50mmで、多くのオフィスチェアやゲーミングチェアに使用できます。

価格は2000円~3000円程度で販売されており、非常に安価に手に入るのがポイントです。

 

交換手順は決して難しくないのですが手持ちの道具次第で難易度が変わります。

何せ、このガスシリンダーは上と下が穴にすっぽりはまっているだけです。摩擦で固定されているだけですから、これをなんとかして引き抜かなければなりません。

とはいえ、簡単に人の力で引き抜けるものではありませんから、ハンマーを使うのが常套手段です。

金属製でもゴムハンマーでもなんでも構いませんが、ある程度重さのあるハンマーでないと十分な衝撃が与えられません。

叩くのは交換するガスシリンダーですから、傷は気にしなくても構いません。

最も適しているのは、手に反動が来ないショックレスハンマーです。

 

クランプがあるなら活用しよう

ちなみに、もしクランプを持っているならクランプを活用すると労力を掛けずにガスシリンダーを取り外すことができます。

例えば広げる方向に使えるクランプを持っていればこのようにシリンダーを抜く方向に力を掛けて、ハンマーで衝撃を入れると比較的簡単に抜き取ることができます。

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クランプを掛ける時は出来れば3つ、少なくとも2つ掛けることでシリンダーに対してまっすぐと力がかかるように気を付けます。

上の写真ではわかりやすく1つしかクランプを掛けていませんが、これだとシリンダーに対して斜めに力がかかって抜けづらくなってしまいます。

 

また、通常のクランプでもシリンダーを角材などで押さえながら押し出すように力を加えれば簡単に抜き取ることができます。

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クランプである程度力を掛けたら、ハンマーで軽く叩いて衝撃を与えてやるとスコンと抜けます。

 

シリンダーの上側、インナーチューブ側はオフィスチェアの構造によって異なるのですが、座面から取り外すとインナーチューブの頭が見えますから、適当な角材を当てがってハンマーで叩くと簡単に抜き取ることができます。

 

いずれの手順でも、安定した場所にオフィスチェアを固定することが肝要です。

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道具があるなら治具(プーラー)を作ろう

ちなみにもし手持ちの道具があるのであればプーラーを簡単に自作することをおすすめします。

M10以上の寸切りボルトと角材があればOK。

ボルトを回す力で簡単に引き抜くことができます。

(でも、そんな道具を持ち合わせている人はこんな記事見ないでしょう!)

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

ガスシリンダーは高級オフィスチェアでも早ければ2年程度で劣化し座面の高さを維持できなくことがある部品です。

その割に交換作業は道具や場所がないと厄介な部類に入ります。

自分しか使わず高さ調整が不要であればホースバンドを使った方法をおすすめします。

リモートワークにメンタルやられて外出たら回復したのでSurface Laptop 4買った話

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コロナ禍の影響を受けてリモートワークを取り入れる企業が増えています。

私は15年ほど前、新卒で奇跡的に入社した外資系企業勤めの時代からリモートワークを経験しており、コロナウィルスという世界的な災害を受けて初めてリモートワークが広まる様子になんとも言えない思いを抱いています。(ここまで大きなキッカケがないとリモートワークすら取り入れられないのかよ、という意味合いで)

しかし、そんなリモートワークに慣れ親しみ、リモートワークを取り入れられない会社を低く評価していた私がリモートワークに苦しんでいます。

普通のリモートワーク

15年前の当時、リモートワークをするためには小さなパスコードを生成する端末が必要でした。

一時期、インターネットバンキングなどで取引をするためにパスコードを発行する機械を使っていたことがある人は、それをイメージすると近いと思います。

社外のネットワークから社内のネットワークに接続するには、その端末と専用のアプリケーションが必要でした。

スマホが普及してからは、パスコードの生成は会社支給のスマホに置き換わりました。

 

もちろん仕事で扱う情報は不特定多数に知られてはいけませんから、電車などの移動中やカフェ、飲食店でパソコンを開くなんて言うことはもってのほか。そうした教育も徹底していたものです。

 

とはいえ、こうしたリモートワークを取り入れている企業であっても、常にリモートワークを推奨していたわけではありません。

在宅を始めとした遠隔地から仕事をするという選択肢を提供していたにすぎないのです。

つまり、毎日在宅ワークなんていう人はレアケースでした。

私自身、ギックリ腰で動けなかった時と交通事故にあってしばらく安静にしていた時期以外はたまに体調や予定に合わせて在宅ワークをすることはあって、基本的には出社していました。

つまり、コロナ禍における完全な在宅ワークとは別物だったというわけです。

地方移住と完全在宅ワーク

そんな私が完全な在宅ワーク(一切出社しない)を始めたのはコロナ禍が発生するしばらく前のことです。

地方移住を機に、移住先の現地企業に就職したのですが外資系大企業(グループも含めれば10万人以上)から地方の中小企業(50人未満)の落差はあまりに大きく馴染めませんでした。そこで、移住後まもなく転職活動を開始した訳ですが、当然田舎では求人が限られます。

運が良かったことに、その頃には既に完全な在宅ワークが可能な求人がポツポツと出てきていました。

コロナ禍が発生する1年以上前だったと思います。

(ちなみにコロナ禍の現在、在宅ワークが可能な求人で溢れており、こういう時はエンジニアで良かったなと思います。)

 

最初は良かったです。

家事や荷物の受け取りも出来るし、周りの目を気にせずどんな姿勢でもどんな服装でも良いし、飲食やトイレも周りを気にしなくて良いんです。

余計なコミュニケーションも取る必要はないし、仕事に集中できる。

本当に良いことだらけだと思いました。

会社としては報酬に対して妥当なタスクを割り振り、それに対する成果でもって客観的な評価を下すことができます。

タスク管理は大抵の場合にはなんらかのタスク管理ツールを使用しており、誰がどれだけパフォーマンスを発揮しているか比較的はっきりと誰にでも見られる形で共有されます。

もちろんひとつひとつのタスクの難易度や工数はバラバラですから、一概に見て取れるわけではありませんが、ざっくりと判断することはできます。

実際にパフォーマンスを発揮できていない社員も明白になりますから、不公平感も解消されます。

 

良いことばかり。

セキュリティの問題さえ解決することが出来ればオフィスなんて維持しているのが馬鹿らしくなるほど良い所しかないと、そう思っていました。

あれ?めちゃくちゃストレス溜まってない?

そうして1カ月、2カ月、半年と順調に時は経ち、なんだかいつの間にかとてつもなく仕事がストレスに感じていることに気が付きました。

最初は単純に「仕事が嫌だな」「憂鬱だな」とか漠然と感じていましたが、ある時その理由が仕事のストレスであることに気が付きました。

これといった明確な理由は思いつかないのですが、とにかくメンタルが不安定でどうにもストレスがめちゃくちゃ溜まっているっぽいと気が付いたのです。

 

理由として挙げられそうなのはこんなところです。

  • 家に籠もり過ぎて外に出ていない
  • 人と会話する機会が激減した
  • 環境に代わり映えがない
  • 食事が雑になった

基本的に1日8時間は家で働いていますから、朝から夕方まで家に籠もっています。そうすると、自ずと仕事の前後に外出する機会は減ってしまいます。通勤と言う外出の機会がなくなれば、外出の機会は驚くほど少なくなります。

すぐ近くに同僚や上司がいるわけでもなく、なんでもないような無駄なコミュニケーションはなくなり、人と話す機会がなくなってしまいました。

目に移るのはパソコンの画面と家のなかだけで、周りを人が通り過ぎることもなければお客さんや同僚とあいさつを交わすこともありません。

食事は近所のコンビニで買うか、家にあるもので適当に済ませてしまいます。コンビニも毎日通えばどれもこれもすぐに飽きてしまいます。出社していればお昼に外食する機会もあったでしょうが、これも一人ではなくなってしまいます。

 

結局のところどれが理由か未だによくわかっていません。

そんな精神的に不安定なままとりあえず仕事をこなす日々が続きました。

外に出たらなんだか色々変わった

そうした日々が続くこと半年以上、ある時ふと思い立ってお昼ご飯を外で食べてみようと思いました。

あまりに家に籠もり過ぎていて、環境も変わり映えしない現状を打破しようとしてみたわけです。

コロナ禍の影響もあり、出来れば外には出ないでおこうという考えや、そもそも一人でお昼を食べるのにわざわざお店に入って注文をして食べるのは面倒くさいという心理もあって、それまで一度たりとも外食することはありませんでした。

今思えばなかなか衝撃です。

1年以上在宅勤務をしていて、一度たりとも休憩時に外食していなかったのです。

 

今の仕事はセキュリティ面で良くも悪くも緩く、外で仕事をしても問題はありません。

(それはそれで問題な気がしますが、とりあえず今のところはその緩さに甘えています。)

 

仕事は自宅のデスクトップPCを使っているので、当然仕事はできません。

謎のストレスに対して、単純に「お昼ご飯を外で食べる」という対策で臨んだわけです。

 

まず始めに感じたのは妙な解放感です。

とりあえず最寄りではない少し遠めのコメダ珈琲を目指すことにしました。

なんだか仕事中に車でのんびり走っていることが衝撃でした。

在宅勤務になると、そんな機会もまずなくなってしまいます。

仕事の憂鬱な気分は引き摺ったままですが、なんとなく気分が晴れていくような気がします。

そうしてお店について注文をして、提供された料理を食べてぼーっとしていると、これまた気分が晴れていきます。

なんとなく仕事へのモチベーションも回復してきたような気がします。

というか、この場でそのまま仕事が出来たらいいなぁ、周りにもそういう人がいるしなぁ、なんて思いました。

帰ってから仕事をすると、なんとなく嫌な気分も薄れているような気がしました。

 

終始漠然としていますが、無駄だと思って排除してきた変化や会話が、意外にも心を健康に保つのに役に立っていたことがわかりました。

 

そうとわかれば話は早いです。

早速外で仕事が出来るような環境を整えることにしました。

 

最初はLTE対応のノートパソコンやタブレットを購入しようと思いましたが、まずはテザリングで対応してみることにしました。

仕事はリモートデスクトップで自宅のデスクトップPCに接続して行うことにしました。

デスクトップPCとノートPCの環境を同期させる労力を考えれば、どう考えてもリモートデスクトップが正解です。

自宅のPCはWindows 10 Homeなのでリモートデスクトップのホストにはなれないですから、Teamviewerを使用することにしました。

(仕事に使っているのにHomeかよ、と思われそうですが置いておいて)

Microsoft Surface Laptop 4を選んだ理由

1エンジニアとして、1台Windows PCを所有しているのであればもう1台はMacにしようかと思いました。

なぜならMacにしておけばiPhone向けアプリの開発が可能です。

一方でキーボード配列の違いやキーボードの機能的な差異は大きなデメリットです。

めちゃくちゃな量の文字を打つ仕事ですから、WindowsとMacで環境が変わった際に一瞬でも操作に躊躇いが出るとストレスです。

そのためキーボードの配列やサイズにはかなり強いこだわりを持っています。高価なものや高機能なものではなく、配列やサイズ、キーピッチなどが重要ですから、使っているキーボード自体は安価なものです。

 

Macの使用歴は、会社からMacbook Proを支給されて使っていたことがあります。

これがとにかくキーボードの質感が合いません。謎の液晶状のファンクションキーも不便。

私にとってテンキーなしでファンクションキーがしっかり独立したWindows用日本語キーボードが最強です。

例えばHPのようにDeleteやBackspace、電源キーが変な位置にあるともうだめです。

Enterが細くてもダメ、CtrlやShiftの位置も重要です。

こうした理由から、これまでDELLのPCを買う機会が多かったです。DELL製品の品質が特別良いと感じたことはないのですが、とにかくキーボード配列が”普通”なのです。

とにかくヘンテコなキーボード配列やMacのように薄くて抵抗の少なすぎるキーボードはNGというのが第一条件になりました。

この時点でMacとHPは除外されました。

 

次にサイズです。

私は大柄な方で、13インチなんて持って歩くと「おもちゃかな?」というアンバランスな事態になるので15インチを検討していました。(身長が180cm以上ある人は見た目重視でノートPCを選ぶ時に13インチ以下を選ぶときっと後悔します。)

とはいえ、外出先で使うことを主眼に置く訳ですからあまり大きかったり、分厚くてスマートさに欠けるのは嫌です。洗練された見た目はモチベーションにつながります。

ということで大きさは13インチ~15インチあたりが候補に挙がります。

間をとって14インチがベストですが、14インチという選択肢はかなり少ないです。

 

性能は正直言って重要ではありません。

リモートデスクトップで接続するので本当にごく最低限のスペックで十分です。

あえて言うのであれば、充電ケーブルが前時代的なごついものではなく、せめて市販のPD対応のUSB充電器やUSB Type-Cケーブルで充電できると良いです。

 

ここで候補に挙がったのがMicrosoft Surface Pro Xです。

Microsoft独自チップを搭載した2 in 1 PCで、ノートPCのようにもタブレットのようにも使うことができます。

LG Gramも候補に挙がりました。また、価格的には競合するMacbook Airも一応候補には残りました。

Microsoft Surface Pro X LG Gram Macbook Air

価格やスペックを考えるとどれも横並びで、あえて言うならM1チップ搭載のMacbook Airが優勢かもしれませんが、用途を考えると余分なスペックに意味はなく、キーボードのせいで使い勝手は悪いです。(Macbook Proほどではない)

次にLG Gramはなんとなく見た目がダサい。昔ながらのノートPC感が抜けません。

消去法的にSurface Pro Xが候補に残りますが、どうにもこの独自チップに対応したアプリケーションは限られており、肝心のTeamviewerではバグが報告されているみたいです。

 

次に候補に挙がったのが今回最終的に選択するに至ったMicrosoft Surface Laptop 4です。

その名の通りタブレット状にはならないノートPCですが、その実態としてはキーボード付きのタブレットに近く、例えばメモリーははんだ付けで増設することはできません。

ちなみに価格はSurface Pro Xに比べると随分と高価になって、Macbook Airより高額です。

この価格差を考えると、僕のようにひねくれたこだわりがある人以外はMacbook Airを選ぶ気がしますが、どうなんでしょう。高いSurface Laptop 4をあえて選ぶ理由ってあるのかな?

たぶん性能的にもM1チップ搭載のMacbook Airの方が上なんじゃなかろうか。

 

充電ケーブルはやや前時代的ですがUSB PD対応の充電器やモバイルバッテリーからも充電可能です。ただし、コネクタはUSB Type-Cなどではなく専用品です。

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付属の充電ケーブルは十分にコンパクトですが、ケーブルの中間にACアダプタ(黒い箱)があるタイプで、持ち運びに適しているとは言えません。

ACアダプタにUSBポートがあって、スマートフォンなどを充電できる便利設計です。

出張先などでしっかりと腰を据えて作業するには最適な充電ケーブルだと思いますが、身軽に動く人にはちょっと不便です。

別途USB充電器とUSB Type-Cケーブルを用意した方が良さそうです。

 

ただ、よく考えると1日8時間の勤務時間中のうちの数時間程度に使うことを考えれば充電ケーブルを持ち運ぶ必要はなさそうです。Ryzen搭載モデルなら19時間も駆動できるそうです。実用上、その半分ですら十分ですから充電ケーブルのコンパクトさは重視する必要はなさそうです。

性能を重視しない人であれば、バッテリー駆動時間が長く価格も安いRyzen搭載モデルがオススメです。

正直言って、動画編集やゲームに代表されるヘビーな作業はIntelを選ぼうがRyzenを選ぼうが50歩100歩なので、あえて高くてちょっと性能が高いだけのIntelモデルを選ぶ価値はないと思います。

 

何より決め手になったのはキーボードです。

配列はファンクションキーが細いところと電源キーを除けばほぼ完ぺき。

電源キーはBackspaceあたりに潜んでいる嫌がらせのような仕様ですが、これは設定で反応しないように出来るので問題なし。

 

13.5インチモデルと15インチモデルでキーボードのサイズやキー間隔などは全く同一。

そして何よりキーの反発力が適度で非常に打ちやすいです。この手の薄いキーボードとしては驚くほど抵抗あるボタンのような打ち応えです。

 

実際に店舗でタイプしてみて、その瞬間に即決しました。

15インチも触れましたが、13.5インチが当初希望していた14インチに近く、ディスプレイも縦横比の問題かそれほど小ささが気にならなかったです。

Surface Laptop 4は上の写真でもわかるように、普通のノートパソコンに比べるとやや縦長のディスプレイを採用しており作業スペースが広くなっています。

楽天モバイル + Surface Laptop 4 + Teamviewerでリモートワーク

ということでSurface Laptop 4をセットアップして楽天モバイルを契約しているiPhoneでテザリングをしてTeamviewerでリモートデスクトップ接続を試してみました。

結果はと言うと全く問題なし。

タイムラグもほとんど感じず、仕事には支障はありませんし、スペック的な不足も全くありません。

一番の懸念は楽天モバイルの通信速度や安定性でしたが、こちらも全く問題なし。

 

唯一の不満があるとすれば、ディスプレイの縦横比が特殊でSurfaceのディスプレイは縦長です。

そのためリモートデスクトップで接続するとどうしても上下に黒いスペースが出来てしまいます。

ただし、Teamviewerの設定を変更しておくことで接続時に自動的に解像度を接続元のSurfaceに合わせることができるので、その点もクリア。

Teamviewerの接続を解除すると解像度も元に戻る便利仕様です。

ホスト側のデスクトップPCはディスプレイを2台つないでいますが、そのままでも問題なし。切り替えも出来るし、気にせず使えます。

 

顔認証でログインが出来るWindows Helloも便利です。

家ではスチールラックに置いているのですが、画面上部に結構強力なマグネットが仕込まれており、気を付けないとバチっと画面上部(カメラがあるあたり)がスチールラックに張り付きます。いつかこれで壊しそう。

 

Teamviewerはよくできており、ホスト側で操作せずとも一方的に接続が可能で、いつでもどこでも仕事が始められます。

喫茶店や公共の場で仕事をするなんてセキュリティ意識皆無のリテラシーの低い行いだと思っていましたが(今でも思っていますが)、ここはぐっとこらえて心の健康を優先することにしました。

何より会社側がOKと言っているんだから仕方がありません。(言い訳)

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DELLのパソコンでマウスやキーボードの「電源の管理」タブが表示されない

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最近DELL製のノートパソコンをMacで言うところのクラムシェルモード(※)で使うようになりました。

※クラムシェルモード:ノートパソコンを閉じたまま、外付けモニターやキーボードを使って作業をする。疑似デスクトップ化。

 

こうした使い方をすると、電源を切る時は良いのですが、電源を入れる時にわざわざノートパソコンを開いて電源ボタンを押す必要があります。

これが地味に面倒くさいです。

そこで普段はパソコンをシャットダウンさせる代わりに「スリープ」させ、パソコンを使う時はキーボードやマウスを動かすことでスリープを解除する運用を使用と思いました。

 

が、ここで問題発生。

スリープさせても数分~数十分でスリープが解除されてしまうのです。

 

一般的な原因はマウス、キーボード、ネットワークの3つです。

ネットワークについては「デバイスマネージャー」から「ネットワークアダプター」を選択し、片っ端から「電源の管理」タブにある「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外します。

 

更に「詳細設定」タブから「WoW」とか「WoL」「Wake On」「ウェイクアップ」などとついている項目をすべて無効にします。

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次にマウスやキーボードなのですが、こちらもネットワークアダプター同様に「電源の管理」タブにある「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外します。

 

しかし、なんとこのタブ自体が表示されないのです。

あれこれと原因を探ったのですがこれといった情報はなく、海外のサイトでDELLのパソコンではBIOSで設定が必要という情報を発見しました。

 

パソコンを再起動し、F2を連打するとBIOSの設定画面に入ることができます。

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Powerの項目にあるEnable USB Wake SupportをOFFにします。

DELLのパソコンは余計なものが入っていない印象でしたが、この設定画面を見るとかなり多数の制御が行われていることがわかります。

設定項目を一通り眺めてみてもおもしろい発見があるかもしれません。

 

 

ちなみに、私のケースではスリープが解除される原因はネットワークアダプタのWoW関連が有効になっていたためでした。

イベントビューアーによると「Input Mouse」が原因と表示されていたのですが、マウスの設定は意味がなかったです。

Davinci Resolve完全M.2 SSD移行で一体何が変わる?

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Davinci Resolveを使った動画編集環境をM.2 SSDに完全移行してみました。

 

具体的にはDavinci Resolveのアプリケーション本体、そしてキャッシュファイル類、プロジェクトファイル、データベース、素材の動画などをすべて新たに増設したM.2 SSDに移行してみました。

 

事の発端となったのは、やはり動画編集のもたつき。

既にSATA SSD環境ではありましたし、特に書き出しにおけるボトルネックがCPU(Core i5 9400F)であることも承知していたのですがM.2 SSDに移行することで少しでも動画編集でのストレスを減らし、加えて動画ファイルのコピーや移動速度も改善することを見込んでM.2 SSDを購入するに至りました。

また、1TBのSSDでは動画素材ですぐに満杯になってしまうため、データ容量確保の目的もありました。

ついでなのでDavinci Resolveの環境全部引っ越しちゃえ、と思い同じPCのなかではありますが、増設したSSDに環境や素材をすべて移行しました。

 

今回はその流れと効果をまとめてみます。

M.2 SSDの購入と取り付け

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これまでシステム用の500GBのSATA SSDと、主に動画ファイルやDavinci Resolveのキャッシュやプロジェクトファイルがある1TBのSATA SSD、そして動画バックアップ用の4TBのHDDという構成でした。

 

並行して編集中の動画が増えると、どうしても素材だけで1TBを越えてしまうため、都度動画を4TBのHDDに移動させていました。

しかし、HDDは読み書きのスピードが遅いですからこれが大変不便だったのです。

 

ということで、新たに買うM.2 SSDは2TBは欲しいなぁ、出来れば4TBがいいなぁと思っていました。

しかし、これが高い。とにかく高い。

1TBなら1万円ちょいだからまだ「こんなもんかな」と思えるのですが、2TBになると3万円くらいします。

 

そこで、既存の1TBのSATA SSDを動画の一時避難場所とし、主な作業場所として新たに購入する1TBのM.2 SSDを使用することにしました。

 

購入したのはこちら。

 

ちなみにM.2 SSDには取り付けネジが付属していません。

手持ちがないのであれば、こうしたネジを別途購入する必要があります。

僕が購入したのはこちらです。

この価格で送料無料、一体どこで利益を出しているんだろう?

 

ついでにM.2 SSDは発熱があるためヒートシンクの取り付けを推奨されることがあります。

風通しの良いPCケース内であれば特に問題ないようなのですが、これまた安かったのであわせて買っておきました。

 

 

こちらが今回購入した3点セットです。

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ヒートシンクは付属の両面テープで取り付けます。

ほんのりチップがはみ出していますが、逆側に少し余裕があるのでピッタリ位置で貼ればきれいにカバーできると思います。

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取付位置を確認します。

こんなことをしているものの別段自作PCに造詣が深いわけではなく、あんまりよくわかっていません。

 

M.2 SSDの取り付け場所は2か所あって、PCIeスロット(GPUがある)付近に1か所。

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もう1か所はCPUとGPUに挟まれてめちゃくちゃ手が届きにくそうです。

でも、こちらがM.2_1という表記があって1番みたい。

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心情的には1番に挿しておきたいですが、何せ手が入らないので2番に取り付けました。

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初期設定とDavinci Resolve移行

初期設定は解説しているサイトが多数あるので省略します。

参考サイト:SSD増設したのに認識されていない?それフォーマットしましたか?

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僕は何も考えずMBRを選びました。

1TBとか2TBならどっちでもOKみたい。

 

続いてDavinci Resolveの以降です。

今回はキャッシュやプロジェクト、データベースだけでなくDavinci Resolveのアプリケーション本体も移行したいです。

どんなやり方が正解なのかわからないので、以下の手順で作業を行いました。

1.プロジェクトのバックアップ

始めに現在作業中のプロジェクトをバックアップしておきます。

Davinci Resolveには便利な機能が合って、素材として使用中のファイルごとプロジェクトをバックアップすることができます。

素材の場所が変わってしまって、メディアオフラインになる心配がありません。

 

手順は簡単です。

  1. プロジェクトマネージャーを開く
  2. バックアップしたいプロジェクトを右クリック
  3. プロジェクトアーカイブの書き出し

これでバックアップの保存先を選んで書き出しを行います。

設定はわからないのであれば特に変更する必要がありません。

2.Davinci Resolveのアンインストール

今回はDavinci Resolve本体の場所も、新たに増設したM.2 SSDに変更したいと思っていたので一度Davinci Resolveをすっきりとアンインストールすることにしました。

Davinci Resolve本体が同じディスク上にある方が良いのか、あるいは別の方が良いのか、いまいちわかっていません。

3.Davinci Resolveのインストール

Davinci Resolveをダウンロードして、インストールします。

インストール先にはもちろん新しく増設したM.2 SSDを選択します。

4.データベースの作成

Davinci Resolveを起動し、プロジェクトマネージャーを開きます。

通常であればDavinci Resolve起動時に自動的にプロジェクトマネージャーが開くと思います。

 

新規データベースをクリックし、データベースを作成します。

名前を適当に設定し、保存場所を新たに増設したM.2 SSDにします。

データベースには「ディスク」と「PostgreSQL」がありますが、わからなければ「ディスク」のままでOKです。

5.プロジェクトの復元

新たに作成したデータベースを開き、バックアップしたプロジェクトを復元していきます。

画面を右クリックして「プロジェクトアーカイブの復元」を選択し、先ほどバックアップしたファイルを選択すれば、すべて元通りになります。便利。

データベース自体をバックアップして復元してもよかったと思うのですが、どこでどう古いディレクトリとつながっているかよくわからなかったので、データベースを作り直してプロジェクトを復元する方法を選択しました。

6.メディアストレージの変更

Davinci Resolveを開き、メニューから「環境設定」を開きます。

「メディアストレージ」を開いて新たに増設したM.2 SSDの作業フォルダを選択しておきます。

7.作業フォルダーの変更

プロジェクト設定を開き、「マスター設定」メニューから「作業フォルダー」の項目を3つとも新たに増設したM.2 SSDに変更しておきます。

デフォルトの設定を変更しておくと、毎回プロジェクトを作る度に設定しなくて良いので便利です。

参考サイト:【DaVinci Resolve】デフォルトのプロジェクト設定を変更する | ぱーくん plus idea

効果検証

変わらない!

 

事細かに検証しようと準備を重ねていたのに、全然変わらないです。

主に動画をドラッグ&ドロップでサクサク動かしたり、動画をタイムライン上においてもオーディオの波形がすぐに表示されない問題など、細かなストレスを解消したくてM.2 SSDを試してみた訳ですが、変わりません。

 

とはいえ、こうした作業をしている時もCPUやGPUは大して使われてはおらず、それじゃあいったい何が原因でこうしたストレスフルな動作をするのか?と考えるとDavinci Resolve自体の仕様としか思えません。

あるいは思い当たることと言えば、アプリケーション本体と素材たちが同じディスク上にあること。

 

いや、やっぱりCPUを良いヤツに乗せ換えたら改善するんだろうか?

いつか予算が出来たらCPUをCore i7かCore i9へ載せ替えようと思います。

Bluetoothイヤホンの音質激悪!まるで昭和のラジオのようだった原因と対策

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デスクトップPCにBluetoothドングル(TP-Link社製)を取付、Bluetoothイヤホンを使用したところ冗談のような音質だったので対策の記録を残します。

 

どうやらこのような問題は使用するイヤホンの機種やBluetoothドングルの機種を問わず発生するようで、ちらほらと情報が見付かる状況でした。

 

参考までに、私の使用しているイヤホンとドングルは以下の通りです。

Bluetoothイヤホン Bluetoothドングル
Anker Soundcore Liberty Air 2 TP-Link Bluetooth USBアダプタ UB400

Bluetoothドングルとは、Bluetooth機能のないパソコンでBluetooth機器を使用するための子機のようなものです。

私のパソコンはデスクトップ型でBluetoothが使用できなかったため購入しました。

 

ちなみに問題の音質は、タイトルにあるように昭和のラジオのような音です。

接続が途切れるとか、ノイズが乗る、というそういう話ではなく、音質を限界まで低く設定したように一定・一様に音質が悪いです。

原因はモノラル接続

最初に原因を示しておこうと思います。

画面右下のスピーカーマークを右クリックして「サウンド」を選択します。

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「再生」タブのなかにお使いのイヤホンの名前があると思うので、右クリックして「プロパティ」を開いてみましょう。

 

「詳細」タブを開いてみると、気になる部分がありますね。

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1チャネル、16ビット、16000Hz(テープレコーダーの音質)

 

原因、これじゃん。

僕の場合には昭和のラジオのようだと感じましたが、「テープレコーダーの音質」と表現してくれるとはわかりやすくてとても良いです。

 

つまり激安イヤホンであるAnker Soundcore Liberty Air 2はテープレコーダーの音質らしいです。

 

というのは冗談で、本来の性能が発揮できていないようですね。

この項目はグレーアウトしており変更することも出来ません。

対策1:ドライバーの変更

Windows 10環境下では、多くのデバイスが自動的に認識されて適切なドライバーが使用されます。

今回私が使用したBluetoothドングルも同様で、公式ページにてWindows 10であればドライバーのインストールは不要と明記されています。

 

実際に画面左下のWindowsマークを右クリックして「デバイスマネージャー」を開いてみます。

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Bluetoothという項目を見てみると、「Generic Bluetooth Radio」という項目が見つかります。

Windows標準で用意されているドライバーにはこの「Generic Bluetooth Radio」ともう1種類が存在します。

そこでもう1種類のドライバーに切り替えてみましょう。

 

Generic Bluetooth Radio」を右クリックして「ドライバーの更新」を選択。

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「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択。

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「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」を選択。

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「Generic Bluetooth Adapter」を選択して「次へ」をクリック。

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切り替えが完了しました。

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パソコンを再起動すると変更が反映されます。

しかし、私の環境では自動的に「Generic Bluetooth Radio」に戻ってしまいました。

どうやらこれは原因とは別みたい。

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対策2:Hands-Free AG Audioの無効化

さてどうしたものか、と思っているとあるものを発見しました。

サウンドプロパティ内に、私が使用しているSoundcore Liberty Air 2が2つ登録されています。

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  • Soundcore Liberty Air 2 Hands-Free AG Audio
  • Soundcore Liberty Air 2 Stereo

以上の2つです。

画像ではイヤホンとの接続が解除された状態ですが、イヤホンを接続するとデフォルトで「Soundcore Liberty Air 2 Hands-Free AG Audio」が選択されます。

 

Hands-Free AG AudioとStereoの違いはよくわかりませんでしたが、何かがおかしいです。

なぜ2つあるか不明ですが、Hands-Free AG Audioに接続するとテープレコーダーの音質に、Stereoに接続するとまともな製品本来の音質が発揮されることがわかりました。

 

なぜこの2つが同時に登録され、Hands-Free AG Audioがデフォルトに選択されているのか、など疑問は尽きないですが、これで原因がはっきりしました。

 

対策は以下のいずれかです。

  • Hands-Free AG Audioを右クリックして「無効化」
  • Stereoを右クリックして「既定のデバイスとして設定」

これで信じられないほどの低音質がなくなり、Soundcore Liberty Air 2本来の性能を取り戻すことができました。

さいごに

冗談のような激悪音質を乗り越え、なんとか日常を取り戻すことができました。

実はこのBluetoothイヤホン、買ってから半年以上放置していたもので、もしかして故障かな?故障ならもう交換は無理だよなぁと諦めていたところでした。

しかし、調べていくと意外と同じような現象に悩まれている方が多いようです。

反面で問題なく使用できている人が大半いるみたい。

 

Hands-Free AG AudioとStereoが2つとも登録されるのは、Windows 10が勝手にやっていることですから、同じWindows 10を使っていれば同じ状況になってみんなが困ることになりそうなものです。

それがなぜ一部の人だけ?という疑問や、そもそもなんでStereoが有効なのにHands-Free AG Audioを残すの?という疑問など不思議なことが多い事件でした。

 

なにやらこのHands-Free AG Audioには因縁の歴史(?)があるようで、参考になりそうな記事があったので紹介して終わりにしたいと思います。

【レビュー】Windows 10はBluetoothの高音質通話「HD Voice」に対応したのか? ~バッファロー製ヘッドセットで実証テスト - PC Watch

 

【GPU冷却強化】ダウンクロックと電力制限で発熱を抑える!

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RTX 2060と迎える初めての夏。

想像以上の発熱に四苦八苦して、こんな記事や、こんな記事であれこれと対策をしてきました。

出来ることはやりきった感はありますが、それでも発熱が激しくゲームなど負荷のかかる処理をすると80度を超えてしまいます。

 

本来、RTX 2060は消費電力や発熱の抑えられたグラフィックボードです。

しかし私の使う「MSI GeForce RTX2060 AERO ITX 6GB OC」はOCというキーワードが示す通りオーバークロックモデルです。

普段のコアクロック数は1890MHzで安定しています。

 

これまでの対策で、MSI Afterburnerというツールを使用してGPU温度をモニタリングしたり、ファンの速度を調整しました。

このツールを使用してダウンクロックと消費電力の制限を行うことにします。

ダウンクロックと消費電力制限でもパフォーマンスへの影響は軽微

これまでダウンクロックや消費電力制限を積極的に行わなかった理由は、単純にそれ相応のパフォーマンス低下を招くであろうと想像していたからです。

そもそもの性能を落とすことや、メーカーが設定した基準値を変えるリスクをなんとなーく避けていたのです。

 

しかし、夏の暑さも本格化した今(もちろんエアコンは使うけど)やっぱり温度の高さが気になります。

それ以上にファンの音が気になります。うるさい。

 

そこで、改めてダウンクロックや消費電力制限について調べたところ意外な事実が判明しました。

プレイするゲームや使用するツールにもよりますが、ダウンクロックや消費電力をしても、パフォーマンス低下は軽微であることが多いそうです。

例えば電力を80%に制限したとしても、パフォーマンスまで80%になるわけではなく、せいぜい95%程度で収まることが多いようです。

要するに、ベンチマークともなれば差が出るもののほぼ体感できない程度のパフォーマンス低下しかないようなのです。

 

そこで、早速試してみることにしました。

MSI Afterburnerでダウンクロックと電力制限

Afterburnerを使ったダウンクロックと電力制限はとっても簡単です。

ダウンクロックは「CORE CLOCK」の項目を下げます。

私は少しずつ下げて試した結果、-200MHzに落ち着きました。最大限下げてもパフォーマンスへの影響は感じませんでしたが、標準のブーストクロックの1680MHzに近くてキリの良い-200MHzとしました。

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同様に「POWER LIMIT」の項目を下げることで電力を制限することができます。

私は最も低い78%まで電力を制限しています。

こちらもパフォーマンスへの影響は全く感じませんでした。

 

なお、変更後はフロッピーディスクマークの保存ボタンだけでなく、その右にあるチェックマーク(適用ボタン)を押下して設定を反映させる必要があります。

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スクリーンショット上では65度という値を示しています。

これは4Kモニターを2枚接続し、片方の画面でゲーム(ロストアーク・4K)をプレイしつつ、もう片方の画面でGoogle Chromeを起動してYoutubeで動画を見たりあれこれしている時の値です。

 

これまで、ゲームを起動しているだけで75度以上をキープしていたものが、容易に70度を下回るようになりました。

更にファンの回転数も80%(静かではないけどうるさくないギリギリライン)に抑えることに成功しています。

これまではファンが100%回転することも間々ある状況でしたから、劇的な改善と言えます。

GPU温度に悩むならクロック数と電力制限

これまでいくつかのお金のかかる対策をしてきましたが、結果的にお金のかからないMSI Afterburnerを使ったダウンクロックと電力制限が最も効果的と言う結果がでました。

 

MSI AfterburnerはMSI社以外のグラフィックボードにも使用できます。

もちろんこれまでの対策も全くの無駄ではありませんから、気になる方は試してみてください。

【GPU冷却強化】グラフィックボードの温度を下げるための4つの対策 - ドリリウム

 

しかし、限界ギリギリのパフォーマンスを求めない方にとってはこのダウンクロック電力制限という2つの対策が温度対策の最有力候補となりそうです。

 

国産高級車からBMW・3シリーズへの乗り換えを考えるすべての人にお伝えしたい真実

日本を代表する高級セダンと言えば、トヨタ・クラウンです。

「いつかはクラウン」などというフレーズもすっかり時代遅れになり、年齢を重ねるとともに収入は増え、車もより良いものに乗り換えていくようなライフスタイルは最早廃れたと言っても過言ではありません。

しかし、ある程度の収入を得て、更に車へ興味がある人にとってトヨタ・クラウンを始めとした高級車は憧れの的です。

最近では特にユーティリティを重視する層がミニバンやSUV市場を盛り上げていますが、やはり車に興味がある人にとって、あるいは走行性能を重視する人にとってセダンとはひとつの完成形と言えます。

 

そんなトヨタ・クラウンを始めとする国産高級車は概ね500万円程度を下限にラインナップが構成されており、これは輸入車の定番であるメルセデス・ベンツのCクラスやBMWの3シリーズとほとんど同じ価格設定です。

そこで、トヨタ・クラウンを始めとした国産高級車を検討する際に、「輸入車も面白そうだぞ」と考える人がいても全くおかしくはないでしょう。

トヨタ・クラウンは高級車と言う特別感を忘れてしまうほどに町に溢れており、希少価値を求めて輸入車を検討することは当然の成り行きのようにも思えます。

 

そんな時に日本国内においても絶大なブランド力を誇るメルセデス・ベンツとBMWは候補の筆頭に挙がるでしょう。

歴史が浅く軟派なデザインを売りにするアウディや、大衆車メーカーの印象が強いフォルクス・ワーゲン。日本と並んで大衆車の本場であるフランス。エキゾチックながら未だに品質や設計に難のあるイタリア。冗談のようなラフな作りのアメリカ。

こうしてみると、日本の高級車を検討する層にマッチしそうなメーカーと言うのは驚くほど少ないのです。

 

さて、そんなメルセデス・ベンツとBMWですが、その方向性は全くと言っていいほど異なります。

メルセデス・ベンツは車を究極の移動手段として考え、BMWは車を究極のドライビングマシンを標榜しています。

ざっくりと言ってしまえばメルセデス・ベンツは安楽な移動手段として車を定義し、BMWは運転を楽しむ道具として車作りに励んでいるわけです。

快適性ならメルセデス・ベンツ、楽しさならBMWという訳です。

 

こうしてみると、トヨタの性質はどちらかと言えばメルセデス・ベンツに近しく、特に高級車であるトヨタ・クラウンは安楽な移動手段の完成形ともいえる仕上がりです。

一方で、ここまでの話を聞けばBMWは運転が楽しいかもしれないけれど、高級感や快適性が損なわれそうだ、と思われる方も多いでしょう。

その通りです。

BMWの3シリーズを含む3シリーズ(4シリーズ)以下のモデルに高級感や快適性はありません。(これでも昔よりだいぶマシになりました)

もちろん軽自動車やバンに比べればマシ、という評価が出来るかもしれませんが、それがなんのフォローにはならないことは明白です。

また、肝心の走る楽しさも近年では多くのメーカーが高いレベルに追随してきており、更にBMW自身も2000年代前半の経営難と経営陣の大規模な入れ替えを契機に、大衆迎合に大きく舵を切った経緯もあって、多くの自動車メーカーのなかで突き抜けた存在とは言えなくなっています。

例えば、2020年現在多くのラインナップのパワートレインには、新世代のエコなツインスクロールターボエンジンを搭載しています。このエンジンとトランスミッションの組み合わせ、そしてその制御の仕上がりは過去のBMWを知っている身からすると驚くほどお粗末です。

 

もちろん峠道やサーキットに繰り出して思う存分走って遊べば十分に楽しむことが出来るでしょう。(公道では大概違反行為だけれども)

しかし、BMWはスポーツセダンを始めて世に送りだしたメーカーであり、その本質は走る楽しさとユーティリティの両立です。

大人4人がゆったりと快適に過ごせる車内空間と、街中をのんびり走るだけでもゾクゾクするような素晴らしいフィーリングが売りだったのです。

それが乗り出した瞬間から感じるリニアではなくギクシャクとしたパワートレインの動きや不自然なトルクカーブ、フィーリングに乏しいステアリング、その割に不快な乗り心地など、車好きにはとても受け入れられない仕上がりの車を世に送り出すようになってしまいました。

 

しかし、それでもBMW・3シリーズが適している人もいることは紛れもない事実です。

ここでは盲目的にBMW・3シリーズを選択してほしくない、という意図で厳しめの意見も述べましたが、私はこうした事実を踏まえて、あえて新しい3シリーズを選択しました。

BMW・3シリーズが車好きにとって最強の選択肢であるこれだけの理由 - ドリリウム

 

簡単にまとめると、以下のような項目に該当する人には3シリーズは良い選択でしょう。

  • 普段は1人で乗る。多くても2人。
  • 走る楽しさを捨て去りたくはない。
  • 最低限の快適性や高級感は欲しい。
  • コンパクトで取り回しに苦労しない車が欲しい。

なんとも中途半端なターゲット層だと思われる方も多いでしょうが、これが現在の3シリーズの事実です。

その点で、5シリーズになると走る楽しさと快適性や高級感を非常に高いレベルで実現しています。

予算や車体の大きさなどが許容できるのであれば、是非5シリーズを検討してほしいです。

結論

もしあなたがトヨタ・クラウンではなく「Cクラスや3シリーズも良いな」と考えているのであれば、3シリーズは止めましょう。

先ほど述べたように、現在の3シリーズがマッチする層は驚くほど少ないです。

 

少し予算オーバーではありますが、5シリーズを検討するか、Cクラスに試乗してみて納得いくかどうかよく考えてみてください。

高級感を作りだすには、ある程度の車体の大きさが求められます。

クラウンとCクラスや3シリーズを比べてしまうと、どうしても見劣りする部分が出てきてしまいます。

 

最近では欧州メーカーの品質も日本メーカーに劣らないほどに向上していますので、少し手頃になった中古のEクラスや5シリーズを検討してみても良いのではないでしょうか?

余談:G20世代のBMWはやめておこう

BMWばかり乗り継いできた私からひとつアドバイスを送るのであれば、特別な思い入れがない限り現行モデル(3シリーズで言えばG20)は避けた方が良いです。

近年のBMWは(どこかで聞いたことがあるような話ですが)1世代ごとにダサい車とBMWらしい車を交互に生み出しています。

嫌なジンクスですね。

 

残念ながら現行モデルは、「まるでトヨタ車だ」と評されることもあるくらい、先進的で意欲的ながら軽薄で軟派なデザインをしています。

これは1シリーズから8シリーズまで一貫しています。

所有して1~2年もすれば味わいを感じる暇もなく見飽きてしまうでしょう。

BMWは保守的ながら攻撃的とかつて評された、かなり保守的なデザインを貫いてきたメーカーです。5年乗っても10年乗っても味わいが増して愛着が深まるような、すぐに新しい時代の先進的なデザインたちに淘汰されない強いデザインを持ち合わせていました。

それがいつからか軽薄で、雑に目新しさを取り入れたようなデザインの車を売り出すようになりました。先述の大衆迎合へ舵を切った辺りが契機になっているようです。

 

そのため、今BMWを買うのであれば我慢して先代の中古を選ぶか、我慢して新型の登場を待ちましょう。

もちろん今のBMWのデザインが気に入ったのであればまったく問題ありません。

こうした評価をするのは往年のBMWを知っているからこそであり、そうしたものを知らなければ純粋に今の車のデザインだけを見て評価することが出来ます。

余談の結論としては、よく吟味して気に入った車を選ぼう、ということです。

0xE0191012 接続された地域はゲームサービス接続制限地域となります。

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XIGNCODE3とは、オンラインゲームなどに組み込まれているサービスで、チートや自動操作系のツール使用を検知することが出来ます。

 

そんなチートや自動操作とは無縁な一般プレイヤーである僕がLOST ARKというゲームをプレイしているとこのエラーに遭遇しました。

エラーの文章を読むと、まるで国外から接続しているようですが、普通に日本国内から接続しており、これまでこのようなエラーは発生しませんでした。

 

なお、エラーが発生するとゲームは強制終了されてしまいます。

原因は仮想化サービス?

原因は今のところ判然としませんが、このエラーが発生する前にしたことを思い返すとDockerは仮想環境を構築できるツールで、アプリケーション開発界隈などでは非常にポピュラーなツールです。

これをつい先日導入したのです。(正確にはDocker Desktop for Windows)

OSはWindows 10 HomeなのでWSL2も同時に導入しています。

 

最初はDocker Desktopを終了させてからゲームを起動しなおしたところエラーもなくプレイしていたのですが、その後もたまーに同エラーが発生することがありました。

Docker Desktopを終了させていても動作するものと言えばHyper-V系のサービス群が思い当たります。

Docker DesktopをPC起動時に自動起動しないようにしたとしても、Hyper-V系のサービスは起動しています。

 

実際にこれらをすべて終了させてから試したことはありませんが、どうにも一度エラーが発生すると、それ以降はしばらくエラーが再発しないため様子を見ています。

もちろん、運営には問い合わせ済みです。

 

何か進展があれば更新します。

追記

運営会社より回答があり、仮想化関連のツールがインストールされている場合に本エラーが発生するとのことでした。

運営会社ひいてはXIGNCODEの改修により改善されていく見込みはなく、XIGNCODEを導入しているゲームをしたければ、当該PCに仮想化に関連するツールをインストールしてはいけないということです。

 

ゲーム用PCと開発用PCは分けろということですね。

返す言葉もありませんが、共存不可ということがわかってすっきりしました。

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カタミチ

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