テーマは
10万円以内でIntel CPU+GeForce搭載のハイスペックなPC
です。
2019年も終わりかけの11月。
2年ほど使用してきたDELL Inspiron Gamingが不調のためPCを自作することにしました。
要するに、AMD製品を使わずにできるだけ性能が良くて10万円以内のPCを作ることが目標です。
マザーボードはMicro ATX規格とし、ミニタワーケースを使ったコンパクトなつくりにしたいと思います。
構成
今回の構成がこちら。
[ケース] Thermaltake Versa H17
[マザーボード] ASRock Z390M Pro4
[CPU] Intel Core i5 9400F
[メモリー] CORSAIR DDR4 2666MHz VENGEANCE LPX 8GB × 2枚
[グラフィック] MSI GeForce RTX2060 AERO ITX 6G OC
[ストレージ] Samsung 860EVO 500GB
[OS] Windows 10 Home
[ケース] Thermaltake Versa H17
ケースにはThermaltakeの格安ミニタワーケースである「Versa H17」を選択しました。
今回のテーマである10万円以内で最強スペックを目指すうえで、ケースは最も節約すべき部品です。
とはいえ、こちらのケースはその安さのわりに評価が非常に高いです。
価格以上の評価と言って良いでしょう。
価格は 2019年11月17日時点で2920円と大変安価です。
ケースファンが1つ付属しますが、3ピン(回転数制御なし)のためちょっとうるさいです。
予算が許せば4ピンのファンを買って交換すると良いと思います。
私はうるさいのが気になってすぐに交換しました。
なお、精度や使い勝手は評判通りとても良いと思います。
マザーボードの取り付け用スペーサーをねじ込む穴のネジ切りが甘く、スペーサーの取り付けが硬かったこと以外には特に不満はありませんでした。
[マザーボード] ASRock Z390M Pro4
マザーボードにはASRockのZ390M Pro4を選択しました。
第9世代のCore iシリーズに対応しているZ390規格のマザーボードとなります。
Z390規格はいくつかの第9世代Core iシリーズに対応した規格の中で最上位となりますが、価格的には安価で下の規格と価格差があまりありません。
ASRockのマザーボードを選ぶことで豊富で使いやすい各種ソフトウェアが使用できます。
価格は 2019年11月17日時点で13381円です。
Micro ATX規格のマザーボードはATX規格に比べてちょっとだけ高価になるようです。
それを加味してももう少し安いマザーボードを選択することもできましたが、1000円あるいは2000円程度の差しかないうえ、今回は予算が意外と余裕だったのでこちらを選択しました。
[CPU] Intel Core i5 9400F
CPUには最新の第9世代Core iシリーズであるCore i5 9400Fを選択しました。
現在一般的に出回っているゲームや、重い処理の定番である動画編集など、よく重い処理として上げられる作業はいずれもグラフィックボードの性能が重要です。
もちろんCPUがボトルネックになる場合もありますが、この最新の第9世代CPUであればCore i5でも十分。
なんなら前世代や前々世代であってもかまわないと思います。
今回最新の第9世代を選択したのは偏にその安さからです。
価格は 2019年11月17日時点で17565円と非常に安価で、前世代のCPUや同世代のCPUのほかシリーズの追随を許さない安さです。
安さの秘訣は内蔵グラフィックを搭載しない点のようですが、どうせグラフィックボードを搭載するのであれば最初から必要のない機能です。
内蔵グラフィックがないだけにしては安すぎる気がしてちょっと妙な感じです。
とにかく安価で高性能ということで今回のテーマにはばっちりと合っています。
[電源] Thermaltake Smart 600W
電源にはThermaltakeのベーシックシリーズであるSmartシリーズから600Wを選択しました。
有名メーカー製の600W電源。
一応80Plus Standard認証を取得しており価格はなんと2019年11月17日時点で4463円と大変安価です。
電源は価格差が非常に大きい製品ですが、今回の安く高性能というテーマに合っているのは評価が良くて信頼できる安価な電源です。
この電源は今回のテーマにぴったりです。
[メモリー] CORSAIR DDR4 2666MHz VENGEANCE LPX 8GB × 2枚
メモリーはCORSAIRのVENGEANCE LPXを選択しました。
価格は 2019年11月17日時点で8328円です。
より安価な製品も存在しますが、有名メーカー製としては最安値クラスになると思います。
メモリーによるトラブルはあまり多くないとはいえ、無名メーカー製の最安値メモリーと比べても価格差が1000円程度ですからどちらを選ぶかと言われればこちらを選びます。
自作PCをされる方の中でも定番メモリーとなっていて、評価数も多く評価自体もなかなか良いです。
[グラフィック] MSI GeForce RTX2060 AERO ITX 6G OC
グラフィックボードにはMSI製のGeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OCを選択しました。
今回グラフィックボードはGeForce GTX 1660や1650などを選択するつもりでした。
なぜならRTXは価格が高いうえ、性能面でもGTX 1660やその下のグレードの1650であっても現実的にはほとんどの作業に差し支えないからです。
今回わざわざ高額なRTX 2060 (価格は 2019年11月17日時点で37705円)を選択したのは、その他の部品をすべて選定し終えた結果6万円ほどと予算に余裕があったためです。
6万円+このグラフィックボードで合計10万円弱になるという計算です。
もし予算に余裕がないのであれば、ここをGTX 1650などに変更すると2万円以上節約することができます。
[ストレージ] Samsung 860EVO 500GB
ストレージには手持ちのSamsung 860EVOを使用しました。
元々ノートパソコンで使用していたストレージを持ち越します。
SSDもどんどん高速化が進んでいますが、体感できる変化はそれほど大きくないと聞きます。
M.2 SSDも手持ちにありましたが、容量が小さいため今回は500GBをシステム用、1TBをデータ用として使用することにしました。
そのほかにも外付けHDDを分解し、中身の3.5インチHDDを内蔵したりしました。
[OS] Windows 10 Home
最後にOSにはWindows 10 Homeを選択しました。
ここ最近様子を見ていましたが、やや値段が落ちているようです。
価格は 2019年11月17日時点で14688円となっています。
もし手持ちがあれば購入の必要はありません。
合計金額
ケース | Thermaltake Versa H17 | 2,920円 |
---|---|---|
マザーボード | ASRock Z390M Pro4 | 13,381円 |
CPU | Intel Core i5 9400F | 17,565円 |
電源 | Thermaltake Smart 600W | 4,463円 |
メモリー | CORSAIR DDR4 2666MHz VENGEANCE LPX 8GB × 2枚 | 8,328円 |
グラフィック | MSI GeForce RTX2060 AERO ITX 6G OC | 37,705円 |
OS | Windows 10 Home | 14,688円 |
合計 | 99,050円 |
価格はすべてAmazon.co.jpにて2019年11月15日時点
ということで合計金額は見事10万円以内に収まっています。
グラフィックボードをちょっとケチればマイナス2万円。
その他パーツも最安品を狙うと数千円下がります。
OSのプロダクトキーを持っていれば、さらに1万5千円ほど下がります。
以上の点を加味するとOSを含めても必要十分な性能のゲーミングPCが7万円程度で自作可能であることがわかります。
なお、部品の価格は日々変動しています。
本当に日々面白いように変わるので、時間があるのであれば安い時期に少しずつ購入して安く仕上げるということも可能だと思います。
まとめ
以上の構成で実際に組み上げたのがこちらです。
冷却性能についてはケース付属のファン+CPU付属のファンのみで十分で、動画の書き出しやゲームなどをしてもCPU温度が70度を超えることすら稀です。
ケースファンの増設が可能なので、温度が気になる場合にはケースファンを増設すると良いでしょう。
少なくともこのCPUであればCPUクーラーを買うまでもなさそうです。