我が家のレイズドベッドが使用開始から約1年経過しました。
ジメジメとした梅雨時期もそろそろ終盤ですが、1年経過した木のレイズドベッドの劣化や腐食状況を確認してみたいと思います。
前提として、我が家のレイズドベッドは対候性の低いSPF材(輸入物の針葉樹)を使用しています。
雨風に打たれ、常に土に接している環境には大変弱い木材を使用しているわけです。
防腐剤としては圧倒的コストパフォーマンスの「クレオトップ」を使用しています。
カラーバリエーションも少なく、臭いも少し気になるものの、安さと防腐・防虫効果はピカイチです。
詳しいレイズドベッドの構造や作り方についてはこちらの記事で解説しています。
【レイズドベッド徹底解説】お庭でオシャレな家庭菜園を始めよう!レイズドベッドの実践例と作り方(DIY) - ドリリウム
外観の劣化や腐食
外観は目立った腐食や劣化は見られません。
ご覧の通り、綺麗な状態を維持しています。
塗装直後はかなり濃い印象があった「クレオトップ」のブラウンという色ですが、雨風に晒されて自然に色が落ち着いて、今では庭によく馴染んでいます。
気になる点はこちらです。
ご覧の通り、木が欠けてしまっています。
これは塗装が乗っていることからもわかる通り、元々買ってきた木材がこのように欠け・割けのある木材でした。それが風雨に晒されて段々と目立ってきた感じです。
もちろん僅かな欠けなので、これが取れたところで構造的にも強度的にも全く問題ありません。
塗装の状態も良いですから、少なくとも1年ごとに塗りなおす必要はなさそうです。
長く使いたいのであれば塗りなおしても良いですが、塗料代と木材代を天秤にかけると、劣化した木材は交換していく方がコストパフォーマンスは良さそうです。
このレイズドベッドに関しては実験的に、当面の間塗りなおしはしない予定です。
接地部分の劣化や腐食
常に地面にくっついている接地部分を確認してみます。
我が家の庭は決して水はけの良い庭とは言えませんから、強い雨が降れば水たまりのようになることもあります。
接地部分は水に浸かった状態となり、木材にとっては過酷な状況です。
少し掘り返したうえで、土汚れを洗い流してみました。
ご覧の通り、想像以上に綺麗な状態を維持しています。
過去に無塗装の木材(SPF材)を屋外で使用していた経験がありますが、1年程度では無塗装でも全く変化が見られませんでした。
それを考えると、防腐剤を塗布したレイズドベッドであれば、このような過酷な環境でも1年程度はへっちゃらみたいです。
対候性の高くない木材+防腐剤のレイズドベッドの寿命は7~10年と言われていますから、1年くらいじゃ全く問題はなさそうです。
内側の劣化や腐食
接地部分と負けず劣らず過酷な環境の内側をチェックしてみます。
レイズドベッドの内側は土に満たされており、土は常に湿り気を帯びています。
更に、土には大量の微生物が生息しており木を始めとした有機物を分解しています。(土にとって良いこと)
つまり、理屈のうえではレイズドベッド自身も分解され、土壌改善に一役買うわけです。
こうした分解を進める微生物に対して、「クレオトップ」のような防腐剤・防虫剤がどのように効果を発揮するものかはわかりません。
とにかく掘り返してチェックしてみましょう。
これはパスタの堆肥化を行っていた特に過酷な部分です。
一番底まで掘り返しています。
掘り返してみると、中にはたくさんの虫たちが居て、良い土が出来ていることが視覚的にわかります。
土汚れが酷いので綺麗に洗ってみます。
ご覧の通り、塗装も状態が良く、木自体も全く劣化や腐食は見られません。
一部傷が見えますが、掘り返すときにシャベルで傷つけてしまいました。
野菜の世話をしていたり、肥料や堆肥をすきこむとどうしても傷が出来てしまうものです。
あえてこうした傷も放置して経過を観察してみたいと思います。
まとめ
1年経過した木のレイズドベッドの劣化や腐食状況を確認してみました。
一般的には、防腐剤が塗布された対候性の低い木材であれば7~10年程度もつようですから、当然の結果とも言えます。
これが2年、3年、あるいは5年経過した時にどのように劣化・腐食して変化していくのか経過を観察していきたいです。