小鳥を飼育するために、ガラス水槽用のフタを木で製作します。
ガラス水槽にぴったりと合うサイズで、フタを開け閉めできるようにします。
フタにはいろいろと引っ掛けられるようにヒートンや棒を渡したり、照明を設置します。
材料
側面
側面の板には12mm厚の赤松の集成材を選択しました。
安価で丈夫、水にもまあまあ強いです。
赤松集成材 【12×50×1825mm】 ( DIY 木材 レッドパイン )
フタ
フタには18mm厚の赤松の集成材を選択しました。
側面の板と同じ素材ですから相性はバッチリです。厚さも18mmもあるとかなりしっかりとした印象になりますし、色々と埋め込むことを考えるとこれくらいの厚さがあると嬉しいです。
赤松集成材 【18×350×950mm】 ( DIY 木材 レッドパイン )
骨組み
表からは見えなくなりますが、水槽に固定するための骨組みにはホワイトウッドの小割材を選択しました。
赤松とは違う種類ですが、松の仲間です。
その他(あってもなくても良いもの)
フタの裏に渡す棒として硬い南洋材の丸棒(6mm径)を選択しました。
棒を渡すためだったり、備品をぶら下げたりするためにヒートンやフックを購入しました。
木にねじ込んで、好きな場所にフックやアイを作ることができます。
今回は、換気用のファンをフタに埋め込むことにしました。
40mmの超小型ファンです
木材はすべて、カット無料で木材のバリエーションも豊富なオカモク楽天市場店さんで購入しています。
作り方
枠組みを作る
まずは水槽のサイズと同じ大きさの枠組みを、ホワイトウッドの小割材を使って作ります。
ボンドで接着し、タッカーで固定し、コーナークランプで直角を出しています。
こんな風に水槽と同じ大きさの枠組みを作ります。
これが水槽の上にポンと乗っかります。
側面の板の取り付け
枠だけではずれて落ちてしまいます。
また、見た目もよろしくありません。
そこで側面に板を張り付けていきます。
枠に50mm幅の赤松の集成材を固定していきます。
ぐるりと一周固定します。
ボンドはしっかりと拭き取ります。
フタの加工
続いてフタを取り付ける前に、フタに小細工をしていきます。
まずは大小の穴を開けて・・・
サーモスタットの温度センサーおよび温度計の温度センサーをフタに埋め込みます。
丁度良い大きさの穴を開けて、ブスリ。
フタの裏から見ると、こんな感じでセンサーが飛び出しています。
続いて近くに穴を開けて・・・
ノミで彫り込んでファンを埋め込みます。
裏から見るとこんな感じ。
外に向けて排気するファンです。家で言うところの第3種換気です。
次に、換気ファンの対角に換気用の穴をあけておきます。
更に、開け閉めしやすいように取手を取り付けます。
フタの取り付け
最後に、フタを取り付けます。
見える場所ではないですが、雰囲気にあわせてブラウンの丁番を使います。
また、締めたふたを固定するためのマグネットキャッチを取り付けます。
フタの重みがあるのでなくてもいいのですが、手持ちに余りがあったのでつけてみました。
オプションの取り付け
最後に付属品を追加していきます。
まずはフタの裏側(内側)に均等にヒートンを並べてねじ込みます。
ここに丸棒を通せば、色々なものをぶら下げられる棒を渡すことができました。
同じくヒートンをねじ込んで、ヒーターをぶら下げます。
ヒーターは鳥かご(ケージ)では、下の方に付けるべきですが、密閉されたガラス水槽であれば上につけても十分に水槽内を加温できます。
続いて、必要かどうかわかりませんが、照明を取り付けます。
一般的なクリップタイプの照明のクリップを取り外し、フタにネジ止めします。
上下左右に首振りできる照明の完成です。
一般的な電球やLEDでは水槽内の温度が上がりすぎるため、W数の極めて小さなLED電球を使用します。
私が選んだのは1.1Wのこちらの電球で、水槽内を照らしつつもほぼ発熱がありません。
フタ側に浅い穴を掘ってやれば、こんな感じ。
フタを閉める時は、内側のフックに立てかけます。
完成!
ということで、完成しました。
角を削って全体的に研磨していますが、無塗装です。
枠とガラス水槽が接する面にはスポンジを貼り付けています。
外側に配線をまとめるフックや、サーモスタットをかけるフックを事由に追加できるのも木のフタの嬉しいポイントです。
ガラス水槽による小鳥の飼育についてはこちら。