【レビュー】バイク用前後ドライブレコーダー「AKY-868G」 - DV688より競争力あり!
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2019年5月12日加筆修正
AKEEYO AKY-868Gを取り付けましたのでレビューします。
私は車とバイクに、必ずドライブレコーダーを取り付けています。
バイクのドライブレコーダーは残念なことにラインナップが少なく、選択肢が限られている状態です。
そんななかで最近は中国企業の台頭が目覚ましく、カメラと本体が別体という魅力的なパッケージで登場したDV188が注目を集めていました。
そして今、DV188の上位モデルとしてDV688が登場すると共に、DV188をDV688とは違う方向性で進化させたAKY-868Gが登場しました。
DV188 / DV688 / AKY-868Gの違い
詳細な機能の比較と評価は以下の記事で行っています。
【比較】バイク用前後ドライブレコーダー「DV188」「DV688」「AKY-868G」の機能と違い
簡単にまとめると、それぞれの違いは以下の通りです。
DV188 | DV688 | AKY-868G | |
---|---|---|---|
画質 | △ | 〇 | 〇 |
価格 | 〇 | × | △ |
GPS | なし | なし | あり |
防水 | カメラのみ | カメラ・本体 | カメラのみ |
細かな機能については、AKY-868GがGPS機能を有する点を除けばほぼ同じです。
DV688はDV188に対して、画質を強化し本体を防水化しました。
AKY-868GはDV188に対して、画質を強化し価格を抑えてGPS機能を追加しました。
なお、以下のDV188のレビュー記事でも書いた通り、DV188でも画質は十分です。
レビュー:バイク用前後ドライブレコーダー「DV188」【SUZUKI ST250E】
ドライブレコーダーはアクションカムとは違い「何が起きているか」さえ記録出来れば良いので、画質は無用の長物です。
DV188は価格が13,000円台と手ごろですから、DV688が登場した今でも十分に選択する価値はあると言えます。
なぜDV688ではなくAKY-868Gを選んだのか
DV688の一番の売りは本体を防水化した点です。
しかし、DV188を使用してきて本体の防水性が必要と感じたことは1度もありません。
DV188 / DV688 / AKY-868Gの3機種は、いずれも本体が野暮ったく配線も太いです。
これを防水性が求められるような露出した場所に取り付けようものなら、バイクの見た目を著しく損ないます。
そのため、通常はシート下であったりパネルの下であったり、ある程度隠れた場所に設置します。
私はシート下に設置しています。
私のバイク(SUZUKI ST250)のシート下は、外から丸見えと言うことはないものの隙間だらけで水密性などありません。
しかし、本体に水濡れや湿気による異常は出ていません。
もちろんDV688が防水性を手に入れておきながら価格が変わらないなら良いのです。
しかし、6,000円程度(約50%)値上がりしています。一方でAKY-868GはDV688と同じようにカメラをアップグレードしましたが、本体の防水化はせずにDV188と同じ本体(※)を使用しています。
価格は2,000円程度の値上がりで抑えられています。
※AKY-868GはDV688と同じ本体を使用していますが、中身(ソフトウェア)はアップグレードされ、特に夜間の画質が大幅に向上しています。
また、DV688にはないGPS機能が備わり、走行経路や速度を確認することができます。
MicroSDが付属するという点も嬉しいです。
以上の事前の比較検討から、より魅力的なAKY-868Gを選択しました。
開封・取り付け
開封と取り付け手順は以下の記事で紹介しています。
【AKY-868G】バイク用前後ドライブレコーダー「AKY-868G」開封・取り付け(手順あり)
特にカメラサイズの大きさを詳しく解説しています。
取付位置は、フロントがヘッドライトステー。
リアはナンバープレート裏です。
レビュー
画質について
特に夜間の画質が向上しています。
しかし、昼間の晴天時のような理想的な撮影環境においてはそれほど大きな差がありません。
もちろんAKY-868G の方が綺麗なことははっきりとわかるのですが、ドライブレコーダーとしての実用上はDV188でも十分と言ったところです。
昼間の晴天時同士で比較した場合には、AKY-868Gの方が路面からの振動などによるブレが少ない印象です。
DV188では路面からの振動により常に映像が小刻みに揺れており、そのせいで全体的に映像がぼんやりして見えていました。
これがAKY-868Gでは改善されています。
これは走行中の映像から切り出した画像です。
DV188の映像から切り出した画像
DV188の映像から切り出した画像(500%拡大)
AKY-868Gの映像から切り出した画像
AKY-868Gの映像から切り出した画像(500%拡大)
AKY-868Gは色味が自然ですが若干シャープさに欠けます。DV188は色味が不自然で暗く、振動が激しいです。
どちらも近くを走行中の車両のナンバーの確認が可能です。
また、停車状態ではかなりくっきりとナンバーが確認できます。
すれ違う車両は相対速度が速いため確認が難しいですが、昼間の晴天下であればAKY-868G はなんとか確認可能です。
AKY-868Gのダイナミックレンジの広さは安いドラレコと考えれば評価して良いレベルです。
周囲の状況はよく把握できますし、強くライトが当たらない限りナンバーも確認することができます。
本体の操作・機能について
本体の操作、機能は極めてシンプルで、主要な設定項目は以下の通りです。
- 動画解像度:1080p/720p
- 静止画解像度:1M/2M/5M/8M
- ループ録画:1分/3分/5分/10分
- スピーカー音量:高/中/低/オフ
- 言語:日本語/中国語/英語/韓国語
- 露出補正:-3/-2/-1/0/1/2/3
- 電源周波数:自動切換/50Hz/60Hz
- リアカメラ鏡像設定:ON/OFF
- 画面の消灯時間:1分/3分/5分/消灯しない
- 電源オフの遅延:3秒/30秒/1分
- Gセンサー感度:オフ/低/中/高
- GPS位置情報サービス:ON/OFF
- システムアラーム:ON/OFF
- 自動録画:ON/OFF
- 日時設定
- メモリーカード容量表示
- メモリーカードのフォーマット
- 工場出荷時に戻す
- バージョン情報
GPSを除けば基本的にDV188と同じです。
DV188にはスピーカー音量を切ることができませんでしたが、AKY-868Gではこれをオフにすることができます。
エンジンをかけて本体が起動するとピロピロとうるさかったんですよね。
耐久性について
まだまだこれから使い続ける必要がありますが、DV188がなんの不調もなく、雨風塩泥に耐えて半年使えていたことを考えると、AKY-868Gも同等以上の耐久性を期待できそうです。
(追記)8カ月経過しましたが、異常はありません。
その他
もし既にDV188を使っていてAKY-868Gへの乗り換えを検討している方には嬉しいポイントがあります。
なぜなら、電源ケーブルのコネクタが同一形状なので、そのまま電源ケーブルを流用することができます。
面倒な配線が省略できるというわけです。
残念ながらカメラのコネクタはピン数が異なるため流用できません。
また、AKY-868GにはUSB電源ケーブルが付属します。これをつなげばいつでもどこでも録画することができます。
ちょっとした防犯カメラのようにも使えます。私自身余ったDV188をうまく流用したいなぁと悩んでいます。
カメラの取り付けについて
AKY-868GおよびDV688の最も大きな問題はカメラの大きさです。
DV188を私が評価した最も大きなポイントはカメラの小ささです。
国内メーカーが「アクションカムもどき」のようなドライブレコーダーを作るなか、カメラを最小限のサイズに抑え、本体と別体にしたDV188は素晴らしい魅力がありました。
しかし、AKY-868G およびDV688に採用されたカメラは画質を大きく向上させることに成功している反面で、あまりにもサイズが大きくなり過ぎました。
また、マウントについてもDV188のように曲面に対応していないという問題があります。
※販売元に問い合わせたところ、近々曲面対応マウントを同梱するよう変更されるそうです。
カメラの具体的な寸法については開封・取り付けの記事で紹介しています。
【AKY-868G】バイク用前後ドライブレコーダー「AKY-868G」開封・取り付け(手順あり)
総評
カメラのサイズに関しては苦言を呈しましたが、それ以外の要素では素晴らしいドライブレコーダーであると言えます。
大型化してなお、本体とカメラが一体になった「アクションカムもどき」よりはコンパクトで、スマートな取り付けが可能です。
また、画質は価格を考えると素晴らしいものがあります。
そもそもDV188の時点で画質は十分でした。
それが更に上乗せされましたので、ドライブレコーダーとしてはこれ以上を求める必要はないレベルにあると言えます。
また、GPSはドライブレコーダーとしては不要な機能かもしれませんが、ツーリングを振り返るための情報として面白い機能です。
一方でツーリングの様子を映像として残すという観点では、やはりアクションカムには画質が劣るため、あまり実用的ではないでしょう。
DV688とどっちがいい?
最後に、競合モデルの「DV688」と比較してみたいと思います。
DV688は、DV188に対してAKY-868Gと同じカメラのアップグレードを施し、同等の画質を実現しています。
一方でGPS機能が備わりません。代わりに本体の防水性が向上しています。
これだけであれば「本体防水のDV688か、GPSのAKY-868Gか」という話になるのですが、DV688は大幅な値上がりをしています。
DV188に対して6000円、AKY-868Gに対して4000円も高額な設定です。
元々、露出した場所に本体を設置しない限り本体防水は不要でした。
果たして本体防水にそれだけの価値があるのか疑問が残るところです。
私個人の感想では、DV688は競争力に疑問が残ります。
むしろ、超コンパクトなカメラを持つDV188の方が競争力が高いように感じます。
▼こんな野暮ったい見た目の、太いケーブルが4本も出たものを露出した場所に設置したら、見た目最悪じゃないでしょうか・・・???
DV188、DV688、AKY-868Gの選び方
DV188が向いている人
- スマートに目立たずカメラを取り付けたい
- 必要十分な画質でOK
- 本体は露出しない場所に隠す
13,289円(2018年9月9日時点)
DV688が向いている人
- カメラはちょっと目立ってもOK
- 出来るだけ高画質が良い
- 本体を露出する場所に取り付けたい
19,777円(2018年9月9日時点)
AKY-868Gが向いている人
- カメラはちょっと目立ってもOK
- 出来るだけ高画質が良い
- 本体を露出しない場所に隠す
- GPS機能が欲しい
15,200円(2018年9月9日時点)
DV188、DV688、AKY-868Gの価格や機能の詳細な比較は以下の記事で解説しています。
【比較】バイク用前後ドライブレコーダー「DV188」「DV688」「AKY-868G」の機能と違い
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