この記事は地方移住を検討されている方に向けて書かれています。
また、「地方」と一言に言っても場所によって千差万別です。あまり深く考えずにお読みください。
現在、Googleで「地方移住」と検索するとネガティブな意見が半数以上を占めています。
地方移住の結果は人それぞれです。すべての意見を鵜呑みにしたり、自分に降りかかることだと想定したりするべきではありません。しかし、そうした意見は貴方に起こり得る可能性のひとつであるということを頭に入れる必要があります。
ここでは、私が実際に地方移住をした結果感じた
「田舎の人はおおらかである」という考えは間違えであり「マナーが悪い」だけである
ということを紹介したいと思います。
なお、地方移住のネガティブな側面を以下の記事で紹介しているのであわせてご覧ください。
誰も教えてくれない「地方移住」の残念な8つの真実 - ドリリウム
マナーが悪いことへ気が付いた
私が最初に「マナーが悪いな」と感じたのは交通関係です。
車、バイク、自転車などの道路を走行する車両とその運転手。これらのマナーが非常に悪いのです。都会のマナーの悪い運転手が10%だとすると、田舎は40%くらいいそうです。ちょっとの差ではなく驚きの多さです。
正確にはマナーではなく交通法規違反にあたるわけですが、ここでは「マナーが悪い」とあえて表現したいと思います。
詳しくは語りませんが、車間距離が守れない、優先車線が守れない、優先車両を優先できない、一時停止ができない、灯火類を適切に使用できないなどなど、毎日のように不満を感じますから枚挙に暇がありません。
これらは先述の通り交通法規違反であり、 周囲を不快にさせるだけでなく危険な行為も含まれています。
一方で、田舎は絶対的に交通量が少なく、そのためこうしたマナーの悪さが重大な問題を起こすには至っていません。
そのほかにも、私は移住するにあたりいきなり家を探すことはせず、賃貸を借りました。賃貸に住みながら「ここだ!」という良い場所を見つけようという考えだったわけです。
賃貸に住んでみると、やはり「え?そんなことする?」というような行為を悪意なく当たり前のようにする人がいます。
空いている共有スペースを勝手に使ったり、来客の車や自転車を駐車場や駐輪場以外にとめさせたり、子供を駐車場や共有スペースで遊ばせたりと、こちらも挙げるとキリがありません。駐車場も含めた共有スペースは賃貸契約で決められている通り「居住者が好き勝手に使って良い場所」ではありません。
そのほかにも、買い物へ行ったり町を歩いたりしていると、「え?そんなことする?」「そんな言い方する?」という場面によくでくわします。「それをやったら周りに迷惑でしょ」「それをやったら周りに嫌な思いさせるでしょ」といったような行為です。これが最もわかりやすいのはチェーン店です。
都会のマックと、田舎のマックでは対応が異なります。きちんと教育されているお店もありますし、人によって良い悪いはあるのですが、そうではないお店が多いです。元々顧客対応に優れていない運送業者さんなんかだと顕著ですね。
田舎特有のマナーの悪さに気が付いた
地方移住から半年ほど、つい先日まで「この辺は交通マナーが悪いんだなぁ」と考えていました。賃貸住宅のマナーの悪さについても、「やりたい放題だなぁ」と考えていました。しかも、それを実行している彼らは悪意がないのです。躊躇いも罪悪感もなく、悪いことだとも良いことだとも思わず、フツーにやっちゃってるわけです。
そうして、ふと気が付いたのです。
人が少ないとマナーが悪くなるのです。
例えば交通マナーを例に挙げてみましょう。
先ほど、いくらマナーが悪かろうとも交通量が少ないために重大な問題にはなっていない、と言いました。
逆に言えば、都会でそんな運転すれば大渋滞を引き起こしたり、怒鳴られたり、クラクションを鳴らされたり、通報されたり、とにかく問題になります。一方で交通量の少ない田舎では問題になりません。
人はルールを完璧に守ることはありません。
都会でも交通法規を100%守って運転している人はほとんどいないでしょう。問題にならない範囲でルールを破っているのです。
同様に田舎でも、問題にならない範囲でルールを破っています。しかし、交通量が少ない分もっとルールを破っている=マナーが悪いというわけです。更に正確に言えば、田舎の人にとってはマナーが悪いなんてことはなく、いたって普通なのです。ただし、都会の人からしてみるとマナーが悪く見えるということです。
日本よりずっとマナーが良い国に暮らす人が東京を訪れて「マナーが悪い」と感じることもあるでしょう。そういうことです。どちらも同様にマナーの悪さがありますが、人が少ない分悪さの程度が田舎の方が大きいということです。
これは賃貸住宅でも、街でも、お店でも同じです。人が集まれば集まるほど、実際的に守られるマナーやルールや増えるのです。
田舎は人口密度が少ないから、都会よりマナーやルールを破って人々は生活しています。
神経質な人に田舎はおすすめできない
ということで、私は神経質な人には田舎はおすすめできないと断言できます。
「田舎はおおらか」なんてオブラートに包んだ言い方をしてはいけません。移住で苦しむ被害者が増えるだけです。
「田舎はマナーやルールがガバガバ」というのが正しいです。
都会で生活していて、マナーやルールを破る人に怒りを感じている人は、絶対に田舎に来ると後悔します。
逆に田舎を脱出した方が良い人も居そう
これを考えていて思ったのですが、田舎で生まれ育っていても100%が上記のようにマナーやルールガバガバ人間になっているわけではありません。きちんとしている方ももちろんいます。
そうした人たちって、田舎に暮らしていて苦しくないのかな?と感じてしまいます。