【ルノー・ルーテシア3】MOMOタイヤ「OUTRUN M2」を取付&レビュー
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先日AUTOWAY(オートウェイ)さんをフル活用してタイヤ交換を済ませたという記事を掲載しました。
【体験談】オートウェイで格安タイヤを買ってみた - 安さ以外の魅力とデメリットとは?
その後しばらく走行を重ねましたので、MOMO社の販売する格安タイヤ「OUTRUN M-2」(下図)と本場フランスのコンパクトハッチバック・ルーテシアの組み合わせをレビューしたいと思います。
MOMO OUTRUN M-2の詳細を読み解く
まず始めにMOMO OUTRUN M-2とはどんなタイヤであるのかメーカーが公表している情報から読み取ってみたいと思います。
残念ながら日本国内ではメーカーの公式ページが見つからず、販売店のWebサイト上に以下のような記載が見つかるのみです。
OUTRUN M-2(アウトラン エムツー)は、排水性に優れている為、ドライ、ウェット両方で安定した走行が可能。また転がり抵抗も抑えている為、燃費性能にも貢献。高いグリップ性能と環境性能を高い次元で融合させたタイヤです。
AUTOWAY商品ページより引用
海外に目を向けるとMOMOのグローバルホームページで英語の記載を見つけることができます。
The MOMO OUTRUN M2 is developed for today's sport coupes and sedans with value and performance in mind. Wide circumferential ribs improve overall stability, handling, and traction, while lateral tread grooves enhance performance on wet roads. The optimized tread design enhances rolling resistance for confident fuel-efficient driving, and an advanced all-season rubber polymer further enhances the performance of the tire during inclement weather conditions. With sizes ranging from 14 to 16 inches, T, H, and V speed ratings, and a 50, 000 mile limited warranty, the OUTRUN M2 is the perfect choice reliable year-round performance.
簡単に翻訳すると以下のような感じです。
タイヤのメーカー解説なんてどこの国のものであっても大体ふわっとしたことしか書いていないものですが、ここにもありきたりな説明が並んでいます。
- スポーツクーペやセダンを始めとした乗用車向けのタイヤ
- 横溝による排水性の向上
- 縦溝による安定性、直進安定性の向上
- トレッドパターンの改善による横揺れ防止
- 燃費の改善
- オールシーズンタイヤ(※1)
- 80,000km保証(※2)
- 低騒音設計
※1 ちょっとした雪もOKらしい。雪NGのサマータイヤは別にある。
※2 カタログの保証欄を見る限り、日本で購入したタイヤには適用されないっぽい
MOMOタイヤのラインナップを見ても、OUTRUN M-2はMOMOのスタンダードタイヤであることがわかります。
乗用車向けタイヤのパフォーマンス表示を一覧にしてみました。
ハンドリング | 燃費 | ウェット性能 | 低騒音 | ||
TOPRUN M30 EUROPA | サマー | 6 | 5 | 5 | 3 |
OUTRUN M20 | サマー | 6 | 4 | - | 4 |
TOPRUN M30 | オールシーズン | 6 | 5 | 6 | 4 |
OUTRUN M3 | オールシーズン | 5 | 4 | 5 | 3 |
OUTRUN M2 | オールシーズン | 4 | 4 | 4 | 4 |
ハイパフォーマンスモデルに比べるとハンドリングやウェット性能が一歩劣るものの、燃費や低騒音は遜色ありません。
このパフォーマンス表示からもやはりスタンダードタイヤ(ややコンフォート寄り)ということがわかります。
MOMO OUTRUN M-2を試す
なお、タイヤの素人レビューの例にもれず前のタイヤは溝も減り経年劣化もあるタイヤです。
客観的な評価とはならない点をご了承ください。
元々のタイヤはブリジストン・ネクストリーというこれまたベーシックなお手頃タイヤです。
製造は5年前の2014年。
劣化や溝はまだまだ問題ないレベルでしたが、タイヤ側面に傷が入ったため今回交換しました。
私は空気圧調整魔なので、空気圧は毎月1回以上はチェックしており空気圧の差はありません。
静音性
静音性は明らかに変化しました。
安い中国製のうえ、ややスポーティな味付けを謳うこのタイヤは快適性の面で不安がありました。
しかし、消耗したブリジストン・ネクストリーと比べると明らかに静かです。
するすると滑るように滑らかに車が進んでいきます。
少なくとも国産のエントリーグレードタイヤとはそこまで大きな差がない品質があるのではないかと思います。
乗り心地
静音性と同様に明らかに快適になりました。
これまでは路面のざらつきがモロに伝わってきて、ざらざらという乗り心地だったものが劇的に滑らかになりました。
大きな段差もこれまでに比べるとねっとりと段差をトレースして衝撃を柔らかく吸収してくれていることがわかります。
ハンドリング
劣化した古いタイヤと新しいタイヤで目に見えて変わる点といえば静音性と乗り心地です。
その点、ハンドリングはタイヤの性格や品質に依存する傾向があります。
結果はというと、ブリジストン・ネクストリーに比べるとややダイレクト感が落ちた印象です。
きちんとタイヤからの情報はフィードバックされ、それを感じられるのですが、一枚膜を挟んだかのような感じです。
昔のスポーツカーに比べて今のスポーツカーが誰にでもなりやすくなったように、昔ながらのハンドリングがちょっと現代的なハンドリングに変わったような感じです。
ウェット性能
あえてグリップとは分けています。
ウェット性能は劣化したブリジストン・ネクストリーよりグッと向上しました。
新品時の比較はできませんが、欧州設計のタイヤは国産タイヤよりウェット性能を重視する傾向にありますから、このMOMO OUTRUN M-2も安いながらに欧州の血脈をほんのちょっとかんじられます。
流れが早いカーブの途中にマンホールがある道があるのですが、雨が降っていると前のタイヤではたまに空転して制御が入っていました。
しかし、新しくしてからは一度も滑る感じや空転する感じはなく、もちろん制御も入っていません。
グリップ感がしっかりとしていて、限界がグッと上がった印象です。
グリップ
ウェット性能以外についてはそれほど大きく変わりませんでした。
元々ブリジストン・ネクストリーはまだ溝もあって年式もそう古くありませんでした。サイドに小さな亀裂を見つけて交換したわけですが、もともとあまりグリップは落ちていなかったものと思われます。
そんななかで先述のウェット性能の差があることが、ウェット性能の高さの証左になると思います。
まとめ
まとめると、必要以上の基本性能を備えており、特にウェット性能は高い。またオールシーズンタイヤということで軽い雪やみぞれ程度には対応できる。
価格なりの部分もあるが、価格以上に性能や価値のあるタイヤだと思います。
僕は長らくミシュランタイヤを好んで使用してきましたが、格安タイヤもここまできているかと驚かされました。
予算に余裕がない人だけでなく、多くの人に勧められるタイヤだと思います。