ドリリウム

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こんにちは。カタミチ(@katamichi2h)です。

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ノートPC筐体を捨てて自作ケースで完全デスクトップ化する#2【DELL Inspiron 15 Gaming 7567】

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ファンから異音の出始めたDELL Inspiron 15 Gaming 7567を修理する代わりに、ノートPCの筐体を捨てて、ケースを自作して完全にデスクトップPC化します。

 

ロマンがあるものの無駄は多く、得られるものが少ないアイディアです。

 

▼なかなか踏ん切りがつかずに「案」や「検討」と題して色々と事前調査を重ねていました。

ノートPC筐体を捨てて自作ケースで完全デスクトップ化する案

ノートPC筐体を捨てて自作ケースで完全デスクトップ化する検討

 

今回は実行を決意し、実際に作業を進めていきます。

パソコンを壊す可能性も高いリスキーな計画です。

唯一のPC、メインPCで実行するなんて馬鹿としか思えません。これでお仕事してるのに。海外から部品を調達すれば(たぶん)2000円で直るのに。

あらすじ

ノートPCのファンが破損し、修理を見積もりするとなんと2万円。

部品だけ取り寄せても1万円以上と高額です。

 

ノートPCの小さくて貧相なファンのためにこんな高額な修理代は出せん!ということで代替案を探し始めました。

 

私の使用するDELL Inspiron 15 Gaming 7567は、名前の通りのゲーミングノートPCです。

購入時は作業スペースが狭いために、持ち運びしないにも関わらず割高なゲーミングノートPCを選択しました。今では場所に余裕もあるためノートPCである必要はありません。

 

そこで思いついたのが「ノートPCデスクトップ化」です。

「ノートPCの中身を取り出して、適当な箱に詰めればいいじゃん」っていうアイディアです。

 

今回はファンが壊れているということで、既存のファンは撤去してデスクトップPCで使用するCPUクーラーやケースファンを使用して冷却します。

ケースファンとCPUクーラーを買っても5000円でお釣りがきます。

今回はCPUクーラー(Cooler Master Hyper H412R)とケースファン(Corsair ML140)をそれぞれ2台購入しているため5000円を超えていますが、それでも修理よりずっと安いです。

Corsair ML140は元々2個入り

 

前回は、ノートPCを完全にバラバラにして必要な部品を取り出しました。

新たな課題も見つかりつつ、最低限必要な部品だけで動作確認も済んでいます。

ノートPCのマザボから伸びるファンのケーブルを変換・分岐してデスクトップ用のファンの取り付けにも成功しました。

 

残念ながら箱の材料の到着が遅れており、現在このような環境でPCを使っています。

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細い銅線は、電源スイッチです。

分解時に電源スイッチのコネクタ(マザボ側)を破損したため、銅線をつないでショートさせると電源がつくアナログな仕様になっています。

 

▼前回の記事

ノートPC筐体を捨てて自作ケースで完全デスクトップ化する#1【DELL Inspiron 15 Gaming 7567】

CPUクーラーの取り付け

前回課題として挙げていたCPUクーラーの取り付けを進めます。

DELL Inspiron 15 Gaming 7567のヒートパイプ(銅色の細長いヤツ)は、見ての通り翼を広げるように左右に長く伸びています。

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大体真ん中あたり、赤く囲った部分にCPUやGPUなど冷却が必要な発熱物があります。

このヒートパイプを伝った熱が、左右のファンに冷却される仕組みです。

 

青く囲った両端に、こちらのCPUクーラーをつけたいと考えています。

 

しかし、ヒートパイプの両端には赤いヒートシンクが取り付けられており、微妙に出っ張っています。

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平坦であればそのままCPUクーラーをつけられたのですが、これでは邪魔です。

CPUクーラーはヒートパイプにしっかりと接触していることが重要ですから、余計な突起物は取り除く必要があります。

前回の最後にも言ったように、このヒートシンクは非常に強力に取り付けられており、無理に外そうとすればヒートパイプごと破損しそうです。

 ヒートパイプの取り外し

作業をしやすくするため、マザーボードからヒートパイプを取り外します。

ヒートパイプは6つのネジで固定されています。

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取り外すと、CPUとGPU、そしてその他にもいくつかの発熱部品と思しきものに熱伝導シートが貼り付けられています。触ると冷たく、伝導率が高そうなシートです。

ノートPCなのでヒートスプレッダはありません。

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ヒートパイプ側です。

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グリスは綺麗に拭き取って、CPUクーラー付属のグリスに塗り替えておきました。

ヒートシンクの除去

▼万力で固定して、無理やり剥がそうとしても無理。

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力業は難しいということで、ドレメルのハンドルーターにグラインダーのような刃をつけて切断しました。

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▼こんなやつ。

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ヒートシンクはアルミなので、サクサク切れます。

バリがあるため軽くやすりをあてて、邪魔者は除去できました。

 

 

マザーボードに取り付けなおしました。

ヒートシンクがなくなってスッキリしています。

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CPUクーラーの取り付け

邪魔なヒートシンクがなくなりましたから、CPUクーラーを取り付けてみます。

当初は適当な木片をマザーボードを固定しているアルミ板に取り付け、そこにネジ止めする予定でした。

しかし、思いのほかスペースが少なかったことと、付属のバックプレートがそのまま流用できそうなため付属のバックプレートを使って取り付けてみます。

 

▼付属のバックプレートでヒートパイプを挟み込む

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もちろんCPUクーラーとヒートパイプの当たり面には付属のグリスを塗布してあります。

これが思いのほかしっかり固定されていい感じです。

バックプレートがマザーボードと干渉する部分があったので、切除しています。

 

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このままでは、樹脂で出来ているバックプレートとヒートパイプが直接接しています。

バックプレートを見ても、樹脂の種類がわからず耐熱性が不明です。

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冷却装置に付属するくらいなので、100度以上平気で耐える樹脂だと思いますが、心配です。

そこで、手持ちで何か良いものがないか探した結果、建材として使われるゴム質のアスファルトである大建工業の遮音シートを挟みました。防音室を作った時の余りです。

まさか遮音シートがこんなところに使われるとは、誰も想像しなかったでしょう。

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反対側も取り付け、ケースファンも接続した全体像がこちら。

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CPUクーラーの向きは、一方の排気がもう一方のCPUクーラーに当たらないように角度を傾けて付けています。

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ヒートパイプの両端は、CPUクーラーを乗せて宙に浮いている状態なので、何か支えが必要かもしれません。

最終的に箱に取り付けた際に木で支えを作ろうと思います。

冷却性能のテスト

ケースが到着していませんが、果たしてこんなCPUクーラーの取り付け方で冷えるのか?検証してみます。

 

まずはアイドル時の温度を見てみます。

青が純正。何も手を加えていない元のノートPCの温度です。

オレンジは分解後の裸状態。ファンを何もつけずに動作させたものです。

緑が今回の結果。オレンジ同様裸ですが、CPUクーラーを取り付けた状態です。

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劇的に下がっています。

アイドル時の時点でCPU温度が54度から36度まで低下しており、GPU温度も53度から35度に低下しています。

もちろんファンなしの裸状態とは比べ物になりません。

手でヒートパイプを触っても生ぬるい程度です。

なお、ファンなしの裸状態では、アイドルになれば60度台で落ち着きますが、起動直後は100度近くまで温度が上昇します。

重い処理をするとどうなるか恐ろしいです。

 

続いてCPU負荷テストです。

CPUStressを使って全コアのCPU使用率を100%でキープします。

10分間計測し、これ以上温度が上がらないというところまで待ちました。温度は計測中の最高温度です。

なお、ファンなしの裸状態ではPCを起動した直後100度に到達する始末ですから怖くてこのテストを行っていません。

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こちらも効果は劇的で、純正では最大で90度まで上がっていた温度が63度までしか上がりません。

GPUに負荷はかけていませんが、ヒートパイプでつながっているので僅かに影響を受けます。GPUの最大温度は純正の57度から37度へとこれまた劇的に低下しています。

 

続いてGPU負荷テストです。

重くて有名なFF15ベンチマークを、Full HDの最高品質でループさせます。

温度が上がらなくなるまでループさせて最高温度を記録します。

CPUと同じ理由から裸のファンなし状態ではテストを行っていません。

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こちらも効果は劇的。

CPU温度は純正で最大100度まで上昇していましたが、CPUクーラーを取り付けたことで72度で済んでいます。

GPU温度は純正では最大74度だったものが59度まで下がっています。

 

続いてM.2の負荷テストです。

Crystal Disk Markを使用して2GiB(9回)という条件で負荷を与えます。

M.2といってもSATA接続のM.2なので、発熱が問題になることはないと考えています。

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CPUとGPUは言わずもがな。

M.2はCPUクーラーの影響を受けないため、ほぼ差がありません。

56度から52度へ下がっている原因は、キツキツのノートPC筐体から解き放たれたためだと思います。

 

一覧にまとめると以下の通りです。

    CPU GPU M.2
アイドル 純正 54 53 42
裸・ファンなし 62 59 41
裸・ファンあり 36 35 29
完全デスクトップ化 0 0 0
CPU負荷テスト 純正 90 57 39
裸・ファンなし N/A N/A N/A
裸・ファンあり 63 37 31
完全デスクトップ化 0 0 0
GPU負荷テスト 純正 100 74 40
裸・ファンなし N/A N/A N/A
裸・ファンあり 72 59 39
完全デスクトップ化 0 0 0
M.2負荷テスト 純正 75 56 56
裸・ファンなし N/A N/A N/A
裸・ファンあり 44 34 52
完全デスクトップ化 0 0 0

ノートPC筐体から解き放ち、CPUクーラーを取り付けたことでおおむね20~30度ほど温度が低下しています。

まとめ

ノートPCを筐体から解き放ち、CPUクーラーを取り付けました。

CPUクーラーは小型で安価なCooler Master Hyper H412Rです。

ヒートパイプの端っこにCPUクーラーを取り付けるという方法で、ここまでしっかりと効果が出るとは嬉しい誤算です。

良くなるとは思っていましたが、これほど劇的に良くなるとは思っていませんでした。

 

このことから、ノートPCの冷却事情がかなり苦しいことが察せられます。

キツキツに部品が詰め込まれ、ファンも薄く小さい、上面はキーボード・底面は机に挟まれた構造。

DELL Inspiron 15 Gaming 7567はゲーミングノートPCということで、純正状態でも冷却にはかなり配慮されています。

そのため純正であっても、ベンチマークを回すような極端な負荷をかけない限りは熱が問題になることはないでしょう。

 

ということで、冷却面においてもあえてノートPCをデスクトップ化するメリットはありません。

やっぱりロマンしかない趣味の選択です。

オススメはできません。

 

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