日立のDIY用最廉価丸ノコ「FC6BB2」を購入しましたので紹介します。
この「FC6BB2」は見た目(色)からをわかる通りDIY用モデルです。
工具は大きく分けてプロ用とDIY用に分けられ、耐久性や連続運転時間、精度、整備性などの点でプロ用がDIY用を勝ります。(価格も高い)
メーカーによって異なりますが、DIY用とプロ用はカラーリングで判別することができます。
丸ノコを選別する際には主に以下のような点をチェックします。
- チップソー(刃)のサイズ
- 電源の種類
- モーターの種類
- ベースの素材
チップソーのサイズが大きければ大きいほど1回で厚い木材を切断できます。
一方で、当然ながら本体サイズが大きくなってしまいます。
そんななかでこの「FC6BB2」は165mmという中間くらいのサイズの刃を採用しています。
57mmの厚みまで1回で切断できるため、DIY用途であれば十分ではないかと思います。
電源の種類はバッテリー式かコード式に大別することができます。
バッテリー式の場合にはバッテリーの分で重くなってしまうほか、電圧次第ではパワー不足や充電の手間や充電器の置き場や運用といった手間が増えます。
その反面でコードがないため取り回しが容易です。
私の場合には防音室内で使用することやバッテリーの運用が面倒くさかった経験からコード式を選択しました。
モーターの種類はブラシ有りのDCモーターとブラシ無しのDCモーター(いわゆる「ブラシレスモーター」)に大別することができます。
ブラシレスモーターの方が音のざらつきが少ない点やパワーの制御ができるため騒音を抑えることが可能です。
しかし、丸ノコの一番の騒音源は木材の切断音ですので、いくらモーターが静かでも実質的には騒音の差はありません。
それ以上に大きいのがブラシレスモーターではモーターサイズが小さくなります。
もちろんそれにあわせて軽量になります。
ベースの素材にはアルミと鉄の2種類があります。
アルミは軽量で歪みにくい、錆びない、滑りがいいなどと言われます。
実際にはアルミで鉄以上の強度を出すには質量が増して重量差がほとんどないか、安い製品ではアルミの方が重くなることもあります。
質量が大きく、強度を出すために補強が入った構造をしているためアルミの方が歪みにくくなっています。
今回選択した「FC6BB2」は
- 165mmのチップソー
- コード式
- ブラシ有りのDCモーター
- 鉄ベース
という仕様です。
最廉価の名に恥じない、高くなる要素がまったくない仕様です。
ブラシ有りのDCモーター+鉄ベースですが、重量の点ではコード式でバッテリーがないこともあって同等クラスのアルミベースやブラシレスモーターなどの丸ノコと同じかむしろ軽量なくらいです。
鉄ベースは主に屋内・DIYという環境では「歪みやすさ」だけが難点です。
しかし、実際には地面に落下させるような大きな衝撃を加えない限り、普通に運用していれば歪むことはありません。
滑りの良さや錆びやすさも実用性を損なうほどではありません。
精度を求めるのであればスライド丸ノコの出番です。
この価格帯の丸ノコであえてアルミベースを選ぶ理由があるとすれば、見た目の良さくらいではないでしょうか。
165mmの丸ノコのサイズ感は結構コンパクトです。
手のひらと比べるとこんな感じ。
ブラシ有りのモーターですが、定番の「タジマ 丸ノコガイド」(下図)との組み合わせも干渉なくバッチリです。
安価な製品ですが、刃の垂直や平行をしっかりと調整することができる機構が備わっていますので、精度を出すことは容易です。
ただし、出荷時で調整済みのはずが私の手元に届いた商品は僅かに垂直がずれていました。
レビューでの悪い評価を見ても、この垂直のズレが指摘されているケースが目立ちます。
「FC6BB2」を購入した際には説明書に従って垂直の調整をしっかりと行うことをオススメします。
なお、静音性については言うまでもなくうるさいです。
丸ノコなんてみんな同じです。
騒音を出したくないのであれば丸ノコを使ってはいけません。
私も実際にこれまで丸ノコ系の工具を避けてきましたが、自作した防音室の性能を試す意味で購入に踏み切りました。
結果はというと防音室内で使用する分には音漏れはほとんどありません。
賃貸でのDIYやDIYの騒音に悩んでいる方は防音室の自作を強くお勧めします。
自作防音室の製作記:【分解・運搬OK】賃貸向けDIY用自作防音室を作ろう!【ダイジェスト版】
安く軽く作ったのに効果は絶大です。
メーカー製品ページ:165mm丸のこ:FC6BB2