夫婦2人で4LDKに住むということ【ゆとりのある生活】
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4LDKの一戸建てに夫婦2人で住んでいます。
最近になって、この暮らし方が意外と珍しいのでは無いか?と思って所感を述べてみることにしました。
始めに、よほど熱心に家探しをしたことがない限り、4LDKの一戸建てと言ってもいまいちピンと来ないと思います。
土地は約210平米です。
大抵、二人暮らしであれば2LDKくらいのアパート・マンションに住まわれる方が多いと思います。よく見かける2LDKの広さが50から60平米くらいなので、約4倍の広さがあります。
とはいえ、一戸建ての場合には駐車場や庭と言ったスペースがこれに含まれます。
我が家には駐車場は2台、家庭菜園やガーデニングが楽しめる程度のささやかな庭がついています。
田舎にしては狭い、都市部では広い、郊外や地方都市の住宅街によく見かける程度の面積です。
純粋な家の中の面積は約150平米です。(延床面積)
つまり一般的な2LDK賃貸の3倍の広さです。
正確に言うと、これは1階と2階の床面積の合計なので1階だけだと80平米くらいで、一般的な2LDKの1.5倍くらいの広さということになります。
家の中は一階に20畳ちょいのLDKと和室、浴室・トイレがあって、二階に洋室が3部屋とトイレがあります。
2階の洋室は6畳~8畳くらいの広さが二部屋と、20畳弱の大きな洋室が一部屋です。
よくある4人家族程度を想定されたお家です。
我が家は広い両開きの玄関ドアに広い玄関、そして吹き抜けとスペース効率は悪いため、敷地面積にしては居住空間は狭いかもしれません。
20畳ちょいのLDKは、キッチンと4人掛けのダイニングテーブルを置いたダイニング、そしてソファとテレビのあるリビングスペースが確保できる程度の広さです。
あまり大きな家具を置くと手狭になるけど、4人用家具を並べればちょうど良い程度の面積です。
なんとなーくどれくらいの面積の家かイメージがついたところで実際の所感を述べていきます。
電気代が高い
なんといってもコレ。
元々転居が多く、夫婦2人ということで2LDK程度の賃貸を転々としていました。
電気代はせいぜい3000円〜9000円くらいだったと思います。
夏場に冷房を24時間つけ続けた月でも1万円前後で済んでいた記憶があります。
これが何にも無い月でも7000円くらい。冷暖房をよく使うと2万円を超えるようになりました。激変です。2倍以上です。
広さも3倍くらいになったんだから当たり前かもしれませんが、電気代が2万円を超えた月はギョッとします。
部屋も広ければエアコンもデカイし、鉄骨や鉄筋コンクリートの賃貸マンション・アパートに比べると木造住宅なので断熱性が低いのかもしれません。
基本料金(?)からして高いです。
そもそもエアコンを各部屋に設置するだけで5台もエアコンを買わなければいけないわけですから初期費用も高い。
ちなみにガスはそこまで大差がないですが、田舎なので都市ガスでは無いため5000円〜1万円くらい。
水道も特段高くなりませんが、賃貸時代にはなかった下水分の料金もかかるので2倍くらい。
階段の上り下りが面倒くさい
4LDKと言っても一階はLDKと和室なので実質LDKしか使わず、寝室や私室は二階にあります。
つまり、なにかと階段を上り下りするわけですが賃貸暮らしが長い身からすると、これが大変面倒くさい。もういい加減慣れてきてはいるものの、やっぱり面倒くさい。
例えばパソコンで作業をしていて、荷物が届けば階段を降りないといけない。
飲み物が欲しくて冷蔵庫に行くにも階段を降りないといけない。
一階の和室をリフォームして寝室に改造して、日常生活を1階で完結できるようにしようかとも目論んでいます。
それくらい階段は厄介な存在です。
一般的な2LDK賃貸の4倍の土地面積があるとはいえ、建蔽率を考えると家の面積はせいぜい100平米くらい。
駐車場の配置を考えると、実際には100平米を下回ると思います。
そうは言っても100平米近い広さがあればギリギリ平屋も検討の余地があります。
将来的には平屋に建て替えるという選択肢もアリだなぁと思っています。
それくらい面倒くさい。
トイレが人数分あるのはとても良い
トイレが1階と2階に両方あります。
2人暮らしですから、2人同時に使えます。
実際には2人同時に使うシーンはないし、これからも一緒に食あたりでもしない限りは出番はなかなかないでしょう。
そうは言ってもいつでもトイレが必ず空いているという安心感は嬉しいです。
なにより、問題なのが階段です。
トイレに行くために階段を上り下りするなんて考えられません。
4LDK・150平米は2人暮らしにちょうど良い部屋数と広さ
一人一部屋。
4LDKに150平米なんて、2人暮らしには広すぎると思われるかもしれません。
しかし、決してそんなことはないと思います。
引っ越し当初はやや持て余していたのは確かですが、時間が経ってみると、また狭い家に暮らすことは考えられません。
例えばLDKを例にとってみます。
LDKは20畳ちょい(記憶が定かではない)あります。
一般的な2LDKや1LDKの賃貸だと、LDKは広くても16畳程度で、酷いと12畳以下とLDKとしては事実上機能しない広さです。
ダイニングテーブルを置いたダイニング空間と、テレビやソファを置いたリビング空間、そして広々としたキッチンスペースを十分に確保しながら余裕のある動線を確保するには20畳は最低ラインだと思います。
もちろん2人用家具を使った場合にはやや持て余しますが、4人用家具を使えば良いのです。
2人用のダイニングテーブルを使っている方はわかると思いますが、2人で使うと余裕がありません。
常にテーブルの上を綺麗に片づけておかないと料理を並べられません。
余裕を持って過ごそうと考えれば、2人なら4人用家具、4人なら6人用家具くらいがないと狭苦しくて不便です。
そして、4部屋もある部屋の数も2人で暮らすには非常に快適です。
始めに2人分の私室がそれぞれ確保できます。
これに加えて1部屋を寝室とするともう3部屋埋まってしまいます。
もう1部屋はフリースペースとして、収納にはあまり使わないものや災害時用のグッズをたくさん常備し、少し広い空間が欲しい作業をするときなどにあまりの1部屋を使うことが出来ます。
この余りの1部屋がないと窮屈な生活を強いられることになります。
必ずしも必要な広さではありませんが、ゆとりのある暮らしをしようと思うとこの広さに2人で暮らす意味は大いにあると思います。
庭があるだけで選択肢が広がる
庭では色々なことができます。
アパートやマンションのベランダの広さはたかが知れているうえ、隣室との境にはペラペラの仕切りがあるだけです。
何より土がありません。
一面芝生にしてみたり、木工や工作に勤しんだり、ガーデニングをしてみたり、家庭菜園をしてみたり。
庭があるだけで選択肢は大いに広がります。
ペットも飼えれば、バーベキューも余裕で出来ます。(やらないけど)
ウッドデッキや石畳にしてリラックスできる空間を作っても良いでしょう。
とにかく庭があるというだけで、やれることの幅がずっと広がります。
駐車場があるだけで選択肢が広がる
駐車場も重要です。
我が家はカーポートですが、ガレージがあれば更に夢が広がるでしょう。
賃貸とは違って、玄関を出ればすぐに車があります。
屋根付きの駐車場を備えた賃貸住宅は少ないですが、一戸建てでカーポート付きは珍しくありません。
また、賃貸住宅などにおける駐車場は「共有スペース」であり、好き勝手はできません。
物を置けなければ、車の整備にも気を使います。洗車も難しいでしょう。
私は昔から車が好きでしたから、車を夫婦2人して洗ったり、ちょっとした整備をしたりすることができて大変満足しています。
雨の日に濡れずに済むのも嬉しいですね。
維持費と家の消耗を気に掛ける必要がある
賃貸住宅やマンションと比べて、一戸建ての維持は持ち主の責任と判断で行う必要があります。
管理費や修繕積立金はありませんから、自身で計画してお金を貯める必要があります。
私はDIY好きが高じて、家を探すときにも家の部材や消耗について非常によく調べ込みましたから、ある程度の知識は備えられたと感じています。
しかし、そうした興味が全くない人が何も考えずに住みっぱなしになると、家は長く持たないだろうなぁと思います。
また、リフォームやメンテナンスなどの営業を受けることになりますが、これも適切に判断が下せないと無駄なお金をかける羽目になったり、逆に手遅れになることもあるでしょう。
壁や天井のメンテナンスや雨漏り、住宅設備の故障などの突発的な出費も想定されます。
排水管や雨どいが詰まれば雨漏り・浸水のリスクも高まるでしょう。
火災保険や地震保険への理解も欠かせません。
日々、家の状態を気にかけながら異常を発見したら速やかに判断あるいは相談できる先を作っておくことが肝要です。
そうはいっても、大抵の場合には家を買った時の不動産屋さんに相談すれば悪いようにはされないです。
まとめ:ゆとりのある生活という名の贅沢だけれども
夫婦2人で4LDKの一戸建てに住んでいる所感をまとめてみました。
良い所・悪い所がありますが、総じて満足しています。
賃貸では我慢せざるを得なかった点が一気に解消され、ゆとりのある暮らし方ができるようになります。
その反面、光熱費やローンで買われた場合にはローンの支払い、税金の支払いや維持費など、決して賃貸住宅に比べて一戸建てを購入する方が安く済むとは言えません。
また、日本国内のほとんどの地域は大きな災害のリスクが潜んでいます。
そのため、災害に強い土地をしっかりと自身で判断できるだけの知識をつけ、納得して購入する必要があります。
少子高齢化が進む中で、廃れてしまう心配の少ない場所を選ぶことも重要でしょう。
結局のところ、賃貸に住むというのは楽なんです。
毎月家賃を払っていれば良いし、古くなったり気に入らなければ引っ越せば良いです。
同じ程度の部屋を移り住んでいけば、毎月の支払いは変わらず常にそれなりに新しい部屋で暮らすことができます。
保険や建物、設備のメンテナンスを考える必要もなく、迷ったら管理会社を頼れば済んでしまいます。
その点において、容易に転居できず、維持も自己責任で、古くなったら大金を叩いてリフォームが必要な一戸建ては何かと面倒くさいといえます。
特に身軽な夫婦2人暮らしともなれば、賃貸を転々としていた方が安楽かもしれません。
それでも私たち夫婦は一戸建てを購入しました。
それほど強いモチベーションや理由があったわけではなく、「買っちゃう?」くらいの気持ちで買ったわけですが、結果的にはゆとりのある生活を手に入れられて非常に満足しています。