【コーヒー中毒のすゝめ】コーヒーを薄めて飲む極意
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私は自他共に認めるコーヒー中毒です。
毎日平均して3リットルのコーヒーを飲んでいます。
こうした生活を5年以上続けており、コーヒーを飲まないと明確に不調を感じる見事なコーヒー中毒になりました。
そんなコーヒー中毒の私が、コーヒー好きへ向けていくつかの注意点を紹介します。
なお、コーヒーに限らず特定の食物を大量に摂取する偏食は絶対におすすめしません。
コーヒー中毒になった経緯
始めに、私がコーヒー中毒に至るまでの道のりを簡単に説明します。
私は子供のころからコーヒーが好きで、小さい頃は砂糖と牛乳をたっぷり入れたコーヒーを飲み、大人になってからは色々なアレンジも試しつつ、最終的にはブラックで飲む形に落ち着きました。
コーヒーに触れたキッカケは、母親がコーヒーを好んで飲んでおり、毎日のようにドリップする姿を見ていたことです。
ただ、コーヒーが好きなのにブラックを常飲するようになるまでには長い時間がかかりました。
20年以上コーヒー好きであり続けながら、つい7~8年前まで美味しいと思えるコーヒーに出会えていなかったのです。
当時は埼玉県に住んでおり、すぐ隣は東京でした。
競争が激しい激戦区で、最新のコーヒーショップから歴史ある有名なコーヒーショップまで幅広いお店がありました。
しかし、どのお店に行っても私の口に合うコーヒーは出てきませんでした。
どれだけ有名なお店でも、どれだけすごい賞を取ったバリスタでも、どれだけ高価な豆でも全く美味しいと思えなかったのです。
自宅では専らインスタントコーヒーを飲み、しかも薄めに入れたり砂糖を入れたりと、味の悪い部分を誤魔化すような飲み方ばかりしていました。
そのせいか当時のコーヒー摂取量は1日に1リットルにも満たなかったと思います。
ここに変化を与えたのがとあるコーヒーショップとの出会いです。
非常に地味で、最初は入り口を見付けるにも苦労しました。
私はよく転居していたものですから、引っ越した後に近所にコーヒー屋さんはないかな?と探した時に偶然見つかったお店です。
センスの良い庭を通り過ぎて、雰囲気の良い木のドアを開けると、シンプルながら一貫性があり趣ある調度で彩られた店内が目に入りました。
一番最初に口にしたコーヒーがなんだったか、未だによく覚えていません。
しかし、衝撃の出会いでした。
実に美味しいのです。
セットで頼んだケーキも絶品でした。
その後も通いつめ、色々なコーヒーを試し、感動的な出会いを重ねました。
淹れ方のコツを教わり、コーヒー豆を購入して自宅でコーヒーを淹れる生活がここから始まりました。
その後、定期的にコーヒー豆を買い、在宅勤務の影響もあってコーヒーを常飲するようになり、現在に至ります。
1日に3リットルと聞くと大変な量に感じますが、普段飲む水やその他の飲み物をコーヒーに置き換えていると考えれば決して多い量ではありません。
私は昔からよく水分を摂取する方で、ぐびぐび飲んでしまうため500mlのペットボトルなんかは食事やおやつに合わせて飲めばすぐに空いてしまいます。
のどが渇いた寝起きから、食事のお供に、あるいは風呂上りの一杯に、すべてコーヒーです。
質の良いコーヒーを薄めて飲む
コーヒーの取り過ぎは体に悪い影響を与えます。
コーヒー好きの皆さんはよくご存じだと思いますが、その中でも私が最も恐れるのは尿路結石です。激痛で有名な尿路結石です。
コーヒーにはシュウ酸が比較的多く含まれており、シュウ酸の摂りすぎは尿路結石の原因になります。
それ以外にも多くのデメリットは存在しますが、何はともあれコーヒーの摂り過ぎはよくないということです。
そこで思いつく最もシンプルな解決策はコーヒーの量を減らすということです。
しかし、既にコーヒー中毒になってしまってからコーヒーを減らすのは大変困難です。
喫煙者の禁煙や、お酒好きの禁酒と同じようなものです。
大変強固な気持ちをもってしないと成功しませんし、何よりコーヒーを楽しむ機会を減らしたくありません。
そこで提案したいのが、コーヒーを薄めるという行為です。
コーヒーを水やお湯で薄めるなんて邪道、と思われそうですが実はそうでもないんです。
一般的なドリップコーヒーにおいては、お湯で薄める行為は当たり前の手法のひとつです。
うまい一滴、まずい一滴
フィルター越しに滴り落ちてきた1滴目のコーヒーは大変濃く、そしてコーヒーのうまみが最大限詰め込まれた1滴です。
そして、そこから1滴ごとにコーヒーは薄まり、うまみは減り、コーヒーの悪い部分(えぐみや雑味)が増していきます。
一般的なドリップコーヒーでは、10gのコーヒー豆で1杯(120ml)のコーヒーをドリップします。
最初の30mlほどは大変美味しいコーヒーが入りますが、その後は薄くてまずいお湯がドリップされてくるだけです。
これは、実際にカップを並べて少量ずつドリップして試してみればよく分かります。後半の60mlくらいになると本当にただのまずいお湯です。
これは蒸らしの技術によっても多少左右されますし、焙煎から時間が経って飲み頃を逃したコーヒー豆ではその影響は更に大きくなります。
その他にも原産地、生産者、流通ルート、収穫後の処理、年、時期、価格、煎り方、煎ってからの経過時間、保管方法、挽き方、淹れ方などによって影響を受けます。
では最初の30mlだけを飲めば良いと思われるかもしれませんが、これは大変濃くて飲めたものではありません。
そこで、これを適度な濃さまでお湯で薄める訳です。
こうすればドリップ後半で出てくるコーヒーの不味さを回避しつつ、適切な濃さのコーヒーを飲むことができます。
美味しいコーヒーショップでドリップをしているお店であれば、1杯あたり30g近いコーヒー豆を使用しているケースも珍しくありません。
さて、余談が長くなりましたがコーヒーを薄める行為は決して邪道ではないことがお分かり頂けたと思います。
ギリギリコーヒーと言える薄さ
実際に私は50gのコーヒー豆から150mlほどのコーヒーを出し、これを900mlほどに薄めています。
更に、カップに注ぐ時に4倍程度にお湯で薄めています。
こうするとかなり薄いコーヒーが出来上がります。
あともう一歩薄めると「コーヒー味のお湯」になりかねないギリギリの薄さです。
いきなりここまで薄めろとは言いません。
しかし、徐々に徐々に薄いコーヒーに口を慣らしていくことで、体が適応してくるのです。
私も最初はここまで薄めませんでしたが、体のことを気遣って少しずつ薄めてきた結果、現在の薄め比率に至りました。
こうして薄めるにつれて、1口あたりの量も増えてコーヒーを水のようにぐびぐび飲むようになってしまったという側面もありますが、結果的に摂取しているコーヒーは減っています。
アレンジを活かしつつ、薄さに慣れよう
コーヒーのシュウ酸の吸収を抑えることが出来る代表的なものがミルクです。
そこで、ミルクを使ったアレンジをすることで尿路結石の恐怖から逃れることが出来ます。
もしミルクを使ったアレンジが好きな場合には、是非活用しつつもやはりブラックの魔力からな逃れられないでしょうから、薄いコーヒーに体を慣らしましょう。
結局のところ、コーヒー中毒になってしまった時の対処方法は「健康を諦める」か「コーヒーを減らす」の2択しかありません。
健康を諦められないコーヒー好きにとって、コーヒーを薄める方法は最後の砦です。
私は常に同じお店から同じ煎り加減の同じ豆を同じ挽き方で使用しています。たまに別の豆にしたり挽き方を変えることがあります。
また、コーヒーミルに豆を残したままにしてしまい、劣化させることもあります。
こうした時にはどうしても薄めたコーヒーの味に納得できないこともあります。
このことから、薄めるのに適したコーヒー(豆、煎り方、挽き方)が存在すると思います。
これは人それぞれ好みがありますから自身で探求するしかないのですが、是非諦めずに探り当てて頂きたいと思います。
健康なコーヒーライフを送るために、今後も何かあれば情報を発信していきたいです。