ドリリウム

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【自作防音室の換気扇比較】無理してロスナイを買う必要なし!ロスナイも普通の換気扇も大差ない?

本日、自作防音室の換気扇をロスナイからAmazon最安値の普通の換気扇(多分キッチン用)に交換しました。

 

この防音室は主にDIYのために制作したもので、その性能は必要十分。

丸ノコや集塵機といった100dBAを超えるような騒音を発する機械も、防音室のなかで使えば外に漏れる音は僅かなもの(60dBA台)まで抑えられます。

 

防音室を自作した際に換気扇についていろいろと調べ、最終的に三菱の「ロスナイ」を選択していました。

 

しかし、ロスナイはサイズが大きく僅か2メートル四方弱しかない防音室のスペースを無駄に占拠しています。また、熱交換機能のせいで室内に熱がこもります。

そこでこの度ロスナイを撤去してAmazon最安値のキッチン用換気扇(2000円台)に交換することにしました。

 

一番のポイントは騒音がどう変わるのか?という点です。

ロスナイと普通の換気扇の違い

まず始めにロスナイの構造はメーカーのページで細かく解説されています。

省エネ熱交換換気:換気空清機ロスナイ|三菱電機 空調・換気・衛生

 

一番のポイントは熱交換フィルターが備わっており、室内の熱を逃がさず暖房代を節約できる点が大きな売りです。

また、そのやや複雑な構造ゆえに図らずとも遮音性に優れた換気扇と呼ばれることもあるわけです。(メーカーは大々的に謳い文句として遮音性を掲げてはいない)

 

一方で普通の換気扇。

今回選択したのがこちらです。そのお値段、僅か2,259円(2020年2月9日現在)。

この手のありふれた換気扇の相場から考えても、フィルター付きで2000円台という価格はかなり安いです。もちろん一流メーカーとは言えないかもしれませんが、十分に名の知れたメーカーの製品です。

 

羽の径は15cmと小さめですが、2メートル四方弱程度の防音室に使うのであれば十分どころか過剰なほどです。

防音のことを考えれば穴は小さいに越したことはありませんから、本当ならもっと小さい換気扇でも良いくらいです。

 

とはいえこれ以上小さい換気扇となると逆に高くなってしまうため、今回は最安であることにこだわってこちらを選択しました。

 

この手の換気扇の構造は至ってシンプルで、羽の裏側にこうした金属性の四角い突起部があります。

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これを壁に埋め込むわけです。

上図では背面が完全に閉じていますが、これがスイッチオフの状態です。

 

スイッチをオンにするとこのように背面のフタが開きます。

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ここから風を排出するわけです。

 

穴が空いてスカスカ。

一見するとロスナイに比べて防音性が低く見えますが、果たしてどうでしょうか?

取付

まずはロスナイと取り外します。

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我が家の自作防音室のロスナイは魔改造されています。

ただ、その実態は見た目以上に酷いものではありません。

具体的には熱交換フィルターを撤去して、ハウジングを撤去。代わりに塩ビ管で吸排気を完全にコントロールしています。

 

取り外せば2つの穴があります。ロスナイは吸排気それぞれに穴が必要だからです。

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今回は左の穴を使うことにします。

換気扇をはめるために、ジグソーを使って四角く穴を開けていきます。

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ここに換気扇を嵌め込み、付属のネジを使ってねじ止めすれば完成。

超簡単。

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カバーをはめれば出来上がりです。

余った穴はパテで埋めてしまいました。吸気が足りずに酸欠になる、みたいな懸念もありますが、自作防音室にそこまでの気密性はありません。(多分)

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騒音比較

さて、気になる騒音を比較してみます。

今回は丸ノコと掃除機をサンプルとして計測してみました。

我が家の工具のなかでもうるさい2トップです。

 

まずは参考値としてそれぞれの工具の目の前で計測した音量が以下の通りです。

  • 掃除機:102.4dBA
  • 丸ノコ:100.2dBA

いずれも正確に距離を同じにしていないため全くの参考値です。

 

次にロスナイを使用していた際の、防音室の外で計測した音量です。

工具との距離は約1.2mで、以降の計測値はすべて同じ条件で計測しています。

  • 掃除機:62.2dBA
  • 丸ノコ:67.8dBA

 

続いて新しい普通の換気扇に交換した後の数値です。

普通の換気扇はスイッチオフではフタが閉じて完ぺきな密室になります。

まずはスイッチをオフにした状態の音量です。

  • 掃除機:62.1dBA
  • 丸ノコ:66.7dBA

最後に換気扇のスイッチをオンにした状態です。

  • 掃除機:64.6dBA
  • 丸ノコ:69.3dBA

 

面白いことに、普通の安い換気扇(スイッチオフ)の状態が最も静かになりました。

スイッチを入れるともちろん数値上はうるさくなります。

 

ロスナイも構造は複雑とはいえ吸気・排気の穴が空いているという点は事実です。

一方で普通の換気扇であれば、スイッチがオフなら排気の穴がふさがるわけですから、理屈から言えばロスナイより静かなことは不思議ではありません。

 

この検証結果からわかることは、防音室の換気扇としてロスナイを始めとした構造が複雑な換気扇を選ぶ必要はないということです。

安くてシンプルな換気扇で十分です。

 

ロスナイは構造上、室内の空気を溜め込み続け室内が暑くなるというデメリットもあります。

なにより価格が1万円を超える高価な換気扇です。

 

特別なこだわりがない限り、防音室の換気扇は普通の安い換気扇で十分です。

 

ブログを書いている人

カタミチ

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