ドリリウム

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【F31】BMW・Fシリーズを最後のエンジン車に決めた理由

BMW・3シリーズツーリング(F31)を最後のエンジン車とすることに決めました。

妥協の末にF31を購入して随分と経過し、これを最後のエンジン車として、納得いく電気自動車が登場するのを待とうと心に決めました。

 

そもそもこの3シリーズを購入したきっかけは決してポジティブなものではありませんでした。懐古主義と言われればそれまでですが、3シリーズで言えばE90からF30、5シリーズで言えばE60からF10と世代を経るごとにBMWの個性は窄み、他メーカーの努力によりその優位性は小さなものになってしまいました。いまや、あえてBMWを選ぶ理由は決して多くありません。唯一明らかに優れていた走行性能と快適性の絶妙なバランスも、随分と平凡なものに成り下がってしまいました。ひとつの特徴でもあった保守的な外観も、現行型のG20(3シリーズ)やG30(5シリーズ)ともなればまるでトヨタの車のような先進的かつ陳腐な有り様です。

走り、外観ときてエンジンはどうかと言えば、これが最悪です。何が一番劣化したかと言えば、エンジンでしょう。かつてBMWのエンジンの素晴らしさを日本人に伝えた野性味あふれるサウンドとシルキーでどこまでも回るような吹け上がりのM20エンジンや、6気筒エンジンに増して静かでスムース、吹け上がりも気持ち良いN42エンジンを作っていたあのころのBMWと同じメーカーが生み出しているとは思えない現在の直噴ターボエンジンは、はっきりと言って他メーカー並かそれ以下です。

在りし日の名車たちを所有すれば良いのは事実なのですが、すっかりと車への意欲も衰えてきた最近では、メンテナンスフリーとはいかない20年、30年前の車を所有するのは億劫です。とはいえ、車へ関する意識が衰えたわけではないため好きではない車に乗れば不満が募ります。車の見た目も多少は気にする性質なので、当時新型だった現行型には食指が動きませんでしたが、モデル末期だったF30やF10であれば許容範囲内でした。同じようなBMWオーナーは珍しくないのではないでしょうか?

そうして妥協の末に選択したF31型3シリーズツーリングを、数年に渡って使い倒してきました。

私は趣味でガーデニングや木工をするので、レザーシートも気にせず大量の木材をガンガン積み込み、ガーデニング用品や土、砂利やセメントまでどっさり詰め込んでホームセンターと自宅を行き来してきました。これからもします。最低限の養生として、常に車に薄手の毛布を詰め込んで、多少の傷は配慮しますが、よく見れば傷だらけです。

しかし、高級感とは無縁な3シリーズの、しかも実用性に富んだツーリングを荷物の運搬にガンガン使う使い方は非常に理にかなっていて、何より道具として使う感覚がこれまでのカーライフになかった点でした。(ちなみにリアアクスルより後ろに砂や砂利、セメントを積み込むとリアがとんでもなく沈んでステアリングがふわっふわになります。やはりバンにはバンの専用設計があるんでしょう。)

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こうした使い方の割り切りもあって、今となってはF31の車としての出来は悪くとも、この車自体を嫌ってはいません。そこそこ気に入っていると言っても良いでしょう。

エンジンの進化が止まったのではないか?

さて、結果的に気に入ったとはいえなぜ妥協の末に選んだF31を最後のエンジン車と心に決めたかというと「エンジンの進化が行き詰っていないか?」という半ば確信に近い疑念によります。

BMWは、ある時を境にエンジンを直噴ターボエンジンに置き換えました。実際にはエンジン以外にも環境性能に寄与するいくつもの改良を施していますが、特にエンジンの変化は車好きにとっても注目に値する出来事だったはずです。自動車の歴史は車の進化の歴史です。エンジンも車のモデルチェンジに合わせて、あるいはマイナーチェンジという形で日進月歩で進化を続けて来ました。

そんななかで登場した型式が「B」から始まるダウンサイジングターボエンジンは、これまでのBMWにはない出来の悪さでした。また、エンジンだけでなくパワートレインの制御自体があまりにお粗末でしたからそれに拍車をかけていました。とはいえこのエンジンもBMWとしては「初めてのダウンサイジングターボエンジン」です。最初の出来の悪さに目を瞑ることはできます。何より車好きや往年のBMWエンジンの良さを知っている身からすれば不出来なだけで、実用エンジンとしては何の問題もない仕上がりでした。さて、そんなエンジンを搭載したBMWの各モデルも新たなモデルチェンジの時期を迎えました。「G」から始まる現行モデルたちの登場です。ここで驚かされたのがエンジンを筆頭にパワートレインの進化の無さでしょう。エンジンの型式が同様なのはひとまず置いておいても、肝心のエンジンの出来まで全くと言っていいほど改良がなされていませんでした。

多くのメーカーが電気自動車に舵を切るなか、化石燃料エンジンへの投資が減り、エンジンの進化が止まったのではないか?

そんな疑問が生じても不思議ではありません。これから迎えるマイナーチェンジ、そしてその先にあるモデルチェンジへの期待は萎んでいきました。せめて外観だけでもまともなものになれば、もう1台エンジン車を経て電気自動車へつなげるのも良いと思いましたが、現行のラインナップを見るとその気持ちも萎んでしまいます。もうエンジン車への期待はせず、今の車を大切に使い倒し、納得のいく電気自動車を待とう、そんな気持ちが芽生え始めました。我が家のF31はこれからもバンとして(乗用車ですが)ボロボロになるまで使い倒し、しかし機関はしっかりと整備をして10年でも20年でも納得のできる電気自動車が登場するまで維持していこうと心に決めた瞬間でした。

同じ車の長期保有もカーライフの楽しみ方のひとつ

こんな悲壮な(?)決心をした一方で、少し気持ちが楽になって楽しみが増えて一面もありました。

「F31という車を妥協の末に購入・保有している」という車好きとしてのネガティブな気持ちが、土や木をたくさん運搬するバンのような使い方によって前向きなものへ変化し、そして電気自動車を待つために初の長期保有への決心を決めたのです。車好きとして、同じ車を20年も30年も普段使いの相棒にしているオーナーは尊敬の対象です。私は車を1年か長くとも2年という短いスパンで乗り換え続けていたため、古い車を所有することはあっても(もちろん入念に整備しますが)長期保有した経験はありませんでした。古い車に乗っていた時期は、車を買って1年かけてバッチリ整備しては乗り換える、みたいな日々を送っていたものです。車を隅から隅まで整備し尽くせば、やることがなくなって次の車に食指を伸ばす。そんな日々でした。まさか自分が車を長期保有する日が来るとは思いもしませんでした。

それが今になって、ようやく時期が来た、ということです。電気自動車の進化は早いものの未だに納得がいくパフォーマンスは発揮できておらず、それがいつのことになるかわかりません。インフラの整備も肝要ですから、もしかすると生きている間には納得のいく電気自動車と電気自動車に乗る機会は来ないかもしれません。

「それでも良いかな」と考えています。土や木を積んで、内装はどんどんボロボロになって、外装もボロボロになるかもしれません。でも機関は常に良好を維持する。そんな長期保有の形を目指して、のんびりと整備をしていく。これが刺激的ではないものの、少しワクワクするような気がしてならないのです。こうした車の楽しみ方を見付けたのは、年のせいなのかもしれません。思えばこのF31に乗り換えてからHaynesもBentleyも手にしていませんでした。(まだ登場していないかも)

思い描く理想の電気自動車は

ここまで考えたうえで、未だに理想の電気自動車を思い描けていません。

少なくとも充電に苦労する運用はありえませんから、大容量バッテリーや急速充電技術、そしてインフラ整備も必須でしょう。最悪でもインフラが整わずとも、渋滞や冷暖房にも耐えつつ1000km程度走行できればインフラは妥協できるかもしれません。それに加えて、快適性に静粛性、安定性、そして最低でも現行のBMWよりはマシな走行性能を期待したいです。

技術的にもある程度こなれて、整備体制も整い、不具合も出尽くさないまでもある程度欠点が潰された頃合いが望ましいでしょう。現状では電気自動車を買っても、車自体の進化が早いばかりか、せっかく家に用意した充電設備も早々に時代遅れになりかねない過渡期です。

少なくともこの先10年以内に納得のいく車が登場するとは思えません。出来れば、20年以内に登場してほしいなぁと期待する程度です。

このブログでは車の整備に関してすっかりと記事に取り上げることが減りましたが、我が家のバン(愛称)の整備の記録もこれから残すようにしていきたいと思います。

ブログを書いている人

カタミチ

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