2019年10月7日
海外製の丸のこ系工具を購入すると、外径216mmあるいは210mm+ボア径30mmという特殊な大きさのチップソーが標準装着されている場合があります。
※ボア径=中心の穴の直径
私が使用しているTACKLIFE(タックライフ) PMS01Xの場合、純正装着ブレードには外径210mmと記載があります。
しかし、210mmと併記されて8-1/2"の表記があります。
8-1/2"とは8.5インチのことで、これをミリメートルに換算すると216mmです。
しかし、これは誤表記のようでPMS01Xのチップソーは正確には8.25インチです。つまり210mmです。
ちょっと違和感を感じるかもしれませんが、多くの国のインチ表記(英語)は、8.5ではなく8-1/2(8と2分の1)、8.25ではなく8-1/4(8と4分の1)というような書き方をします。
8.5インチ=216mmのチップソーといえば、日本でも一般的に採用されるチップソーのサイズですね。
しかし、8.25インチ=210mmは少ないです。
また、日本国内で多く流通するチップソーのボア径は1インチ=25.4mmで、30mmという内径のチップソーは入手しづらいです。
しかし、海外ではそれほど珍しくないサイズのチップソーです。
つまり日本の通販では入手性が悪いのですが、海外の通販サイトを探せばたくさん見つけることができます。
日本のAmazonアカウントが使えるAmazon.co.ukがオススメ
海外の通販サイトとして最も商品点数が多く購入も簡単なのがebayです。
海外通販を使ったことがない方でも一度くらいは耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、ebayを使うにはebayアカウントが必要です。
その点で海外のAmazonはというと、日本のAmazonアカウントが使用できます。
特にオススメできるのがAmazon.co.uk=イギリスのAmazonです。
いくつかの国のAmazonで216mmや210mm+ボア径30mmのチップソーを検索しましたが、イギリスのAmazonが最も商品点数が多いように感じました。
ボッシュやデウォルト、リョービ、マキタなど主要なメーカーから名の知れぬメーカーまで幅広く取り扱いがあります。
私が選んだチップソー
私がTACKLIFE PMS01Xを使用するために実際に選択したのがデウォルトのCONSTRUCTION SAW BLADES DT1953という製品です。
CONSTRUCTION SAW BLADES DT1953は、外径216mmボア径30mmで歯数が40です。
純正装着品の歯数が24なのでちょっと細かいですね。
また、純正装着品より刃の外径が6mm大きくなります。
216mmが装着できるかどうかの検証も兼ねています。
そしてもうひとつ。
Saxton TCT Circular Wood Saw Blade TCT21080T という製品です。
純正装着品や先ほどのデウォルトと比べてもなお細かい80という歯数です。
このSaxton(サクストン?)というメーカーは聞いたことがなかったのですが、Amazon.co.ukではたくさん商品が見つかります。
折角なのであわせて購入しました。
こちらは210mmのチップソーなので確実に取付できそうです。
今回私が選択したCONSTRUCTION SAW BLADES DT1953やSaxton TCT Circular Wood Saw Blade TCT21080T であれば価格は送料をあわせても5000円を下回ります。
純正チップソーとの比較
それぞれのチップソーについて純正チップソーと比較してみます。
Amazon.co.ukから注文しましたが、約1週間で到着しました。送料がちょっと高い普通の通販感覚ですね。
216mm/30mmのチップソー(DeWalt CONSTRUCTION SAW BLADES DT1953)を使って見た
先に紹介するのは外径の異なる216mmのチップソーです。
216mmのチップソーが210mmのチップソーを装着するスライド丸ノコ(TACKLIFE PMS01X)に装着できるのかどうかがポイントです。
結論から言うと装着することが出来ました。
ただし全く問題ないとは言えません。
チップソーのカバーとのクリアランスがほとんどありません。
同じTACKLIFE PMS01Xであっても、個体によっては干渉するものがあると思います。
私も使用時に気が付きませんでしたが、あとから確認するとカバー内側に僅かに擦れたような跡が確認できました。
もちろん擦れたとしても、カバー内側が削られていずれは干渉しなくなりますが、オススメはできないです。
▼オススメはしないですが、一応取り付けは可能で使用も問題ありません。
切断面は「DeWalt CONSTRUCTION SAW BLADES DT1953」の方が圧倒的に綺麗です。
歯数が40と増えているだけでなく、チップソーの質に依る部分もあると思います。
純正チップソーに比べるとバリがずっと少なくツルツルとしており、市販の2x4などの切断面よりかなり綺麗です。
仕上げにこだわらないものを作るのであれば、やすり掛け無しでもOKなレベルです。
堅木や合板も切断しましたが同様の違いがありました。堅木の場合にはバリすらでない仕上がりです。
210mm/30mmのチップソー(Saxton TCT Circular Wood Saw Blade TCT21080T)を使って見た
Saxton TCT Circular Wood Saw Blade TCT21080Tは流石に純正と同一サイズ(210mm)ということで装着は無理もなく完璧。
「DeWalt CONSTRUCTION SAW BLADES DT1953」の時点で純正より「圧倒的に綺麗」と評していますが、流石に歯数80というだけあって「Saxton TCT Circular Wood Saw Blade TCT21080T」は更に上を行きます。
柔らかく切断面が荒れやすい2x4などでは大きな差が現れます。
一方で合板はそれほど大きな差がありませんでした。
硬い木は合板同様差がでないかと思いきや、結構大きな差がでました。
硬い木をこのSaxton TCT Circular Wood Saw Blade TCT21080Tで切ると、ほとんどバリが発生せず仕上がりもやすり仕上げの後のように滑らかです。
歯数は40でも十分ですが80くらいあると不満が出ないレベルで断面が綺麗になります。
ただ歯数が多くなれば当然切断スピードが落ちます。
純正の24TとSAXTONの80Tを比べると切断スピードの差を感じます。
とはいえ実用上困るほど遅くはないので、これからはSAXTONの80Tをメインに使っていく予定です。
TACKLIFE PMS01X チップソー交換手順
チップソーの交換手順を簡単に解説します。
本体の安全レバーの裏側に、チップソーの回転を止めるボタンがあります。
これを押し込みながらチップソーを回すと、ボタンが奥に入ってチップソーが回らなくなるポイントがあります。
チップソーが固定出来たら、六角レンチを使って固定しているボルトを外します。
ボルトは逆ネジですから右回し(時計回し)で緩みます。
付属のL字レンチでも構いませんが、少し長めのレンチがあると楽チンです。