そもそも成人の日って一体なに?成人式ってなんなの?
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2020年1月13日は成人の日です。
そもそも成人の日ってなんで13日なんでしょうか?
また、何をするための日なんでしょうか?
詳しく解説していきます。
成人の日は1月15日だった
成人の日は、元を正せば1月15日に定められていた祝日でした。
具体的には1948年から1999年までは1月15日が成人の日で、それ以降は1月の第二月曜日と定められています。
そのため2020年の場合には1月13日が成人の日となっているわけです。
1999年までに成人を迎えた方や学校に通われていた30代以上の方であれば1月15日のイメージがなんとなく定着しているのではないでしょうか。
なぜ成人の日は1月15日だったのか?
成人の日が1999年まで1月15日と定められていたのには理由があります。
時代は奈良時代まで遡ります。
「元服」という言葉に聞き覚えはないでしょうか?
元服とは奈良時代から普及し、室町時代以降に庶民にも普及した「大人になるための通過儀礼」です。
その昔は大人と同じ服装や髪形、女性の場合には髪を結い化粧を施す儀式で、その内容は時代や地域によって僅かな違いがみられます。
この「大人になるための通過儀礼」である元服が1月15日に行われていました。
それではなぜ1月15日に元服が行われていたのでしょうか?
その昔、日本に太陽暦が導入されるまでの間は太陰暦と呼ばれる暦が採用されていました。
太陰暦では月の始めが15日であったため、この日に元服が行われていたといわれています。(諸説あります)
太陽暦導入後は15日が小正月(1日が大正月)として名残が残っています。
成人式ってなに?
さて、それでは成人式って一体なんでしょうか?
元服の文化はなくなってしまいましたが、それの「現代バージョン」といったものなのでしょうか?
厳密には異なります。
元服の文化自体はほぼ完全になくなり、成人式は元服を継ぐ形ではなく全く別の物として誕生しています。
その始まりは1946年と言われています。
当時戦後まもなく、庶民の間には暗い雰囲気が漂っていました。
そんな中で成人を迎える若者たちを励まし元気づけようとして始まったイベントが今の成人式の起こりと呼ばれています。
その当時は日付の規定はありませんでした。
しかし、この成人式の原型に影響を受けた日本の政府がその僅か2年後に1月15日が成人の日と制定し、全国で成人式を執り行うようになったというわけです。
そのため成人式は元服のような「通過儀礼」ではなく、成人を迎えた若者を励まし応援するための「イベント」となったわけです。