ドリリウム

趣味の情報や思いついたことを発信しています。高知 / 釣り / DIY / バイク / 車 / 家具制作 / アクアリウム / コーヒー / 地方移住 / ルノー・ルーテシア / SUZUKI ST250 E typeなど。

【バイクの錆対策】サビの除去・予防の方法を紹介【ST250 E type】

f:id:katamichinijikan:20180717211252p:plain

ガレージやカバーがあっても避けては通れないバイクの錆

私は比較的バイクにとって辛い以下のような環境に住んでおり、錆に悩まされています。

  • 海に近い
  • 海辺をよく走る(バイクで頻繁に釣りに行く)
  • 荒れやすい海でよく海水が霧のように舞っている
  • マンションの駐輪所(屋根有り)
  • カバーは使っているが急いでいると使わないことアリ

今回、連日の雨で錆が一気に進行し、流石に危機感を感じたため錆の対策を行いました。

バイクと錆の状態

まずはじめに、私のバイクは5年弱落ちのSUZUKI ST250 E typeというバイクです。走行距離は7000kmで、購入時はまだまだピカピカでした。おそらくこの程度の年数と距離の場合、ごく普通のコンディションだったと思います。

 

過去の記事を遡ると、納車は4月6日でしたから、約3か月経過したことになります。実はつい先日まで錆は全く気になっていませんでした。よく観察していなかったことを加味しても、この1~2週間ほどで急激に錆が進行したようです。

これが実際の錆の状況です。

▼フロントフォークの錆

f:id:katamichinijikan:20180717211328j:plain

▼リアのスプリングとショックの錆

f:id:katamichinijikan:20180717211333j:plain

この他にもハンドルやホイールなど各部に錆が見られました。

リアスプリングは塗装かメッキのようですが、そのほかの部位はピカピカのメッキです。メッキや塗装は錆の対策として有効で、そう簡単にメッキに錆が浮くとは思っていませんでした。

急激に錆が進行した理由

今回原因や対策を調べ、対策を進める中で急激に錆が進行した理由がわかりました。(たぶん)

原因1:メッキの質が悪い

ひとつ目の原因はメッキの質が悪いということです。

不思議なことに後付けした細かなメッキパーツや、ホームセンターで購入した一般的なボルト(亜鉛メッキ)には全く錆がなかったのです。

購入したバイク店にも相談してみましたが、やはりメッキの質が悪いそうです。

このSUZUKI ST250 E typeというバイクは新車でも非常に安価で、同系統のバイクと比べても安かったそうです。つまりメッキの質が悪いことは容易に想像がつくというわけです。

原因2:塩

わかりきっている要因ですが、塩の力は想像以上に強いようです。

私が購入した店舗も当然海に近い場所にあり、長らくそこでバイク屋さんを営んでいます。つまり海に近い場所のバイク事情には詳しいわけです。そこで話を聞くと、「メッキの質によって多少は変わるが、塩を浴びていればこんなもん」ということがわかりました。

私は過去に、金属にメッキ加工を施した外装パーツがある車に乗っていたことがあります。80年台の車です。その時は海無し県に住んでいて、車は雨ざらしでしたが錆など少しも気になったことはありませんでした。つまり、それだけ塩による錆の進行は激しいということです。塩をなめていました。

原因3:油膜切れ(直接的な原因)

原因1と原因2はただの私の知識不足であり、また仕方のないことです。

直接的な原因は油膜切れでした。

鉄は一晩もあれば錆まみれになる金属です。特に高温・多湿・鉄自体に不純物が多いことなどが錆の進行を早めます。更に塩はそれを加速させ、対候性のある金属でも海に近い場所では塗装が必要になるほどです。

そんななかでバイクを使うのであれば、金属部に常に油膜を形成しておく必要があるわけです。私がバイクを購入した時には、直前にバイク屋さんが油を塗っていてくれました。しかし、私はその必要性に気づかずに、いつの間にか油膜が切れてしまっていたのです。

錆の対策① 錆の除去

今回の私のケースでは、錆の進行は少なく比較的浅い範囲の錆に留まっています。このような錆にはいろいろな対処方法がありますが、共通して言えるのが「優しく研磨する」ということです。

つまり削り落とすということです。なおかつ傷を増やさないために目の細かいものを使用します。目の細かい研磨道具さえあればなんでも良いです。いくつかの実例を紹介します。

錆の除去方法 その1 - 防錆スプレー + 目の細かい金たわし

これは私が実践した方法であり、なおかつバイク屋さんも行っている方法です。

防錆スプレーとは、防錆機能が謳われているスプレーであれば何でも構いません。しかし、防錆効果が長く持続する方が良いので、私はKURE 6-66を選択しました。

 
また、金たわしというのは、特に目の細かいこういう商品のことです。手をこすってもいたくない程度に目が細かいです。スーパーなどで安く手に入ります。

また、防錆スプレーとしてシリコンスプレーも有効です。(後述しますが、シリコンスプレーには防錆効果はありません)

私がこの方法を選んだのには理由があります。
防錆スプレーを吹きかけて金たわしで擦って錆を落とし、布で拭き上げれば錆落としと錆対策がまとめて行えてしまうのです。

錆の除去方法 その2 - クレンザー + スポンジ・ブラシ

また、身近な研磨剤として有名なクレンザーも有効です。

クレンザーはスーパーなどで非常に安価に手に入ります。

 

 

クレンザーは研磨剤ですので、液体のコンパウンドなどの研磨剤でも代用可能です。

ただし、クレンザーの研磨剤としての粒度はかなり粗い部類に入ります。一般的な塗装研磨用のコンパウンドやピカールなどでは細かすぎて錆が落とせない可能性があります。

例えば車やバイクを含めて様々な分野で利用される定番商品であるラビングコンパウンドくらいの粗さでちょうど良いです。

錆の除去方法 その3 - やすり

基本的な考え方はまったく変わりませんが、やすりも錆落としに使用することができます。ただしやすり粒度に気を使う必要があります。

粒度とはつまりやすりの粗さのことで、番手で表示されます。よくやすりに「#600」「#120」などの番号が振ってありますが、これが粒度を表しており、大きければ大きいほど目が細かく、逆に小さいほど目が粗くたくさん削れます。

先ほど紹介したラビングコンパウンドは#1000相当です。もう少し細かくても良いですから、やすりを使うのであれば#1200や#1500を選ぶと良いでしょう。紙やすりでは均一に力をかけられず、施工性が悪いのでスポンジタイプを使うと良いでしょう。

錆の対策② 錆を防ぐ

ここまで紹介した方法で錆を除去することができました。

錆を除去した後=研磨した後の金属面は非常に錆が発生しやすくなっています。錆の除去と合わせて必ず錆対策が必要です。

錆を防ぐ方法は簡単で、常に金属部分を油で包み込んでやれば良いわけです。

油と言っても防錆効果はまちまちで、特に防錆効果を謳う製品はJIS規格で定められた試験を受けてNPから始まる記号が付与されています。

 →JIS K 2246:2007 さび止め油

 →JIS規格のさび止め油について

このように書くと選び方が難しく感じるかもしれませんが、既に長年に渡ってバイク乗りやバイク屋さんたちが答えを出してくれています。錆の問題は昔からありますから、既に定番の商品が決まりきっているわけです。

1つ目はシリコンスプレーです。

そして、2つ目はKURE 6-66です。
どちらも使い勝手も効果も大きく変わりませんから、好みで選ぶと良いでしょう。
また、それぞれ錆対策以外にも使用できますので、その他の用途にマッチするものがあるかどうかも決め手になるかもしれません。
シリコンスプレーの特徴
  • 素材表面に耐熱性にすぐれたシリコーン被膜を形成し、滑りをよくします。
  • 無溶剤タイプなので、金属のほか、ゴム、プラスチック、木、紙などにも使用できます。
  • 潤滑だけでなく、離型、ツヤ出し、防水効果もあります。
  • あらかじめスプレーしておくと、迷惑なシールやチラシが簡単にはがせます。

Amazonでの実売価格820円(420ml)

安くて色々な用途に使えるが、防錆効果はない。防水効果があるため結果的にある程度の防錆効果を発揮する。

KURE 6-66の特徴
  • あらゆる船舶の電気・電子部品、船体の金属パーツに防錆・防湿・潤滑性能を発揮します。
  • 水置換性にすぐれているため金属表面などに付着した水分や湿気を強力に除去します。
  • 金属表面に薄く強固な被膜を形成し、腐食やサビの発生を防ぎます。

Amazonでの実売価格915円(315円)

高くて防錆に特化しているが、防錆能力に勝る。

KUREに聞いてみました 

なお、実際にKUREにこの2点のうちどちらが防錆用途に効果を発揮するか質問しました。回答は以下の通りです。

金属の防錆目的であれば「6-66」をお勧めいたします。「6-66」は金属表面に強固な被膜を形成し、腐食や錆の発生を防ぎます。その防錆期間につきましては諸条件によって異なりますが、屋内でのご使用の場合、3ヶ月が目安となります。また、「シリコンスプレー」は潤滑以外にも防水効果がありますが、防錆効果はありません。

錆の防ぎ方

道具を選べたら錆対策をしてみましょう。

手順はとても簡単です。まずは錆対策をしたい場所の錆や汚れを落とします。先ほどの方法で錆の除去をしていれば、もう準備は済んでいます。

手順1:防錆スプレー(シリコンスプレーもしくは6-66)を吹き付ける

手順2:布で拭き取る

これだけです。

拭き取ったら意味がないと思われるかもしれませんが、防錆スプレーはそう簡単に拭き取れません。布で吹き上げることで、油が満遍なく塗り込まれ、逆に余分な油が拭き取られます。余分な油はゴミの付着やべたつきなどの原因になりますから、拭き取りは必ず行いましょう。

なお、スプレーがブレーキディスクやステップなど、滑ると危険な場所に付着しないよう気を付けてください。

錆の対策③ 日頃のメンテナンス

一度錆を除去して錆対策をすれば、約1か月程度は錆が発生せず快適に過ごせるはずです。錆のない状態を維持するためにも1か月以内周期でのメンテナンスが必要です。

また、潮風を浴びながら走った後は、出来れば毎回このメンテナンスを行うと良いです。

メンテナンス方法は錆の対策と同じです。

手順1:防錆スプレー(シリコンスプレーもしくは6-66)を吹き付ける

手順2:布で拭き取る

これだけです。

この方法で、潮や水分、汚れなどを拭き取りつつ、錆の対策をすることができます。

なお、洗車をしてからの作業がベストです。

もし洗車をする機会があれば、洗車のあとに金属部に防錆スプレーを塗布して拭き上げるようにすると良いでしょう。

私の場合には、洗車をする環境がないため洗車せずに防錆スプレーで拭き上げて終わりです。

錆の対策④ もっと錆対策(グリス+カバー)

特に私のようにモロに潮風や海水が舞った霧の中を走る場合には、潮風に当たらない対策が有効なのではないかと考えました。そこで、キジマから発売されているフロントフォークブーツを取り付けることにしました。

キジマ(Kijima) フロントフォークブーツ ブラック (全長:182X最大インナー径:35φX最大アウター径:60) SR/グラストラッカー/FTR 206-014

なお、こうしたカバー系の製品は防錆用ではありません。

金属部の錆は空気に触れているだけで進行しますから、カバーしたところで防錆効果は望めないのです。それどころかカバーすることで錆の進行に気が付かず、気がついたら手遅れになっていることもあるでしょう。

しかし、私のようなモロに塩を被るような環境では十分な効果が望めるだろうと考えたわけです。更に、ここまで錆対策として防錆スプレーを紹介しましたが、もっと有効な方法があります。

それは、グリスをべったりと塗布することです。数年単位で効果が持続します。ただし、剥き出しの金属パーツにグリスを塗布すると、そこにゴミが付着して非常に汚らしくなります。そこでカバーの必要性が出てくるわけです。グリスで高い防錆効果を与えつつ、カバーでゴミと塩の付着を防ぐわけです。

▼これが実際にカバーの取り付け前にべったりとグリスを塗布した様子です。

f:id:katamichinijikan:20180717231727p:plain

見えないところで錆が進行しては困るので、グリスは良いものを使いました。

▼フロントフォークブーツを取り付けた様子

f:id:katamichinijikan:20180717232459p:plain

なお、取り付けはフロントフォークブーツを縦にカットし、フロントフォークにはめた後に瞬間接着剤で固定しました。ドライブシャフトブーツみたいに最初から接着式だと楽なんですが、実物を見るとすごくぺらぺらなんで無理なのかもしれません。

【フロントフォークブーツ取り付けの記事】【SUZUKI ST250 E type】フロントフォークブーツ取り付け(手順あり) - ドリリウム

余談:錆は見た目が悪いだけ?

最後に、よくバイクに乗るなら錆は放っておいてもあんまり問題ないという話をしようと思います。なお、間違いがある可能性もあります。

今回錆が発生した錆の写真を見てみます。

f:id:katamichinijikan:20180717232635j:plain

f:id:katamichinijikan:20180717232645j:plain

そうすると実際に動く部分には錆が出ていないことがわかると思います。

どちらもショックを写していますが、ショックが伸び縮みする部分には、伸縮に合わせて常にオイルが供給されるため、日常的にバイクを使っているのであれば錆が発生しません。そして、動かないところに錆が出来ても見た目以上の害はあまりないのです。

(日常的に乗っていない場合には、動く部分にも錆が発生し、周辺に害を与える可能性があります)

もちろん長期間錆を放置して、金属が腐食し、破損する可能性もあります。しかし、実際に破損するまでにかかる時間はなかなかのものです。腐食の速度や金属部にかかる負荷や素材にもよりますが、耐食性の普通程度の金属が海水中で腐食する速度が1年あたり0.1mmと言われています。

つまり、強度に関しては錆びたまま数年経った純正部品より、新品のアフターパーツ製品の方が低い、なんてことも十分に考えられるわけです。

【リアサスペンションを錆対策に塗装した記事】リアサスペンション防錆塗装【耐熱スプレーを焼き付けないとどうなるのか】 - ドリリウム

【ミラーを錆対策に塗装済みの既製品に交換した記事】【SUZUKI ST250 E type】バイクのミラー交換のススメ - 純正ミラーより優秀な1000円ミラー - ドリリウム

 

もちろん錆を発生させないことは、見た目においても機能面においても重要です。

でも、スクーターのように金属面が覆い隠されたバイクでは、中をあければ大体酷い錆まみれだそうですから、意外と問題ないのかなぁなんて思ってしまうわけです。