頭痛で嘔吐・意識朦朧、流石に病院に助けを求めました
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僕は二十代前半から徐々に頭痛もちになり、三十を迎える頃にはなかなか酷い頭痛もちになっていました。その症状と快方に向かうまでの記録です。
頭痛の症状
頭痛の症状としては、大抵の場合には順番がありました。ある程度耐えられる範囲で止まってくれることもあれば、最悪の状況まで行くこともありました。年月の経過と共に徐々に酷いところまで行く頻度は上がっていきました。
第1段階:肩と首の違和感
まず、大抵のケースでは肩や首の違和感を感じ始めます。コリに近い感覚です。こうなると第2段階への移行はほぼ確実です。この段階で数時間の時もあれば、数分のこともあります。
第2段階:緊張性頭痛
首や肩のコリからくる典型的な緊張性頭痛です。後頭部あたりを中心に頭の各部が痛み始めます。ここまでで止まっていた時期は、市販の頭痛薬が効きました。第3段階移行に進むようになってからは、いくら市販の頭痛薬を飲んでも、処方薬を飲んでも痛みを止められなくなりました。
第3段階:目の痛み、視覚聴覚嗅覚の過敏
目が痛くて開けていられなくなり、目の奥に鈍痛を伴うこともあります。光や音、匂いに過敏になり、扉の隙間から漏れ出すとなりの部屋の明かりなどが頭に刺さるように頭につながります。音も同様です。匂いは些細なものでも吐き気を催します。
第4段階:偏頭痛
第3段階は偏頭痛の典型的な症状です。僕の場合にはこれらの症状が現れた後に偏頭痛が来ます。ドクンドクンとこめかみあたりが脈打つ頭痛です。
昔は、偏頭痛になることがあっても耐えられる程度で、第3段階のようなその他の症状も見られませんでした。これまでの段階のすべての症状と重なり合い、起きたり座っていることが困難になります。受け答えも難しくなります。
第5段階:嘔吐、寒気、熱感
偏頭痛の症状が悪化し、吐き気が強まり嘔吐します。胃腸の問題によるものではないため、嘔吐しても吐き気は治りません。体が異常に寒くなったり、逆に熱くなって汗が止まらなくなったりします。
頭痛の発生頻度
昔は週に1回、あるいは二週間に1回程度の頻度だったと記憶しています。しかし、頻度は徐々に上がり、最終的には2日に1回程度の頻度で頭痛に襲われ、体感では毎日何らかの症状が出ている状況でした。特に酷い第5段階まで症状が進むのは月に2回ほどだったと思います。救急車のお世話になることもありました。所詮頭痛ですが、痛みに耐えながら蹲って嘔吐して、声をかけても受け答えがままならなければ妥当な対応かもしれません。
月に2回といっても、突発的に月に2回仕事を休むとなると大事です。症状の辛さもありますが、何よりこの頭痛のせいで日常を楽しんだり外出したりすることができないのがストレスでした。
ここまで悪化して、ようやくなんとかしなければと病院を探し始めたわけです。
それまでの対策
病院を本格的に探すまで、なにもしてこなかったわけではありません。
自己流の対策その1:運動
ウォーキング、ジョギング、スイミング、ヨガ、筋トレ、柔軟。体を動かすことで頭痛が抑えられるのではと漠然と考えていました。なぜなら、運動をせずに一日中家でだらだらとしていると、その翌日は必ず頭痛が発生したためです。
効果があったかと言われれば、僅かに良くなった気がしなくもありません。しかし、明確な効果はなかったと思います。なぜなら運動をしても頭痛になったし、発生頻度もそう大きく変わらなかったからです。僅かに頻度は減ったかもしれませんが、僅差でした。
自己流の対策その2:市販薬と処方薬、漢方
市販のロキソニン、バファリン、ノーシンなど、薬局やネットで手に入るあらゆる薬を試してきました。また、内科に頭痛を相談したこともあり、いくつかの処方薬や漢方も試しました。
痛み止めは、頭痛もちになった初期の頃はよく効きましたが、その後は何を幾ら何でも効果はありませんでした。
漢方は葛根湯を処方されていました。
自己流の対策その3:姿勢の改善、寝具の見直し
頭痛になるのは姿勢や寝相も関係しているのではと考えました。なぜなら僕は普段からデスクワークで、基本的に一日中座っている仕事でした。お世辞にも良い姿勢ではありません。
ネットやテレビ番組を見て、姿勢に気を使い、寝具は販売店でじっくりと相談して選びました。
しかし、これも全く効果はありませんでした。
頭痛をどのように克服したか?
このように、内科に数度相談した以外には、まともに医療機関に頼ることはしませんでした。なぜなら所詮は頭痛だからです。どうにも症状を伝えてても大袈裟で嘘くさく、恥ずかしいと思っていました。頭痛外来の存在は知っていました。整体も姿勢を改善する過程で頼ることも考えました。しかし、どうせ治らないだろうと全く信用していなかったのです。
頭痛外来
まず最初に相談したのが頭痛外来です。
薬に頼るのはもう無理だと諦めてかかっていました。内科でもいまいちしっくりとくる対応をしてもらえず、どうしても信用ならなかったことが一因です。
近所の頭痛外来を探す中で、日本頭痛学会と存在を知りました。
名前の通り、頭痛の専門医の集まりで、専門医のいる病院も紹介されています。
僕もこちらの一覧の中から最寄りの病院を見つけ、受信しました。いくつかのこれまで受けたことのない診察と、非常に長い問診を経て、偏頭痛の診断がされました。この時、吐き気や嘔吐、開眼困難などの症状は頭痛とは別問題だと思っていたため、それが覆されたことが驚きでした。
処方されたのは、鎮痙剤(毎食後に飲む体のコリを抑える薬)と、頭痛を抑えようとする体の機能を補助する薬(毎夕食後に飲む)と、症状が悪化した時に飲む偏頭痛の薬です。
効果のほどはというと、いくらかの効果が見られます。特に、症状が悪化した時に飲む薬があることが心強いです。
以降、酷い頭痛は起こしておらず、頻度もぐっと下がりました。しかし、これには下記の整体(スポーツ活法)の効果が大きかった気がしてなりません。
整体(スポーツ活法)
実は頭痛外来の一週間ほど前に整体に行っていました。整体といっても色々な種類があって、質の良し悪しも様々です。保険診療ではないので、費用も高くなりがちです。そのため、これまで行くのを躊躇っていました。
今でも知らない整体に行く気にはなれません。
頭痛外来へ行こうと決めた少し後に、いつもお世話になっている方と話している中で、整体を勧められたのです。当初は車酔いを治したいという話から、整体を勧められたわけです。非常に評判で、紹介制だがそれほど高くはないということで紹介していただきました。整体も一度くらいは試してみようと考えたわけです。
しかし、これが大当たりでした。体の問題わ次々と指摘され、僕の症状にも理解を示し、納得いく解答をしてくれました。これでは怪しい宗教に騙されているみたいですが、きちんと効果があったからこその納得です。
想像通り、体の各部をバキバキされ、針も打たれました。もう受けた直後から体が違います。上がらなかった腕は上がるし、ずれていた関節は治っているし、視線が丸っきり変わりました。転居のことを素直に伝えると、転居先近くの同じ治療を受けられる病院をすぐに紹介してくださいました。
余談ですが、整体にも流派のようなものがあるらしく、その流派内ではきちんとコミュニティがあり、勉強会なども行われているようです。今回私が受けたのはスポーツ活法という流派の治療で、昔は○○式というような古風な名前だったものが、スパーツ選手などに重宝されていることもあり、このような名前に改名したそうです。弟子や孫弟子が勝手なアレンジを加え始めたため、そうした技術をまとめる意味もあり、コミュニティも結成したようです。
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この治療の効果は明確で、治療後に酷い頭痛は一度も起こっていません。その一週間後には、頭痛外来を受けて薬を飲み始めましたので、どちらの効果とは明言できません。しかし、このスポーツ活法の治療は今後も継続していきたいと思います。