【DIY】簡単で強い!「テーブル脚」の固定方法4選 - 脱着可能、頑強、折りたたみ可能なものまでご紹介
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2019年12月13日
素人でも出来るテーブル脚の取り付け方法を4つ紹介します。
DIYを始めたばかりの方は「こんな時どうするの?」という疑問が絶えないことでしょう。
その中から今回はテーブル脚の固定方法について紹介します。
テーブル脚の固定は奥が深く、テーブルの天板という「板」に対して、テーブル脚という「棒」を如何に強く固定できるかが重要です。
芸術性のある固定・接合方法はどんどん生み出されていますし、アイディアと技術次第で様々な可能性が広がります。
そんな高価な家具に採用されるような特殊な接合方法もありますが、ここでは比較的簡単でDIY好きの素人でも容易に作業できる方法を紹介しています。
①鬼目ナット
はじめに鬼目ナットを使う方法です。
この方法は最もシンプルかつ応用も効き、アイディア次第で様々な取り付け方が可能です。
鬼目ナットとは、このように木に埋め込むタイプのナットです。
見ての通り外側には刃があり、内側にはボルトが取り付けできるネジ溝が切られています。
木に下穴を空けて、この鬼目ナットを埋め込むことで、木にボルト固定ができるというわけです。
鬼目ナットには複数タイプが存在し、上の写真のように木にねじ込んでいくタイプ(六角レンチをつかう)や、木に叩き込むタイプなどいくつかバリエーションが存在します。
テーブル脚を固定する場合、最もシンプルな取付方法は以下の例でしょう。
まずはテーブル脚に板を木ネジで固定します。
次に、天板のテーブル脚を取り付ける場所に鬼目ナットを埋め込みます。
最後に、テーブル脚に取り付けた板と天板をボルトで固定します。
これはほんの一例です。
鬼目ナットを使うことでどこにでもボルト固定が出来るようになりますから、アイディア次第で様々な取り付け方をすることができます。
②テーブル脚金具を使う
2番目の方法は既製品のテーブルにも採用されていることが多いテーブル脚金具を使う方法です。
幕板のあるテーブルに限りますが、以下のようにテーブル脚を固定します。テーブル脚側には鬼目ナットを入れる仕組みになっています。
③折り畳み金具を使う
折り畳みテーブルを作りたい場合に便利なのが、折りたたみ金具です。
比較的安価に手に入るうえ、構造がシンプルで取り付けも簡単です。
特に折り畳みにこだわらない場合でも有効な取り付け方法です。
理屈としては以下のような直角の金具を使ったり、
以下のような棚受け金具を使うのと同じです。
しかし、折り畳み金具自体は安価ですから、特に折り畳みの必要がなくとも折り畳み金具を使っておいて損はありません。
▼実際に棚受け金具を使ってテーブル脚を固定した例を紹介します。
なぜ折り畳み金具ではなく棚受け金具を使ったかというと、単純にデザインが良いと感じたからです。
④既製品のテーブル脚を使う
最後に、既製品のテーブル脚を使う方法があります。
様々なタイプが意外と安価に出回っています。こうしたテーブル脚は取り付け用の穴があいており、天板にネジ止めするだけで固定することができます。
もちろん鬼目ナットと組み合わせてボルト留めすると、着脱可能になってより便利です。
「テーブル脚」で検索すると色々な製品が見つかります。
実例1:ダイニングテーブルを作った時の固定方法
樟の1枚板を使ったダイニングテーブルを制作しました。
サイズは長さ1800mm、幅700mm、厚さ45mmほどで、天板だけで20~30kgほどだったと思います。全体で50kg以上の重さです。
足にはこちらも1枚板をぶった切ったものを使用しています。
▼天板側はどうなっているかというと、こうです。
脚の1枚板に、垂直に板を固定しています。
この脚の制作はこちらの記事で紹介していますが、脚に垂直に固定している板は、上側からコーススレッドで固定しています。そして、天板には鬼目ナットを埋め込み、この垂直に固定した板を介してボルトとワッシャーで固定しているわけです。
こんな大物を経験が浅いころに作ってしまったため、今見ると目を覆いたくなるようなポイントがとても多いです。上の写真の固定方法もそうですね・・・恥ずかしいです。
今なら同じやり方でももっと良くできるはずです。
いつか直したいですね。
実際の制作記はこちらから:家具の制作関連記事まとめ - ドリリウム
実例2:机を作った際の固定方法
樟の1枚板を使ったデスクを制作しました。
サイズは長さ1800mm、幅350mm、厚さ40mmほどで、細長いデスクです。シンプルクリーンにするために足もとってもシンプルです。でも、いい感じにできたと思っています。
脚は御覧の通り角材を使ったコの字型+横に1本。
あるいは「円」の短い縦棒がない形です。
脚の固定に関しては、ダイニングテーブル同様ボルトナットを使用しています。
ボルトナットは、強度を保てて、なおかつ引っ越しなどの際に簡単に分割できるという利点があります。このデスクを作ったときには引っ越しを目前に控えていましたので、ボルトナット以外の選択肢はありませんでした。
こちらは丁寧に作ったことと、見える部分にボルトを使うということで、見せることを前提にしました。ボルトもちょっと小奇麗なものを選択しています。
更に矢印で示したように、棚受け金具を使っています。これもあえて見せるためにボルトと合った雰囲気の棚受け金具を選択しました。やはり脚と脚を左右につなぐ何かがないと机はぐらぐらします。
▼棚受け金具は脚の側面と天板裏にボルトで固定しています。
実際の制作記はこちらから:家具の制作関連記事まとめ - ドリリウム
まとめ:素人に優しい鬼目ナット
実例2件を見て頂けるとわかる通り、私は鬼目ナットを愛用しています。
安いし、丈夫だし、簡単。
着脱もできて、言うことないです。
探すとちょっとシャレた感じのボルトがたくさんあります。
もし目立たせたくないのであれば、座繰りをしたり木で蓋をしてあげれば良いわけです。