ドリリウム

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雨水マス・汚水マスの高さを上げる方法

お庭にあるプラスチック製のマンホールのようなものの正体は「排水マス」と言います。

メンテナンスや排水の機能上必要なもので、撤去や移動はなかなか困難です。しかし、フタの位置を高くすることは素人でも簡単に行うことができます。

排水マスとは

大きく分けて雨水を流す「雨水マス」とキッチンやお風呂などの下水を流す「汚水マス」に大別できます。こうした排水マスはお庭の地面と同じ高さか、わずかに高めの位置にフタの天面がなるように設置されています。

いずれも汚れやゴミ、油等を簡易的に分離するために必要なもので、撤去は困難です。移動も専門業者に依頼する必要があり、埋設深さの関係もありかなり高額になることが多いです。お庭でガーデニングなどを楽しんでいる場合には、工事のために一度その多くを撤去する必要も出てきます。

排水マスのフタの高さの調整

排水マスは先述の通り地面とほぼ同じ高さに位置しています。

お庭作りの一環で、砂利やブロックを敷いたり草花などを植えていると、排水マスの高さを超えてしまうことがよくあります。そうなると土や砂利がフタを覆ったり、穴つきのフタの場合にはマス内に土や砂利が流れ込むことになります。

こんな時に便利なのが「嵩上げアジャスター」です。嵩上げは「かさあげ」と読み、高さを上げることを意味します。

250mm 300mm

嵩上げアジャスターはご覧の通り高さを上げるための専用の製品で、排水マスメーカーから比較的安価(1,000円前後)で販売されています。

素材はプラスチックの一種で、好きな高さに合わせてカットして使うこともできます。また、ひとつで高さが足りなければ重ねて2段、3段と高さを上げることもできます。

プラスチックなのでノコギリ等で簡単にカットできますが、大きな円柱状のパイプを綺麗にまっすぐカットするのはなかなか難易度が高く、丁寧な作業が求められます。

一般家庭でよく使われるのは250mmか300mmです。お庭の雨水マスをメジャーで測って、外径が約300mm弱なら250mmの製品を、外径が約350mm弱なら300mmの製品を選べばピッタリです。

 

また、汚水マスの場合には規格が異なりこちらの嵩上げパイプが適用されます。

汚水マスは塩ビパイプで出来ており、嵩上げパイプの規格も呼び径150や200といった塩ビパイプと同じ表記がされています。

排水マスの嵩上げ手順

ここまで紹介した嵩上げパイプを施工する手順を紹介します。

雨水マスの場合

雨水マス用の嵩上げパイプは、専用のシール材や接着剤が必要なのですが、ここではそうした道具を使用しないお手軽な手順を解説します。

必要なのは防水性に優れた接着剤、あるいはシール材です。

シリコンシーラント 超多用途シール
コーキングガンが別途必要 チューブから絞り出すだけ

シリコンシーラントは別途コーキングガンが必要なため、既にコーキングガンをお持ちの方にオススメです。コーキングガンをお持ちでない場合には、超多用途シールなどのチューブ状のシール材や防水性を謳っている弾性接着剤がオススメです。

実際のところ、継ぎ目部分は土や砂利に埋まるためそれほど強い接着力は必要ありません。

1.接着面の掃除

はじめに雨水マスのフタを外します。

既に周りに砂利や土を敷き詰めてしまっている場合は、雨水マス周辺だけ掘り返しておきます。

普段掃除しない場所ということもあって土などの汚れが溜まっているので、最低限フタがはまっている縁部分だけでもブラシと水で掃除しましょう。

ちなみに雨水マスは水がある程度溜まるとパイプから流れ出る仕組みになっていて、底には砂利などの比重の重いものが溜まる仕組みです。たまにフタをあけて底に溜まったゴミを取り除いてあげると良いでしょう。

2.接着剤(シール材)の塗布

きれいになった雨水マスの縁と嵩上げパイプの嵌合部分に接着剤を塗布します。

ぴたりとはまるわけではなく、1mm程度の遊びがあるので多めに塗っておくと安心です。嵌め込んだ後は、更に周りをシール材で覆うと補強兼ゴミが溜まりにくくなるためなおよいです。

3.乾燥

接着剤、シール材ともに乾燥後も弾性が残るタイプを使用しているため乾燥には少し時間がかかります。フタをして、上に適当なブロックなどを置いて重石をして1日以上放置しましょう。

十分に乾燥すれば完成です。

周りの土や砂利を戻して、しっかりと踏み固めておきましょう。

汚水マスの場合

汚水マスの場合には雨水マスと違って専用の部材は必要ありません。

ただ、塩ビパイプを接合するのと同じで塩ビパイプ用の接着剤が必要です。

実際のところ、雨水マスの嵩上げとは違って接着剤がなくても早々外れることはありません。しかし雨水マスとは違って万が一外れると悪臭の原因になったり、砂利や土が入り込んで排水を妨げる可能性があるため接着剤の使用をおすすめします。

上で紹介している塩ビパイプ用接着剤は100g入りですが、今後使用する予定がないなら間違いなく余ります。近隣のホームセンターなどを探して、小さなタイプや塩ビパイプも接着できる接着剤を探しても良いでしょう。

1.フタの取り外し

雨水マスとは違って、汚水マスのフタは少し開けづらいです。

雨水マスのように取っ手もありませんから、マイナスドライバーなどを使ってこじって開きます。フタをよく見ると、マイナスドライバーを差し込める小さな隙間があることがわかります。

これで中を確認することができますが、汚水マスの嵩上げパイプを取り付けるにはフタが嵌っているベース部分も取り外す必要があります。塩ビパイプに嵌っているだけですが、少し硬いです。軽く横からたたきながらジワジワと力を入れて抜き取りましょう。

あまり強く叩くとパイプを破損する恐れがあるので注意して作業してください。

フタをベースごと取り外すとこんな感じです。このフタもホームセンターなどで手軽に手に入るので汚れがひどい場合は交換しても良いでしょう。

2.嵩上げパイプの接着と取付

嵩上げパイプの内側に接着剤を塗布します。

雨水マスとは違ってピッタリとはまるので厚塗りする必要はありませんが、満遍なく塗ると差し込むときに潤滑剤代わりになってスムースです。

これを汚水マスのパイプにギュッと差し込みます。

ぴったりサイズなので、パイプの周りに土などの汚れがあるとうまくはまりません。

接着面を綺麗にふき取って、全体的に力を入れながら差し込みます。樹脂製なのであまり強く叩くと割れてしまいますが、ゴムハンマーなどで軽く叩く分には問題ありません。

3.フタを戻して完成

最後にフタを差し込んで完成です。

こちらも乾燥までしばらく放置します。

丸1日くらいは力を入れたりせずに乾燥すると安心です。

【TP-Link Tapo C310】防犯カメラ設置で学ぶ、屋外設備DIYの防水処理

ワイヤレスルーターやスマートホーム製品で有名なTP-Link社から販売される防犯カメラのスタンダードモデルである「C310」を購入しました。

TP-Link社のラインナップには、エントリーモデルとして屋内専用のTapo C210や、上位モデルには本格的な機能や外観を備えたVIGI C300HPなどがあります。Amazonでも楽天市場でも価格差がないので、楽天会員の方はTP-Linkダイレクト 楽天市場店で購入すればポイントも溜まって一石二鳥です。

性能や使い勝手、外観、設定手順といった評価はすでにやり尽くされているので、ここでは設置作業において最も厄介な電源ケーブルの配線やその防水処理について解説します。

屋外用機器の防水の考え方

屋外用に設計された照明器具や防犯カメラのような機器は、基本的に本体に隙間がなく、水が侵入しません。そうは言っても複数の部品で構成された製品ですから、部品同士の接合部にはゴム製のパッキンが使われていたり、ある程度水の進入を許容しつつ排水する構造が採用されます。

しかし、こうした隙間や経路は新品時こそ適切に機能しますが、使用期間が長くなると、ゴムのパッキンが劣化してやせ細ったり、ひび割れたり、排水経路がゴミなどで目詰まりしてうまく排水できなくなったりします。

そのため、例えば「防水」や「防雨」と謳う製品であっても本当に雨ざらしの場所に設置すると寿命が縮みます。多くの電化製品が素材として「樹脂」を採用しており、紫外線による劣化も見逃せません。(正確には「防水」と「防雨」は別物ですがここでは省略します)

もしご自宅に屋外用の照明器具や機器がある場合には確認していただくとわかるのですが、極力「軒下」に設置されているはずです。軒下とは、下図の通り軒の下の空間を指します。

また、防犯カメラの場合には水滴がレンズカバーに付着して映像が乱れる可能性があります。高価な防犯カメラでは、レンズカバーを覆う庇(フード)がありますが、極めて安価なTP-Link Tapo C310には備わっていません。基本的に軒下で使うものであるということが見て取れます。

また、電源ケーブルも本体側との接続こそ防水パッキンが採用されていますが、ロック機構もないため常に水に触れる場所で使うには信頼性に乏しく、軒下で使うか、雨ざらしなら別の対策が必要になるでしょう。電源プラグ側は全く防水処理がされておらず、アダプターも大型でかさばります。この製品の唯一にして最大の問題と言っても良いでしょう。

 

今回はこの電源ケーブル周りの防水と屋外における配線をDIY向けに基礎に則って解説します。

電源アダプターの防水処理

まず始めにこの厄介な電源アダプターの防水処理が必要です。

世の中には防水タイプのプラグもありますが、やはり長期間屋外で使うためのものではありません。電源の接続を屋外で行う場合には専用のボックスを使用します。実際の製品としては未来工業の「PVKボックス」や「ウオルボックス」などの防雨性のあるスイッチボックスを使用します。

PVKボックス ウオルボックス
   

多くのホームセンターやAmazonを始めとした通販サイトでも安価に手に入ります。通販であれば、ホームセンターでは見かけないカラーバリエーションも選択できるのが魅力です。

もしPVKボックスを使う場合には「大型四角(深型)」というバリエーションが適当です。もう少し小さくても収まるのですが、電源アダプターや配線はギチギチに詰めるべきではないため大きめを選択しましょう。

ベージュがスタンダードカラーで、通常のホームセンターではほとんどベージュしか扱っていません。

こうしたボックスは雨ざらしにできない配線などを収納するために作られています。今回の用途にピッタリですね。

この手のボックスは、上の写真を見てわかるように様々なパーツを組み合わせて色々な状況に対応することができます。具体的には以下のようなコネクタがあると、PVKボックスなどに配線を保護するパイプ(PF管)をワンタッチで確実に取り付け可能です。(1個50円前後)水を浴びるようなところでは防水タイプのコネクタもあります。

 
未来工業 コネクタ PF管φ16用 Gタイプ ベージュ MFSK-16GS

PF管は屋外の電線配管に使用される専用品です。ホームセンターでは1m単位の切り売りがされていて、安価です。(1mあたり100~150円前後)同じような用途で蛇腹ではないVE管もあって、そちらの方が仕上がりは綺麗ですが、垂直や直角が綺麗に出ていないと汚らしくなる点や、柔軟性がなく扱いにくいためよほどこだわりがなければDIYではPF管を使った方が良いと思います。


未来工業 ミラフレキSS ベージュ 16mm×50m 1巻 MFS-16

PF管はこのようなサドルで壁に固定します。

この組み合わせ、お家のまわりをぐるりと回ると一カ所くらい見つけることができるのでないでしょうか?屋外で電源配線を引き回す時に使われる定番商品たちです。プロも使う道具ですが、価格はすべて非常に安価です。


未来工業 PF管片サドル 適合PF管16 ベージュ 50個 KTF-16J

今回は実際にこうした部材を使用して電源ケーブルの防水処理を進めていきます。

また、こうした部材を使った作業の難所も丁寧に解説していきます。

スイッチボックスの設置

まずはスイッチボックスをお好みの場所に設置します。繰り返しになりますが、できれば軒下など屋根がある場所が望ましいです。

スイッチボックスに配線を接続する場合には、事前に接続の準備を済ませましょう。先ほど紹介したPVKボックスを使う場合、既に配線を通すための穴の切り込みが用意されています。

マイナスドライバーなどを隙間に差し込んでこじってやると、穴が貫通します。

貫通させなければ完全に塞がれた状態で水やホコリの影響も受けません。必要な場所だけ穴を貫通させましょう。

コネクタを使ってPF管を接続するとこんな感じです。

設置方法は大きく分けて両面テープかビス止めの2通りです。

両面テープの場合

今回収納するのは余分な配線と電源アダプターのみです。

ほとんど重量がないため、強力な屋外用両面テープを使用すれば問題ありません。家の外壁は細かな凹凸があり、風雨や紫外線の影響もあるため必ず屋外用の厚手の両面テープを選択してください。

「建築用」や「自動車外装用」の厚手と明記された両面テープなら安心です。

ビス止めの場合

この手のスイッチボックスはDIY用の部材ではなくプロ向けの部材です。

そのため、どのような状況でも対応できるように基本的にネジ止めするための下穴は開いていません。目安となるくぼみはついていますが、基本的に自分で望ましい場所に下穴を開け、取り付けます。

ネジ止めする場合には外壁や軒天に固定しますが、ここでいくつかの判断が求められます。

まず始めに一般的な軒天は「ケイカル板」と呼ばれる石膏ボードみたいなものを白いペンキで塗装しています。このケイカル板はほとんどビスが効かないため、ビス止めする場合には下地となる木の角材を探す必要があります。

また、薄くて割れやすいためしっかりと固定するには少し難易度が高いです。

外壁は窯業系サイディングか金属(トタンやガルバリウム鋼板など)の2つが一般的です。いずれも外壁越しに下地の木の角材に固定します。今回のような軽量物の場合、窯業系サイディング自体に固定することも可能です。その場合にはプラグを使うか、プラグが不要なネジを使います。一般的には「プラグ不要のコンクリートビス」としてホームセンターのネジ売り場で見つけることができます。

ちなみにC310にはプラグとネジが付いているので、こちらを使っても構いません。

とはいえ、家の外壁のなかには下地の木材だけでなく配線があることもあるため注意が必要です。また、ネジの取り付け部から水が外壁内に進入するケースも想定して適切にコーキングなどを施す必要があります。スイッチボックスと外壁の間にも、外壁の凹凸を吸収するためにエプトシーラーなどの防水パッキンを敷設するとなお良いです。

こちらは我が家の外壁にスイッチボックスを取り付け、マスキングしてコーキングをしている様子です。(必ず変性シリコンなど塗装の乗るものを使う)

ここまでの説明でわかるように、外壁等にビス止めする方法はDIYに不慣れな方にはちょっとだけ厄介です。もし周りに既に外壁に取り付けられた金具やビス類がある場合には、共締めするのも良いでしょう。

 

C310は非常に軽量ですから、両面テープだけで固定する方が安心です。

PF菅やサドルを使った仕事はプロのような仕上がりで満足感は高いですが、接地には両面テープを使い、配線には屋外用配線モールを使う方法が1番難易度は低いです。

電源ケーブルの配線

電源ケーブルの配線には、PF管を使用します。

通常の屋外用配線モールと呼ばれる、両面テープで壁面に接着するモールタイプや、柔軟性のないパイプ(VE管)などいくつかの選択肢があるのですが、PF管が最も使い勝手が良いです。また、将来的なメンテナンス性や作業性も良いため、特段のこだわりがなければ柔軟性があり対候性に優れ、価格も安価なPF管がおすすめです。

使い方は管内に配線を通して壁などを這わせるだけ、なのですがひとつだけポイントがあります。PF管や配線モールの出口は必ず下向きにするということです。

これはどのような場所においても必ず守りましょう。

場所によっては横向きや上向きにした方が配管の取り回しがシンプルになることも多いと思いますが、絶対に水が侵入しない屋内でもない限りは面倒でも下向き厳守です。

 

PF管の取り回しにはサドルを使用しますが、ネジ止めが嫌な場合には屋外用配線モールを使用しましょう。屋内用と屋外用の差は対候性の有無です。また、屋外用の場合は凹凸のある外壁などに使用するため両面テープなしで販売されていることも多いです。

使用する接着面にあった両面テープを貼付して使用します。外壁など凹凸面がある場合には、先ほど紹介した建築用の厚手両面テープなどを使うと良いでしょう。

サドル 屋外用配線モール
   

【余談】Tapo C310とC65の違いはとは?

ちなみに今回の購入の際に、もう一台Tapo C65というモデルを購入しています。

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このモデル、大抵の場合C310よりやや低価格で販売されており、公式のオンラインショップでもアウトレットに並んでいたりします。

この2台を同時に購入する方も早々居られないと思うので違いを説明するとパッケージの差です

本当にこれだけです。C65はグローバル版で、パッケージは英語表記、付属の説明書も全世界の各国語対応版です。一方でC310では日本語化されています。どちらも公式のオンラインショップで買えば同等のサポートが得られますし、性能も付属品も細部に渡るまでモノ自体は同じです。

専用アプリ「Tapo」では2つのモデルがそれぞれ選べます。

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おそらく今後の売れ行きが落ちない限りは日本国内では日本語版であるC310の流通が増えていくはずです。同じ性能で処分セール状態のC65は防犯カメラを安く買うチャンスかもしれません。

その他あれこれ

1.128GBより大容量のMicro SDカードは使える?

防犯カメラとして使う場合、長期間の録画データが残っていた方が安心です。

製品ページでは128GBまでのMicro SDカードに対応しているとの表記がありましたが、試しに512GBのMicro SDカードを挿入してみました。

ご覧の通り、全く問題なく使用できました。フォーマットもできます。

2.LANケーブルが不要な場合は切っても良い?

C310本体からは電源ケーブルとLANケーブルが伸びていて、無線LAN接続する場合には有線LANコネクタが邪魔です。

私の場合は切断してテープでぐるぐると巻いて処置しておきました。問題なしです。

3.ループ録画可能?

Micro SDカードに記録可能となっていましたが、記録方式が不明でした。

結果としては、ドライブレコーダーのようなループ録画が可能でした。データ容量がいっぱいになると古いデータから順に削除されていきます。

ループ録画をオフにした場合には、データ容量がいっぱいになると録画が停止されます。

4.Tapoアプリの使い勝手は?

この手の製品とセットになって提供されるアプリは使い勝手が悪いことが多いです。

しかし、Tapoアプリはかなりよく出来ています。動作も軽快。UIもしっかりとしていて、なんの説明なしでも迷うことなくすべての機能を使いこなすことができます。

5.設定は難しい?

設定は簡単です。

しかし、読むのが嫌になるような国内メーカーの取扱説明書とは違って、C310の取扱説明書は非常に簡素です。ITリテラシーがある程度ある人にとっては何の迷いもなく一瞬で設定は終わりますが、そうでない人にとっては少し頭を悩ませるかもしれません。

とはいえユーザーが多い製品ですから、わからなければネットで検索すれば丁寧な解説が見付かります。

6.映像は綺麗?

映像はとってもきれいで夜でもよく映ります。

防犯カメラという特性上広角レンズで画素数もデフォルトではフルHD、設定で2Kと720pが選択可能です。そのため、映像のなかの一点をズームしてよく見たいなんて言う時には不足を感じます。これは別にこの製品が悪い訳ではなく、使い方が悪いだけなので問題ないのですが、庭の巣箱にくる小鳥の種類を特定しようとするのは流石に無謀でした。

【故障修理】マキタのバッテリー充電器が赤緑の交互点滅で充電不可!バッテリーは問題ナシのレアケース?

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マキタのバッテリー充電器「DC10SA」が故障しました。

10.8V用充電器ですが、14.4Vや18Vなどの他の電圧でも同じような構造をしているので似ている症状の場合には参考になるかもしれません。

 

症状は緑ランプと赤ランプの点滅で、取扱説明書によると以下のいずれかが原因です。

  • バッテリー接触不良(端子の汚れ、欠損等)
  • バッテリー故障

まずは取扱説明書の表示に従って充電器の接点部を綺麗に掃除しました。

欠けや錆びもなく、薄っすらと粉塵を被っていた程度です。同じ型番の充電器をもう1台所有しており、似たような状況で使っていますが特別目に見える差異や異常はありません。

 

バッテリーの不良を疑いましたが、手持ちのバッテリーのいずれを装着しても同じエラーが発生します。

また、もう1台の充電器(いずれもマキタ純正・バッテリーもマキタ純正)を使うと問題なく充電できることから、充電器本体の故障であると判断しました。

一般的な対策と修理事例

今回発生した赤・緑ランプが交互に点滅する症状はネットで調べてもあまり類似する事例が見つかりません。

より正確に動作を示すと以下の通りです。

  1. 充電器の電源プラグを差し込む
  2. 緑ランプ点滅(充電待ち状態であり正常)
  3. バッテリーを装着
  4. 赤ランプ点灯(充電開始状態であり正常)
  5. 数秒後に赤・緑ランプの交互点滅

充電器を電源に接続した状態では緑ランプが点滅しており正常に見えます。

同様に、バッテリーを接続して数秒も赤ランプが点灯しておりこれも正常に充電が開始されたように見えます。

しかしバッテリーを装着して数秒すると赤・緑ランプの交互点滅が始まり充電はうまく行きません。

 

日本語・英語両方で検索しましたが、端子の汚れや基盤のはんだ不良、電子部品の故障によるヒューズ切れなどのありがちな故障事例はいくつか見つかりました。

 

充電器はゴム脚4か所を取り外し、プラスネジを4本外せば簡単に分解可能です。

コンデンサや抵抗を始めとした電子部品の異常は見当たらず、はんだ不良も見当たりません。

テスターを使って接点の通電状況を確認しますがこちらも問題ありません。

ヒューズは消弧剤入りのヒューズですので白い粉が邪魔で破断状況は確認できませんが、これもテスターを当てたところ問題ありません。

 

一瞬は充電を開始しようとする点や問題なく通電していることから、基盤(充電制御系のなにか)に異常があるのではないかと判断しました。

そうするともうこの手の知識がない僕にはお手上げです。

止む無く近所のホームセンターに持ち込み、マキタに修理を依頼しました。

購入から僅か半年で、使用回数も多くはありません。

とはいえ、マキタの工具類はメーカー保証が一切ありませんから仕方がありません。

10.8Vの充電器であれば安価に手に入りますし、今回のように不運にも故障しない限りは早々壊れるものではありません。

もし修理代が高いようであれば修理は止めて、ヤフオクなどで中古品を探そうと思いつつ持ち込みました。

新品より高い修理代

ホームセンターに預けてから1週間。

忘れたころに連絡がありました。

 

結果は想像通り基盤故障。

修理代はなんと6,000円オーバー。もう新品を買った方が安いくらいです。

ヤフオクなんかでセット品の充電器のバラシ売りがありますが、そっちを買う方がずっと安いです。

 

似たような事例は多くなく、基盤不良となればほぼ買い替えとかわらない修理費用が発生するのは想像に難くありません。

マキタの工具は保証が一切ありませんから、このようなハズレを引いてしまった不運を嘆くしかありません。

徐々に18Vに移行するきっかけにしようと思います。

2代目ハスラーにリアドライブレコーダー取り付け(電源確保・配線・設置)

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2代目ハスラー(MR52S)のリアウィンドウにドライブレコーダーを取り付けましたので手順を解説しつつ紹介します。

リア周りからのACC電源確保に悩んでいる方にも参考になるかもしれません。

 

今回取り付けるドライブレコーダーはユピテルのDRY-V2という4年くらい前に購入したものです。

 

前車であるルノー・ルーテシアからの移植になりますが、非常に合理的かつシンプル&コンパクトな設計で大変気に入っています。

もう1台の車にドライブレコーダーを取り付ける時も購入したかったのですが、その時点で廃盤になっており、仕方なく別の製品を取り付けました。

1.ACC電源の確保

早速取り付けを開始します。

ドライブレコーダーの取り付けで第一の関門と言えるのがACC電源の確保です。

しかし、最近の車には当たり前のように荷室にシガーソケットが存在します。

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ヒューズボックスはフロントにしかないため、わざわざフロントのヒューズボックスから電源を確保するのでなければ、このシガーソケット電源を分岐する方法が良いでしょう。

車を動かすための重要な要素でもなく、なおかつアンペア数も必要十分ですから言うことありません。

 

もちろん、このシガーソケットに直接ドライブレコーダーの電源を取得しても構いません。

しかし、それでは見た目が悪いということで、シガーソケットの裏側から配線を分岐したいと思います。

 

まずはテールゲート下のパネルを外していきます。

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パネルを内側から覗き込むと2つのクリップがあります。

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2つのクリップを外します。

中央のピンを抜いてから外すタイプで、これ以外にも車内には色々なクリップが使われているので専用工具があると便利です。

 

2つのクリップを外せば、後は持ち上げるだけ。

持ち上げるだけと言ってもしっかり嵌っているのでジワジワと力を掛けて固定を外していきます。

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続いて荷室側面のパネルを外します。

これは大きな1枚もののパネルですが、完全に取り外す必要はなく、後ろ側を外してガバリと開けば十分な作業スペースが確保できます。

固定はクリップが3か所と、下の方にプラスネジが2つあります。

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クリップとネジを外せば、後は引っ張れば嫌な音を立てながらパネルが外れていきます。

全て外す必要はなく、後ろ側だけめくればこのようにシガーソケットへの配線が見付かります。

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写真では保護チューブを切り開いて中の配線を取り出しています。

白がACC電源で、黒がアースです。

 

白い線を切断し、電源を分岐します。

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分岐には既製品のケーブルも販売されていますが、ギボシ端子とケーブルさえあれば簡単に自作することができます。

分岐ケーブル ギボシ端子&電工ペンチセット

以上でACC電源の確保が完了しました。

 

なお、電源を確保する際には必ず検電テスターで電源の有無やACC電源であることを確認しましょう。

ちなみにシガーソケットに検電テスターを無造作に突っ込むとショートするので注意してください。シガーソケットは穴の中の側面がアース、奥の突き当りがプラスです。

 

2.配線

続けてドライブレコーダーへの配線を行っていきます。

ドライブレコーダーはリアウィンドウ中央の上ギリギリに取り付けます。

ここで問題になるのは、配線をどう車内に引き込むか?です。

 

答えはもちろん、このテールゲートと車内をつなぐ配線カバーの中を通します。

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まずは配線カバーを外します。

これは嵌っているだけなので引っ張れば取れます。

配線は少なく、スカスカです。

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ここに千枚通しとか、細いドライバーとか、何かとがったものを使って穴を開けます。

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こんなことをして問題ないのか?と言われそうですが、問題ないです。

これまで、この配線カバーに切り込みを入れたり、穴を開けたりして配線をしてきましたが水が浸入したことはありません。

位置的な問題もありますが、最後に配線を通した部分に黒のコーキングもしくは黒の接着剤で塞いでしまいます。

 

ここに配線を貫通させます。キツキツで良い感じ。

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更にケーブルカバー内を通しますが、ここで必要なのが硬めの針金や専用の配線通しツールです。

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配線を通す際には、カバー内にシリコンスプレーやパーツクリーナーをドバドバ噴射して、滑りを良くしましょう。

そうしないと通りがかなり悪く、他の配線を痛めてしまいます。

 

配線を通したら、車内に引き込みます。

今回は天井の内張を少しめくって引き込むことにしました。

天井の内張を固定するクリップのうち、リア側の2つを取り外します。

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内張をめくって配線を引き出せば、とりあえず車内に持ってくることができましたね。

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続いて配線を電源付近まで這わせていきます。

ピラーの縁にあるゴムシールをめくると、配線を押し込めるくらいの隙間があるので、ここに配線を押し入れて下まで引っ張っていきます。

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シガーソケットはリア右側にありますが、今回は配線の都合で左側に通しています。

ドライブレコーダーの配線を無理なく出来るだけ目立たず引き回すのに、こちらの方が都合が良かったからです。

通常は、シガーソケットのある右側に通す方が良いです。

 

配線が電源をシガーソケット裏まで届けばあとは接続するだけです。

アースもシガーソケットの電源から確保しても良いですが、ちょうど良いボルトがあったので共締めすることにしました。

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ドライブレコーダーに標準付属する電源コードはシガープラグ状になっていることが多いです。

今回使用したドライブレコーダーもそうで、そのままでは分岐した電源と接続することができません。

そこで、電源ソケットを使ってシガープラグに対応します。

 

こちらの製品は、プラグを差し込んだ後に抜けないようにロックすることが出来るので、隠す配線に使うにはピッタリです。

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3.設置

最後にドライブレコーダーを設置します。

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配線は、配線クリップを使って固定しています。

 

動作確認をして、カメラの角度を調整すれば完成です。








 

レイズドベッドの作り方

レイズドベッドとは、草花や野菜・果物を育てるための手法のひとつです。

一般家庭における家庭菜園に取り入れられることの多く、オシャレな見た目と高い実用性を兼ね備えています。

本記事を執筆している2021年時点で、日本国内ではレイズドベッドの既製品はほとんど流通していません。特に本格的な使用に耐えうる耐久性や強度を持った製品はほぼ存在しません。

そのため、安価で魅力的な見た目を持ち、なおかつ自由な寸法で作ることができる自作(DIY)の方法を紹介します。

レイズドベッドの素材選定

レイズドベッドの素材は主に以下の5種類が使用されます。

  • 樹脂
  • 金属

その中で、素材の入手性が良くDIYにも適しているのが「木」「石」「樹脂」の3種類です。

」は、安価で加工性が良く見た目の風合いも良いためレイズドベッドに最適な素材です。多くのレイズドベッドユーザーが木でレイズドベッドを製作しています。

木の腐食や劣化を心配される方も多いです。

しかし、適切な厚みの木材を使用することで、対候性の低い木材を無塗装で使用しても5~10年。対候性の高い木材や防腐剤を塗布した場合には10年以上の耐久性を誇ります。

また、木材が風雨に晒されて経年劣化することで変化する見た目も魅力のひとつと言えます。(防腐剤を定期的に塗りなおすことで劣化を遅らせることができますが、中に土を詰めるレイズドベッドでは現実的ではありません。)

」は、大きく分けて2通りの使い方があります。

ひとつはレンガなどのブロック状の石材を積み上げてレイズドベッドを作る方法。もうひとつは、セメントを利用した方法があります。石のレイズドベッドは重厚感や高級感があり、魅力的ではあるものの安価で手軽とは言えません。

樹脂」は、レイズドベッド用の樹脂シートやアゼ板などを使用しますが、見た目がオシャレとは言えない点が難点です。

このため、今回はコストパフォーマンスに優れ見た目もオシャレな「」を使用したレイズドベッドの製作方法を解説します。

レイズドベッドの寸法

木のレイズドベッドを製作する場合には「木取り」を考えなければなりません。

木取り」とは、素材となる木材からどのように目的の大きさの木材を切り出すか決めることです。

例えば、2000mm×1000mm(2m×1m)の木材があったと仮定します。

そこから800mm×1000mmの木材を3枚切り出すには、2000mm×1000mm(2m×1m)の木材が2枚必要です。

この時、下図でグレーで示した部分の木材は無駄になってしまいます。

こうした無駄を出来るだけ減らし、素材の数を少なく済ませるために頭を悩ませることを「木取り」と言うわけです。

一般的な木材の寸法

ここで、木取りを考えるために市販の木材の寸法を知る必要があります。

先ほど2000mm×1000mmの木材を例に示しましたが、そのような大きさの木材は市販されていません。

板の場合には1820mm×910mmが最も基本的な寸法です。これを半分にカットした910mm×910mmや、それを更に半分にした木材などがよく販売されています。

いずれも合板と呼ばれる木材を貼り合わせたり押し固めた素材です。

レイズドベッドには、強度面から板の木材は使用しないため詳しい説明は割愛します。

次に、レイズドベッドの主要な素材となる角材やツーバイ材を紹介します。

レイズドベッドは中に大量の土を入れるため強度が求められます。そのため板ではなく角材で構成する方法が一般的です。十分な強度を持った厚い板材も存在しますが、非常に高価でコストパフォーマンスが悪いです。

角材は杉(すぎ)や桧(ひのき)が多く、75mm角や90mm角の角材が販売されています。長さは1m、2m、3mなどメートル単位です。

一方で、ツーバイ材はSPFと呼ばれる針葉樹(杉、松、樅)を貼り合わせた木材です。ホームセンターなどでの取り扱いも多く、DIYで多く使われる木材です。(SPF以外のツーバイ材もありますが、SPFが最も多いです)

「2x4」のように表記し、「ツーバイフォー」と読みます。

2x6(ツーバイシックス)や2x8(ツーバイエイト)、2x10(ツーバイテン)も存在しますが、流通量が圧倒的に多い2x4が最も安価でコストパフォーマンスに優れます。

2x4の場合は厚さが38mm、幅が89mmです。

中途半端な数字の理由は海外の規格だからです。2x6なら厚さ38mm幅140mm、2x8なら厚さ38mm幅184mmです。

コストパフォーマンスを考えた場合、2x4以外は考慮する必要はありません。

ツーバイ材の長さは910mm、1820mm、2440mmなどバリエーションがありますが、最も安価なのは流通量が多い1820mmです。店舗によっては6フィートと表記している場合もあります。

これ以外にも、薄いワンバイ材や厚いフォーバイ材などが存在します。(フォーバイ材は国内ではほぼ流通しない)

コストパフォーマンスに優れた寸法

さて、木取りや木材についてあれこれを説明しましたが、ここで最もコストパフォーマンスに優れた木材の選定と木取りの方法を紹介します。

形状はどのようなお庭にも適している長方形とし、最も安価な木材である長さ1820mmの2x4を効率良く使用しています。

長辺には長さ1820mmの2x4をそのまま使用し、短辺には1820mmを半分にカットした910mmの2x4を使用します。

また、角を補強するために90mmの角材を角の内側に入れています。

これを複数段、好みの高さに合わせて積み上げます。

画像では4段積み重ねているため、高さが356mmとなります。

レイズドベッドの高さは300mm~400mm程度が一般的です。レイズドベッドのメリットが発揮され、圧迫感もなく、作業性も良いちょうど良い高さです。

背の高くなるトマトを植えても目線の高さ程度で止まり、根菜類も育てることができる300mm~400mmという高さは広くおすすめできる高さです。

その他の寸法

1820mm×910mm(※)のレイズドベッドが最もコストパフォーマンスに優れると説明しました。

しかし、例えばその半分の910mm×910mmの正方形や1820mm×1820mmの正方形も同様にコストパフォーマンスに優れます。ただし、1000mmを超える正方形を作ると中央付近に手が届かなくなる可能性があるので、正方形を作る場合には910mm×910mmまでにした方が良いでしょう。

もっと長い長方形を作りたい場合には1820mmの2x4材を横に並べて3640mmにしても構いませんが、長辺が長くなると土の重さがかかって膨らんでしまいます。

そのため、長辺が2000mmを超えるような長い長方形を作る場合には中央に補強を入れると良いでしょう。

また、最初に紹介した1820mm×910mmの長方形のレイズドベッドを2個作って横に並べてもコスト的に大きく変わりません。

※実際には木の厚みが加わるので1820mm×986mmになる。

レイズドベッドの必要な材料一覧

それでは最もコストパフォーマンスが良い1820mm×910mmの2x4を4段重ねにしたレイズドベッドを例にとって必要な材料をまとめてみます。

木材長さ個数単価備考
2x41820mm8360円
2x4910mm8180円1820mmの2x4を半分にカット
90mm角材356mm4200円

以上、合計で5,120円となります。

価格はホームセンターで一般的に見かける価格を反映していますが、地域や時期による変動があります。

2021年現在、ウッドショックなどと呼ばれる木材の供給不足によりツーバイ材の価格も値上がりしています。表記の価格はウッドショック以前のものです。

ここまでが木材のみの見積もりで、実際には以下のような材料が必要になります。

材料個数単価備考
防腐剤(クレオトップ2.5L)12,200円安価で防腐性能が高い防腐剤
ビス(75mm400本入り)11,300円一般的な箱入りの木用ビス
ローラーバケセット1600円塗装用のローラーと容器のセット
培養土(20L)25300円安価な培養土

これらをすべて合計すると11,600円となります。

このうちほとんどが培養土の金額です。後述する方法で培養土の量を節約することが出来ますので参考にしてみてください。

2x4を始めとしたツーバイ材は、先述の通りSPFという素材からできています。

これはお世辞にも対候性に優れているとは言えないため、防腐剤を塗布する必要があります。防腐剤には色々な種類や色があるため、好みで選択しても構いませんが、安価で効果が高い塗料をお探しの場合には吉田製油所から販売される「クレオトップ」がおすすめです。

使い方や環境にもよりますが、約10年ほどは木材が長持ちします。

2.5L入りで2000円~2500円程度で購入できますが、今回例に示したレイズドベッドの素材をすべて塗装しても十分な量が余ります。レイズドベッドを2個、3個と追加で製作する場合には買い足しせずに使用することができます。

同様に、400本入りのビスも余りますので、レイズドベッドを追加で製作する場合に使用できます。

培養土は20L入り300円で計算していますが、より安価な培養土も販売されています。堆肥や腐葉土、赤玉土やピートモスをお好みでブレンドして、より安価に抑えることも出来るかもしれません。

今回例に示した1820mm×910mmのレイズドベッドでは約500Lの培養土が必要になります。

レイズドベッドの加工・組立

レイズドベッドの構造は非常にシンプルです。

防腐剤を塗布した材料をビスで止めて固定していきます。

こちらの画像のように、木材同士を合わせてビスで固定するだけです。

画像ではたくさんのビス止めをしていますが、ここまでたくさんビス止めしなくとも強度は十分確保できます。

ビス止めする際は、前もって下穴を開けておく必要があります。

ビスの径より少し細い穴を開けておくことで、ビス止めがスムーズで木材が割れる心配がなくなります。

培養土の節約方法

レイズドベッドが完成したら、後は土を入れてすぐに野菜を育て始めることができます。

ここで問題になるのが大量の土が必要になるという点です。

先ほど、20Lで300円の培養土を用いて計算した結果、培養土だけで7,500円もかかってしまう計算になりました。

この費用を節約するにはいくつかの方法があります。

  • 安価な堆肥(バーク堆肥など)を混ぜ合わせる
  • 赤玉土、黒土などをベースにオリジナル培養土を作る
  • 枝葉を底に敷き詰める

このなかで特に効果的なのが3番目の「枝葉を底に敷き詰める」方法になります。

伐採した庭木や剪定した木の枝、草むしりで出た雑草などをレイズドベッドの底に敷き詰めます。

このように枝葉を敷き詰めることで、培養土を節約することができます。

敷き詰めた枝葉は自然に時間をかけて分解されていきます。

【ロッドカスタム】ショートグリップ加工で操作性アップ&軽量化+UVレジンでグリップエンド自作

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ロッドティップ(穂先)を折損してしまい、修理を終えたシマノ・ムーンショットS1006Mのショートグリップ加工を行いましたので紹介します。

 

ロッドティップの修理の記事はこちら。

diy-kagu.hatenablog.com

ショートグリップ化の経緯

ロッドティップの修理を終えたムーンショットは、ご覧の通り2ピースに分割した時にティップ側が随分と短くなってしまいました。

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また、ショアジギングロッドとしてはもう一段階硬いシマノ・コルトスナイパーBBのMHを購入したため、このムーンショットの使い所がなくなってしまいました。

 

もちろんショアジギング用のコルトスナイパーと、シーバスを中心としたソルトルアー全般に向けて作られたムーンショットではそもそもの作りが違います。

ショアジギング用に比べればムーンショットは細くひ弱で、その分とても軽くて取り回しが良いです。

 

ティップを切り詰めて修理したためファストテーパー(先調子)寄りになってティップが硬くなりましたから、キビキビとしたルアーアクションには適しますがそれにしてはこのS1006Mというロッドは長く重いです。

もちろんショアジギング用のロッドに比べれば細く軽いのですが、なんとも中途半端です。

 

キビキビとしたルアーアクションを活かすのであれば長めのグリップは邪魔なばかりですから、切り詰めることにしたわけです。

簡単なショートグリップ加工の手順

ショートグリップ加工の手順は非常に簡単です。

こだわる必要がなければ切るだけと言っても過言ではないでしょう。

 

まずはカットしたい位置をマスキングテープでマークします。

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マスキングテープを使う理由は切断時に断面がささくれにくいことです。

そのためマスキングテープを必ず使う必要はありません。

 

次にグリップを覆うEVA素材を除去していきます。

よく切れるカッターで1周ぐるりと切り込みを入れます。

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次にロッドエンドまで切り込みを入れます。

別にEVA素材ごと糸鋸などでカットしても構いません。

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EVA素材を綺麗に取り除いた後の様子を記事にあげようとおもっていたのですが、面倒くさくなってそのまま切ることにした図。

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私はルーターを所有しているためルーターを使いましたが、糸鋸の方がむしろ簡単で綺麗にカットできます。

ロッドは100均の質の悪い糸鋸でもサクサク切れますから、糸鋸がおすすめ。

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最後にグリップエンドを塞ぎます。

グリップエンドは既製品が販売されていたり、好みで自作したりすることも可能です。

ただ、実用性だけ考えるととりあえず穴を塞げばOKです。

むしろ穴が開いたままでもそれほど問題にならないのですが、中にゴミや水が入ると気持ちが悪いのでとりあえず塞いでおきましょう。

コーキングでもボンドでもなんでもOK。

将来的に綺麗にグリップエンドを取り付ける場合でも、穴は塞いでおいて損はありませんからとりあえず塞ぎましょう。

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コーキングで塞いだ図。

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そのままでは柔らかいコーキングが穴に流れ込んでしまうので、マスキングテープで封をして、

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立てかけて放置します。

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UVレジンでグリップエンドを作ろう!

グリップエンドの穴さえ塞げば実用上まったく問題ないショートグリップの完成です。

通常、ショートグリップ化する場合にはグリップエンドはストレート(というか何もない)が理想だと思います。

逆にロングキャストが求められるロッド=グリップが長いロッドではグリップエンドを握りやすい形状にすることもありますが、ショートグリップの場合は余計なものがあっても邪魔なだけです。

 

とはいえ、穴をコーキングで塞いだだけではあんまりにも味気ないです。

 

そこで趣味のUVレジンの材料を使ってグリップエンドを自作してみます。

 

まずはグリップエンドからはみ出すようにテープをぐるりと1周巻き付けます。

ここでは透明な荷造用テープを使用していますが、マスキングテープでもなんでも構いません。

 

ここに好みの色を付けたり、飾りを混ぜ込んだレジンを流して固めれば完成です。

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通常、グリップエンドを取り付ける際にはグリップのEVAやコルク部分を少し除去して取り付けます。接着剤の接着面積を広く取るためです。

UVレジンでも同様の方法を取った方が強固に取り付けられるのですが、レジンで出来たグリップエンドの中に芯が見えては格好悪いのと、強度を求めていないため今回はそのままレジンを注いでいます。

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今回は特段こだわりもないのと、UVレジン感を出させるためにあえて透明なまま仕上げることにしました。

 

UVレジンは注ぎ入れた後の空気を抜く作業と、硬化後の研磨と仕上げコーティングをすることで驚くほど透明感のある美しい仕上がりになります。

 

残念ながらこのロッドは堤防でのサビキ釣りや投げ釣りのサブロッド、あるいは緊急時のルアーロッドなど万能ロッドとして余生を過ごしてもらう予定なので今回はこれでヨシとします。

【極太ハリス】ジグサビキや遠投サビキは自作しよう!

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ジグサビキやぶっこみサビキなどの遠投系サビキ釣りでは、ハリスや幹糸に太いラインを使わなければなりません。

 

しかし、太いラインを使った遠投用のサビキ仕掛けやジグサビキはラインナップが充実しておらず、コストパフォーマンスも悪いです。

また、自身の通うポイントにあわせてハリスや幹糸、針自体の号数も自由に選びたいものです。

 

例えば「幹糸6号、ハリス短めの4号、チヌ針5号3連のジグサビキが作りたい!」というような希望にあったサビキ仕掛けが自作できるわけです。

必要な材料も少なく、難易度も決して高くありませんから是非挑戦してみてください。

必要な材料

必要な材料は5つです。

  • 幹糸用のライン
  • ハリス用のライン
  • サバ皮などの装飾品
  • 糸(PEラインや裁縫用の糸など)
幹糸用のライン

幹糸はサビキ仕掛けのメインライン部分です。

基本的にハリスよりも太いラインを選択します。

また、使用するオモリやジグなどラインにかかる負荷に応じて号数を選択します。

 

ジグサビキの場合にはショックリーダーと同じ太さ(強度)を選択すると間違いがありません。

私は主に30号の投げ竿を使用し、20~30号のオモリを遠投するため6号のナイロンラインを幹糸に使用しています。

特に投げ竿を使ったフルキャストでは、上手な人ほどロッドの初速が遅く、徐々にトップスピードまで到達するため細いラインでも切れなくなるそうです。

 

ラインが細い方が魚に見切られにくく警戒心を抱かれにくいと言われますが、サビキ釣りはコマセで魚を狂わせて数を釣る釣りです。

コマセに狂った時点でラインの太さは関係ないように思うので、サビキ仕掛けにおいてはラインの太さをあまり気にしても仕方がないでしょう。

むしろ最適な針の号数を選択することに重きをおいた方が良いです。

ハリス用のライン

幹糸からちょんちょんと飛び出す針に接続されるラインです。

基本的に幹糸より細いラインを選択します。

細ければ細いほどサビキ針が自然な動きをします。キャスティング時の負荷もかからないため、対象となる魚のサイズや針の号数にあった太さを選ぶと良いでしょう。

例えば40cmまでの青物であれば2号で十分です。3号もあればよほどのことがなければ切れません。心配性な私でも太くても4号です。

 

また、太いハリスであっても硬いフロロカーボンラインと柔らかいナイロンラインでは事情が異なります。

私はこちらのナイロンラインをハリスに使用しています。

なぜなら太くても柔らかいからです。ナイロンラインの中でも特に柔らかく伸縮性にも富んだラインです。

 

同様に低価格帯のダイワ・ジャストロンもおすすめです。

一方で最安値クラスで販売されているデュエル・カーボナイロンラインはいまいちです。コシが強すぎて仕掛けを巻いて収納していると、使う時に癖がなかなか取れません。

なお、針とハリスの接続に自信がない場合や面倒くさい場合にはハリス付きの針を選択しても構いません。

サビキ仕掛けで最も悩ましいのが針選びです。

針の種類としては流通量もバリエーションも豊富なチヌ針が基本です。

特にこだわりがない限りはチヌ針を選んでおけば間違いありません。

 

特に小型の青物を除けば、チヌ針5号あたりが基本となります。

チヌ針5号であれば30cmクラスのアジや40cmクラスのサバなどサビキ釣りで対象となるなかでは大型の魚にも対応可能です。

また、針掛かりは悪いもののチヌ針5号で10cm台前半のアジなどもかかることがあります。

 

私は対象となる魚が10cm台なら3号、20cm台なら4号、30cm台なら5号、40cm台なら6号というざっくりとした認識を持っています。

小物を対象とする場合にはサヨリ針など違った形状の針が有効かもしれません。

私は遠投やジグサビキでは基本的に良型の青物を狙うのでチヌ針5号を使用しています。

 

こちらの「かわせみ針」はとにかく安くて100本入りでサビキ仕掛けの自作にはピッタリです。

ちなみにこのかわせみ針の100本入りは店舗だと1000円越えで販売されていることも多く、3分の1近い値段で手に入る通販との差が謎です。

 サバ皮などの装飾品

サビキ仕掛けには、針に白やピンクのヒラヒラがついていますよね。

まさにこれのための装飾品が必要です。

「サバ皮」と検索するとたくさん商品が見つかりますし、大きめの釣具店ではこうした装飾品がずらりと並んでいます。自分でカットするものからカット済みのもの、色やサイズなど多種多様です。

釣具に限らず、工作用のセロファンやテープ類、ラメ入りの糸など色々なものがサビキ針の装飾として使用可能です。

(特にコストパフォーマンスが良いのがセロファン。ラメ入りのセロファンとかが発売されたら最高なんですが・・・)

 

また、本物の魚の皮を乾かして使っても問題ありません。

更に言えばアジングやメバリング用の小さなワームを針にかけたり、サバ皮を単純に針にかけるだけでも釣れます。

ただ、もちが悪いため折角自作するのであればおすすめはしません。

ハヤブサ(Hayabusa) 魚皮 名人の道具箱 厳選魚皮 オーロラサバ皮 P230 ハヤブサ P263 厳選魚皮 サバ皮緑ロングシラスカット ハヤブサ P261 厳選魚皮 カットハゲ皮

良型のアジ・サバあたりを狙う場合にはサバ皮の代わりに小さなワームを掛けた方が良いですが、いかんせんコストパフォーマンスが低いです。

そこでおすすめなのがオルルド釣具の小エビワーム。

激安で100個入り、200個入り、300個入りなど大量にまとめ買いできるのでサビキ仕掛け作りには嬉しい相棒です。夜光カラーなのもGOOD。

 

 糸

サバ皮などの装飾品を針に固定するために使用する糸です。

ナイロンラインやフロロカーボンラインでは滑ったりコシがあって使いにくいので、余っているPEラインや100均で手に入る裁縫用の糸などがあると最適です。

もし手持ちがなければ、細めのナイロンラインやフロロカーボンラインでも問題はありません。

 

なお、接着剤の類でも問題ないのですが糸のほうがずっとコストパフォーマンスが良いので、サビキ仕掛けをたくさん作る予定なら100均などで安い裁縫糸を買っておくことをおすすめします。

 

ラメ入りの糸を使ったり、エビの目に当たる部分に黒い糸を使うなどこだわる余地は大いにあります。

サビキ仕掛けの作り方

サビキ仕掛けの作り方を解説します。

少し慣れが必要なのは幹糸とハリスの接続ですが、一度覚えてしまえば非常に簡単で時間もかかりません。

1.幹糸の長さを決める

始めに幹糸の長さ=仕掛け全体の長さを決めましょう。

 

仕掛け全体の長さを決めるには、ハリスの長さと針の数を決める必要があります。

ハリスは長い方が自然にサビキ針が動くものの、仕掛けが絡まることが多くなります。

遠投やジグサビキにおいては、出来るだけ仕掛けが絡まるトラブルは避けたいですから、ハリスは短めがおすすめです。

5cm程度でOK。3cmでも問題ありません。

私は3~5cmくらいで、いつも正確に測っていないのでざっくりです。

 

針の数も同様に少ない方がトラブルが減るため少なめがおすすめです。

一般的に遠投やジグサビキの場合、針の数は2本か3本のことが多いようです。

 

最後に針と針の間隔を決めます。

正確には幹糸とハリスの接続部同士の間隔です。

間隔が広い方がトラブルは減りますが、全長が長くなってしまいます。

20cm程度が一般的なようです。

 

ちなみに仕掛けの上端と下端(スナップやオモリ、道糸と接続される側)はハリスとハリスの間より少し長めにしておくと扱いやすいです。

下図の赤い矢印で示した部分です。

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2.針とハリスを結ぶ

針とハリスを結びます。

色々な結び方があるのですが、外掛け結びが一番簡単だと思います。

私は外掛け結びで大型のマダイやシーバスも相手にしてきましたが結束が解けたことはありません。むしろ根掛かりなどすると太い環付き針ですら針が折れて帰ってくるので外掛け結びで十分です。

www.seaguar.ne.jp

3.針を装飾してサビキ針を作る

続いて針を装飾していきます。

装飾品を針の軸にあててグルグルと巻いてかた結びでもすればOK。

写真ではハゲ皮を使っています。サバ皮、ハゲ皮、ナマズ皮からゴム製のスキンまで色々な専用の装飾品があります。

 

専用品でなくても文房具コーナーにあるセロファンやテカテカのテープ、ラメ入りの糸など色々なものが材料になりえます。

 

抜き糸を使って綺麗に仕上げることも出来ますが、ここは外れさえしなければいいので適当にぐるぐる巻いてキュッと結んでおけば問題ないです。

結び目がコブになっても釣果に影響ありません。

 

なお、装飾品の色は白、ピンク、緑など様々なカラーが存在します。

マズメ時~夜間の釣りが主な私は無着色?の白いハゲ皮やサバ皮を使用しています。ピンクや緑でも構わないと思いますが、私が住むエリアでぶっこみサビキをするベテランたちが無着色の白いサバ皮の仕掛けを使っているのを見て真似ています。

4.ハリスを幹糸に接続する

ハリスを幹糸に接続します。

一番簡単なのは直結びと呼ばれるこちらの方法です。

www.seaguar.ne.jp

もし結束強度に不安がある場合にはこちらの胴突き仕掛けの作り方で解説されている結び方もおすすめです。

tsurihack.com

5.スナップやサルカンを付ける。

最後にお好みで仕掛けの上端・下端にスナップやサルカンをつけましょう。

私の場合にはサルカンの代わりにエイトノットで輪っかを作っています。

www.seaguar.ne.jp

スナップやサルカンまで使うとコストパフォーマンスが落ちてしまううえ、エイトノットで輪っかを作ったり直結する方法でも不便を感じたことがないので私は使用していません。

奥が深いサビキ仕掛け

サビキ釣りと言えばファミリーフィッシングや釣り初心者の定番!なんて思われがちですが、ウキサビキやぶっこみサビキ、遠投サビキにジグサビキとバリエーションは豊富です。

そしてサビキ仕掛けの世界も奥が深いです。

当記事における説明のなかで、「装飾品はサバ皮でなくてもなんでも良い」というようなことを述べました。

ここが非常に奥の深い世界で、詳しくは以下の対談記事がおすすめです。

サビキの秘密(前編):https://heat-hayabusa.com/2014/08/20/secret-of-sabiki/

仕掛けの収納と運搬

自作仕掛けで最も困るのが収納や持ち運びです。

ジップロックなどの袋に入れると取り出すときに絡まるし、段ボールに巻き付けると癖がつくし意外とかさばる。

私は最終的にド定番の仕掛け巻きであるスプールシートに辿り着きました。

 

結局これが一番使いやすいです。

 

まとめ

ジグサビキや遠投サビキなど太糸が必要とされるサビキ仕掛けの自作方法を紹介しました。

サビキ仕掛けの世界は奥が深く、手軽に自作して量産することも出来ますし、こだわる人はとことんこだわることができる工作です。

 

自分の通うポイントやターゲットとなる魚に合わせたサビキ仕掛けを自作してみたい方は是非挑戦してみてください。

 

最後にポイントをまとめると以下の通りです。

  • 幹糸・ハリスは十分な太さを選ぶ
  • 仕掛けの全長やハリスは短い方が扱いやすい(全長1m未満、ハリス3cm程度が良い)
  • ターゲットとなる魚にあった針のサイズを選択する(良型アジ・サバなら5号が基本)
  • 装飾に悩んだら無着色の白いサバ皮かハゲ皮
  • 癖の付きにくい柔らかいナイロンラインを使用する

折れたロッドティップ(穂先)の直し方【シマノ・ムーンショットS1006M】

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3年に渡り愛用してきたシマノ・ムーンショットS1006Mのロッドティップ(ロッドの穂先・先端)がポキリと折れました。

決して高い道具ではないですが、本格的にライトショアジギングやソルトルアーフィッシング全般にのめり込み始めた時に購入したロッドで愛着だけは一入。

大切に使ってきたつもりですが、あっけなく折れてしまいました。

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ルアー重量の上限に近い40gのジグやプラグを投げ倒してきたため、もう1段階硬いMHのロッドを注文しましたが、ムーンショットはムーンショットで愛着があるため修理することにしました。

 

ロッドティップの修理方法はいくつかありますので、そのメリットやデメリットを交えながら最もお得に簡単に修理する方法を解説していきます。

方法1.ティップを切り詰めて新しいトップガイドを取り付ける

一般的に最も選択されることの多い修理方法です。

安価で簡単な修理方法ですが、手先の器用な方でないと見た目が少し悪くなることがあります。(実用上は問題なし)

ガイドの位置はバランスよく配置できますが、本来ティップが担っていた役割を損なうことになります。

一般的なルアーロッドであれば、やや硬くなります。繊細なアタリを弾きやすくなる一方で、アクションにはキレが出るようになるかもしれません。

メリット

  • 安価に修理できる
  • 短時間で修理できる
  • ロッドのバランスが大きく崩れない

デメリット

  • ロッドの特性が変化する
  • 見た目が少し悪くなる

修理方法

修理方法はシンプルです。

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  1. 先端から2番目のガイドを外す
  2. 2番目のガイドがあった辺りを切断する
  3. 新しいトップガイドを取り付ける

実践してみましょう。(今回私はこの方法で修理しました。)

1.先端から2番目のガイドを取り外す

始めに2番目のガイドを取り外します。

ガイドの取り付け部をよく見ると、ツヤツヤしたコーティングのようなもので固められています。

これは熱に弱いため、ライターやガスコンロの火で1~2秒も炙ると柔らかくなります。ロッド自体も火に決して強くありませんので、本当にさっと火を当てる程度で大丈夫です。

その後、冷めないうちにカッターナイフでコーティングを削ぎ取るように除去していきます。

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コーティングの下にはガイドを固定するための糸が巻かれていますので、こちらもカッターで丁寧に取り除いていきます。

くれぐれもロッド本体を傷つけないようにしてください。

一部のコーティングや糸が削ぎ取れれば、後は爪でカリカリとひっかいてやれば綺麗に除去できます。

 

綺麗に2番目のガイドを取り外すことができました。

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2.2番目のガイドがあった辺りを切断する

次に2番目のガイドがあった辺りで切断します。

「出来るだけロッドを短くしたくない」という方も居られるかと思いますが、ガイド間の距離が変化するとキャスティング時のライントラブルや大物がかかった際のロッドへの負荷の均等が崩れますので、諦めて2番目のガイドがあった辺りで切断してください。

 

切断にはルーターや糸鋸を使用します。

ペンチやハサミで切ろうとすると、ロッド本体を押しつぶすことになるので、必ず切断工具を使用してください。

100均の糸鋸でも十分に綺麗に切断可能です。

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切断した様子がこちら。痛々しい限りです。

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3.新しいトップガイドを取り付ける

新しいトップガイドを取り付けます。

トップガイドは調べるとたくさんの商品がありますが、特にこだわりがなければ安価なセット品をオススメします。

ロッドの先端径はメーカーのホームページでわかりますから、2番目のガイドがあった辺りの径も推測は可能です。

しかし、正確にはノギスで計測する必要があります。

計測するためにノギスを購入するくらいなら最初から安価で主要なサイズを網羅したセット品を購入した方が良いと思います。

私が実際に購入したのがこちら。

 

2.2mm/2.4mm/2.6mmのトップガイドが各5点入って1000円ちょいです。

Mくらいの硬さのルアーロッドの穂先付近であればほぼほぼカバーできると思います。

ショアジギングロッドや硬めのロッド、穂先から遠い場合にはもう一段開太いものが必要かもしれません。

 

取り付けには瞬間接着剤もしくは2液性のエポキシ樹脂接着剤がよく使用されます。

強度に不安がある場合や、既に手元にある場合を除いて瞬間接着剤でも全く問題ありません。

2液性のエポキシ樹脂接着剤の方が強度は高いですが、価格も高く使う時に2種類の液を混ぜ合わせる手間もかかります。

また、ガイドの取り付けには接着剤だけでなく上から糸を巻き付けて更に補強します。

ここで使用する糸はスレッドという専用品もありますが、手持ちのPEラインや縫い糸などで問題ありません。

 

それでは早速取り付けてみましょう。

私の場合には手持ちの2液性エポキシ樹脂接着剤を使用します。

これは2種類の液を混ぜて使用しますが、とにかくよく混ぜることが重要です。5分くらいひたすらかき混ぜます。混ぜ方が悪いと硬化速度や強度にムラが出来たり、強度が著しく下がったりします。

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よくかき混ぜた接着剤を新しいガイドの中と、ロッドティップに塗って嵌め込みます。

f:id:katamichinijikan:20210413182137j:plain 接着剤がかたまる前に、ガイドの向きをしっかりと合わせてやりましょう。

 

硬化後、糸で補強していきます。

糸の巻き方は非常にわかりやすい動画がありましたので紹介します。

youtu.be

最後に巻き上げた糸をコーティングするように接着剤を塗れば完成。

専用品もありますが、手持ちの接着剤でOK。見た目を重視する場合には専用品を使った方が見た目が良くなります。

 

なお、糸巻きは補強に過ぎないので必ずしも綺麗に巻き付けなくてOK。

適当にガチガチにぐるぐる巻きにしてから接着剤で固めるだけでも十分な強度は得られます。

 

バッド側と比べるとこれくらい短くなりました。

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方法2.元のトップガイドを流用する

あまりオススメされませんがロッドの長さを出来るだけ残したい場合にオススメの修理方法です。

トップガイドも追加購入する必要がありません。

ただ、本当にロッドの長さを縮めたくないのであれば次に紹介するティップを購入する方法を参考にしてみてください。

安価で簡単な修理方法ですが、ガイドの位置がバランスよく配置できないためライントラブルの原因になったり、大物とのファイトではロッドへの負荷が適切に分散されずにロッドが破損する可能性が高まります。

なお、ロッドが折れた位置が先端から遠い場合には不可能な場合があります。

メリット

  • 安価に修理できる
  • 短時間で修理できる
  • ロッドの長さがほぼ変わらない

デメリット

  • ロッドの特性が変化する
  • ロッドのバランスが変化する
  • 見た目が少し悪くなる

修理方法

修理方法はシンプルです。

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  1. トップガイドを外す
  2. 折れた場所の手前で切断
  3. トップガイドを取り付ける
1.トップガイドを外す

トップガイドを外す手順は「方法1.ティップを切り詰めて新しいトップガイドを取り付ける」のなかで解説しているため割愛します。

なお、コーティングとガイドを固定する糸を除去した後、再度加熱することでトップガイドの接着剤が緩み抜き取ることができます。

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2.折れた場所の手前で切断

折れたロッドの断面はささくれていてそのままではトップガイドを取り付けることができません。

そのため折れた場所の手前でロッドを切断します。

ロッドを切断する手順は「方法1.ティップを切り詰めて新しいトップガイドを取り付ける」のなかで解説しているため割愛します。

3.トップガイドを取り付ける

最後にトップガイドを取り付けます。

トップガイドとロッドの先端径に元から余裕があった場合や、ロッドが先端付近で折れている場合にはトップガイドがそのまますっぽり嵌ります。

もし嵌らない場合には諦めることをオススメします。

ロッドをやすりやカッターで削って径を減らした場合、ロッドの強度を著しく損なう場合があります。

現在多くのルアーロッドはカーボンファイバーを使用しており、その名の通り繊維を織り込んで固めています。

そのため繊維を傷つけたりコーティングを剥がした場合に強度が落ちてしまうのです。

 

今回折れたシマノ・ムーンショットS1006Mのトップガイドはギリギリ流用可能でした。

折れたのは先端10cm程度でしたが、これでもギリギリのキツキツです。

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トップガイドと2番目のガイドの中間より先端側で折れた場合には可能性がありそうです。

方法3.ティップを購入する

ロッドを自作したり補修したりする人に向けて、ロッドティップが販売されています。

中身が空洞のチューブラーティップは現実的に加工が難しいものの、中が詰まったソリッドティップであれば加工してロッドの先端を挿げ替えることが可能です。

 

メリット

  • ロッドの特性を自由に変更できる
  • ロッドの長さが変わらない(調整可能)

デメリット

  • 難易度が高い
  • ややコストがかかる
  • ロッドのバランス・特性を崩す場合がある

修理方法

ソリッドティップを折れたロッドの径に合わせて削り、嵌め込んで接着します。

残念ながらこの方法で修理を行ったことがないのでわかりやすい記事を紹介します。

tsurihack.com

方法4.メーカー修理や釣具店に修理を依頼する

一番簡単な方法はメーカーや釣具店に修理を依頼する方法です。

メーカー修理の場合でも、釣具店など代理店を通して修理を依頼することになります。

大きめの釣具店であれば、独自の修理サービスを展開しており、本記事で紹介しているような修理を釣具店が実施してくれるケースもあります。

また、メーカーに修理に出せばより新品に近い形に修理してもらうことが可能です。

メーカー修理の場合には送料も含めると割高になってしまうため、よほど高価なロッドでもない限りは「買い替えようかな」という金額になる場合もあります。

釣具店のサービスを利用する場合には、比較的安価に修理が可能で500円~2000円程度で修理可能なことが多いようです。

ティップを保護して運搬しよう

そもそも今回なぜティップが折れてしまったのでしょうか。

実は今回ティップが折れたのはロッドの使用中ではないのです。

ルアーのフックをリールのベールに引っ掛けて、クーラーボックスに立てかけておいたのです。その場を離れて別の竿の様子を見ていると「ポキッ」と非常に軽い音がしました。

なんだと思ってあたりを見回して、ようやくティップが折れていることを発見したわけです。

 

キャストした瞬間でも、大物とのファイト中でもなく、少しテンションがかかった状態で放置している間に折れてしまったのです。

 

おそらく、長年の使用で劣化や内部の破損が進んでいたんだと思います。

ルアー重量の上限いっぱいである40gのジグをひたすら投げていたことも一因かとも思いましたが、メーカーが示す許容重量範囲内であることを考えればそれもおかしな話です。

 

そこで思いついたのが運搬時にかかる負荷です。

 

ロッドの運搬は主に車を使います。

車はステーションワゴンタイプで、後席を倒してロッドを置いています。

しかし、車庫の奥行きの都合上、家でロッドの積み下ろしをする際には後部座席ドアから行います。

こうすると長いショアジギングロッドは大変で、最初は横向きに差し込んで少し向きを変えつつ車内の凹凸を越え、何とか積み込みます。

この時にどうしてもティップが車内でぶつかってしまいます。

また、ロッドを裸で運搬していたため車の動きにあわせて周りの荷物がずれ動くことがあり、この時にロッドに負荷を与えていたかもしれません。

 

そこで今回施した対策がこちら。

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なんのことはないティップを保護する専用品である「2ピースロッドティップカバー」です。

色々な商品がありますが、2ピールのルアーロッドに関して言えばこちらの製品が最も使い勝手が良く、かさばらず、着脱の手間がかかりません。

更にベルトが1本付属するので、バッド側もしっかり固定することができます。

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ロッド全体を覆う柔軟性に富んだ靴下のような商品もありますが、仕舞寸法が160cmほどとなるショアジギングロッドを収納できる商品は見つかりませんでした。

まとめ

ロッドティップが折れたことを機に、修理方法について調べた内容と実践の記録をまとめてみました。

最終的に以下のような判断基準で修理方法を選択すれば良いと思います。

 

ロッドの性能を落とさず安価に修理したい → 方法1.ティップを切り詰めて新しいトップガイドを取り付ける

 

修理を機にロッドをチューニングしたい・こだわりたい → 方法3.ティップを購入する

 

お金をかけてでも完ぺきに直したい → 方法4.メーカー修理や釣具店に修理を依頼する(メーカー修理)

 

安価に直したいけど自分では無理 → 方法4.メーカー修理や釣具店に修理を依頼する(釣具店のサービス利用)

 

「LED投光器」眩しくない?自作ディフューザーで簡単眩しさ対策!

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夜釣りの必須アイテムと言えば「照明」。

もちろん夜釣りだけでなく、庭仕事やDIY、車の整備など用途は幅広いです。

釣りにおいては多くの人がヘッドライトを使うなかで、私は以下の「バッテリー式LED投光器」を併用しています。

 

Amazonの商品リンクはこちら

45W・4500lmというとてつもない明るさと、防水性、明るさの調整、65時間(※)という圧倒的長時間使用が可能な点がポイントです。

※弱モードの場合。通常の使用では弱モードでも眩しいくらいです。

 

類似製品と比べても、こちらの「グッドグッズ 充電式 LED投光器 YC-45U」は明るさやバッテリーのもちが良く、1万円とやや高額でしたが思い切って買って正解でした。

非常に明るいことから集魚灯としても機能するそうです。

私の普段の釣り場は集魚灯の使用が認められていないので使用していませんが、強モードでは納得の明るさです。爆光です。

強力なマグネットを内蔵しているので、金属があれば壁でも天井でもどこにでも張り付きます。釣り場で使うといつの間にか古い釣り針が集まるほど(危険)。

ちなみにUSBポートを備えておりモバイルバッテリーとしても機能します。

 

しかし、問題がひとつあります。

LEDなので眩しすぎる

照明の知識がないので不正確なことを言っているかもしれません。

しかし、LEDの光って目に直線的に入り込んでくる感じがして眩しいですよね。

夜釣り中にこの照明を直視しようものなら、弱モードですら眩しさにやられてしまいます。

 

出来ることなら、もう少し光を拡散させてボンヤリ光らせたい!

 

これが今回のテーマです。

 

色々と調べた結果、写真撮影における「ディフューザー」がまさに強い光を拡散させてくれる装置であることがわかりました。

ディフューザーっていうこうやつ。

 

本来は完全に光源を囲み、中に反射素材を敷き詰め、光の出口には光を通す白い膜状の素材を使用するそうです。

しかし、ここまで大掛かりだと釣り場に持っていく荷物が増えて仕方ありません。

僕はこの投光器をクーラーボックスに突っ込んで持ち運ぶので、少しでもかさばる形状や貧弱な作りでは使用に耐えられません。

 

そこで、単純に投光器の正面に光を通す素材を貼り付けてみることにしました。

LED光源にディフューザーを取り付ける注意点

さて、単純に投光器に白~半透明の板やシートを貼り付ければ機能するのでしょうか?

どうやらそう単純ではなさそうです。

1.光源とディフューザーを離す

まず始めに光源とディフューザーがくっついていると思うように光が拡散できないようです。

そこで、光源とディフューザーの間には隙間を開ける必要があります。

隙間を開けると横から光が漏れますから、本来ならしっかり全面を囲う必要があるわけです。

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今回は荷物が増えては元も子もないので、何かスペーサーを利用して1~2cm程度の隙間を設けてやることにしました。(詳しくは後述)

2.光源の熱対策を考える

次に光源(LED)の熱対策です。

LEDは熱を発しますから、冷却が重要になります。

冷却が不十分では高温になって危険なだけでなくLEDの寿命を著しく短くしてしまうそうです。

 

しかし、その点で今回使用している「グッドグッズ 充電式 LED投光器 YC-45U」ではその心配はなさそうです。

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なぜならこちらの商品、防水性があるのです。

つまり、最初から光源が密閉されており、そのうえで十分な冷却対策が実施済みということ。

 

つまりこの商品に関していえば熱対策を考える必要はなさそうです。

実践編:眩しさ対策

それでは早速実践していきましょう。

一般的にディフューザーを自作する場合には、程よく光を通すトレーシングペーパーを使用することが多いようです。

しかし、今回は潮風を浴びる海辺で使うことを考えて他のもので代用したいと思います。

そこで選択したのがこちら。

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半透明のポリプロピレンシートです。

もう少し透明度の薄い商品を探したのですが、見付からなかったためこのポリプロピレンシートを複数枚重ねることで透明度を調整したいと思います。

 

また、スペーサーと約10mm程度長いM3ボルトも購入。

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まずはポリプロピレンシートに投光器を載せて縁取りしていきます。

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こんな風に線を引いて、ハサミでカットしていきます。

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続いて投光器のボルト位置をマーキングします。

この投光器には水色のゴム?樹脂?製プロテクターが本体にボルト留めしてあります。

ポリプロピレンシートを共締めしようという算段です。

使用するのは六角2mm

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使用されているボルトはM3の10mmくらい。

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こうして穴の位置もマーキング。

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カットしたポリプロピレンシートを重ねてみるとこんな感じ。

やっぱり1枚では透明度が高すぎるようです。

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そこで4枚切り出しました。

流石に4枚も重ねるとかなり白っぽいです。

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これを取り付ける訳ですが、LEDの光源とディフューザーの間には少し隙間が合った方が良いらしいということでスペーサーも購入してあります。

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あとはネジ止めすれば完成ですが、ディフューザーの効果を確認してみましょう。

 

こちらはディフューザーなしの状態。

眩しすぎて写真が訳の分からない色味になっています。

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2枚のポリプロピレンシートを重ねるとこんな感じ。

実際にはLED光源のツブツブがかなりぼやけるのですが、カメラが自動的に明るさを調整するみたいで差がわかりにくいです。

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4枚のポリプロピレンシートを重ねるとこんな感じ。

かなり良い具合に拡散していますが、やっぱり写真だとカメラが自動的に明るさを調整するせいであまり効果がわかりづらい結果になっています。

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最終的に、3枚のポリプロピレンシートを重ねて良い具合になりました。

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【築20年の断熱気密DIY#7】玄関ドアの断熱・気密対策

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上させることを目標にDIYに取り組んでいます。

 

前回:【築20年の断熱気密DIY#6】家の気密は和室で決まる!?実はスカスカな畳の下を気密せよ! - ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、家の開口部の中でも特に大きな「玄関ドア」に注目してみたいと思います。

玄関ドアは断熱仕様の製品もありますが、寒冷な地域を除けば基本的に断熱材の入っていないアルミ製のドアが採用されることが多いです。

 

我が家ではYKK APのプロントと呼ばれる製品を使用しており、これはアルミ製かつ断熱材も入っていない断熱性が極めて低いドアです。

更に大きな親子ドアとなっており、開口部が広いのが悩みです。

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実際に我が家では玄関やホール部分が家のなかで最も寒く、大きな要因は玄関ドアにあると考えました。

玄関ドアが”離れすぎている”問題

さて、玄関ドアの断熱性や気密性を上げる前に大きな問題を紹介します。

 

こちらです。

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よく見てもらえるとわかると思うのですが、玄関ドアが閉じているにもかかわらず隙間から外の光が漏れています。

目視で確認するとその隙間はかなり大きいことがわかります。

 

これでは隙間風どころか小さな虫も平気で出入りできるでしょう。

 

これはドアをよく確認してみることでわかったのですが、玄関ドアが離れすぎていることが原因でした。

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我が家のドアは見ての通りの親子ドアで、主に開閉するのが向かって左側で、右側はロックを解除すると開けることができます。

この左右計2枚のドアがそれぞれ離れすぎているのです。

 

念のためサッシ屋さんにも見てもらったのですが蝶番の調整でどうこうできるレベルではありませんでした。

 

そこで登場するのが「蝶番スペーサー」と呼ばれる製品です。

これは玄関ドア専用にメーカーであるYKKAPやLIXILが販売しています。

YKKAPの場合、玄関ドアの調整作業は危険であると考えており、一般向けに流通していません。

私もYKKAPに直接問い合わせたのですが、購入は断られました。

つまり玄関ドアを扱うYKKAPのお店やサッシ屋さんにお願いして入手するしかありません。

もちろん蝶番スペーサーの取り付けを含めた調整をすべてお願いしても良いでしょう。

我が家のドアに使用した丁番スペーサーはHH K35355という品番で1枚あたり400円でした。

 

ちなみに丁番をネジ止めする際にワッシャーなどを挟むだけでもOKだと思います。

とはいえ玄関ドアは重いですし、丁番スペーサー自体は高いものではないので専用品を購入することをオススメします。

 

さて、調整後のドアの様子がこちらです。

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隙間や光の漏れは一切なくなりました。

 

ドアの蝶番部分を確認すると、蝶番の下にスペーサーが挿入されていることがわかります。

ただの鉄板ですね。

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その他の隙間を埋める

一番大きな問題であったドアの隙間は対策が完了しました。

 

玄関ドアは、この手のドアの例に漏れず隙間があります。

本シリーズの1番目の記事でも紹介しましたが、ドアの隙間を塞ぐことで気密性と断熱性の向上が期待できます。

【築20年の断熱気密DIY#1】室内ドアの隙間を減らそう! - ドリリウム

 

使用するのは3種類の隙間テープです。

フォーム ゴム モヘア

主にフォームの隙間テープを使用し、隙間が狭い場所や摩擦が多い場所にはモヘアを使用していきます。

 

まずは玄関ドアの底部からです。

底部にはゴムタイプの隙間テープを貼り付けました。

ゴムタイプは確実に隙間を塞ぐことが出来て断熱性も隙間テープ類の中では最も優れています。もしゴムタイプの隙間テープがキッチリ収まる隙間があるのであればゴムタイプがオススメ。

ただし十分な隙間がないのにゴムタイプを使用するとドアの開閉時に引っかかりが出たり閉まりにくくなったりするので要注意。

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側面にはフォームタイプの隙間テープを貼り付け。

ここはドアを閉めた際に空洞になるのであまり効果的とは言えませんがとりあえずスペースがあったので貼り付けました。

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ちなみにドアサッシ(ドアの枠)には上の写真の左側に写っているようにゴムのクッションが取り付けられています。

これはドアを閉めた際の気密性を確保するためのパッキンで、経年と共に潰れて柔軟性を失っていきます。

 

こちらもメーカーあるいはサッシ屋さんに問い合わせることで入手できますので、ゴムが潰れていたり硬くなっていたりする場合には交換すると気密性を上げることが出来ます。

玄関ドアに断熱材を入れるもしくは貼り付ける

最後に玄関ドア自体に断熱材を入れることで断熱仕様ドアと同じようにしてしまおうという考えについて解説します。

 

玄関ドアは残念ながら分解を前提に作られておらず、ただいくつかのネジを外せば分解できるというわけではありません。

接着やカシメによって固定されている部分も多く、分解できても元に戻す難易度が非常に高いです。

 

また、ドアに小さな穴を開けて玄関ドア内部に発泡ウレタンなどの断熱材を吹き込む方法もありますが、玄関ドア内部には開閉機構もありますし、そもそも玄関ドアの内部は完全に1繋がりの空洞ではありません。

内部には補強材があるため、もし穴を開けて断熱材を吹き込むのであれば、ドア一面を穴だらけにする必要があります。

 

次に現実的な方法としてドアに断熱材を貼り付ける方法です。

これはポリカーボネート板断熱シート、安価なスタイロフォームを使う方法など実際に施工されている方も居られます。

しかし、少し想像力を働かせてみるとその結果がいかに悲惨なものになるか容易に想像できると思います。

もし気になる方がおられましたが検索して実例を見てみると良いと思います。

玄関ドアを断熱仕様ドアに交換する

玄関ドアの断熱性や気密性に関して根本的な解決をはかりたいのであれば、玄関ドアを断熱仕様ドアに交換する方法が最も正攻法かつ近道です。

しかし、断熱仕様ドアは一般的なドアに比べると高額です。

また、玄関ドアの交換費用はカバー工法と呼ばれる工法の誕生により以前に比べるとずっと下がっていますが、それでも断熱仕様のドアと周辺パーツ、そして工賃を含めると安くとも30万円程度は覚悟する必要がありそうです。

 

我が家のように大きな親子ドアを使用している場合には、30万円では当然足りません。

見積もりを取ったわけではありませんが、口頭で確認した限りではその2倍以上は覚悟する必要がありそうでした。

 

もしかすると将来的に玄関ドアを交換するかもしれませんが、このシリーズではDIYで手軽に作業できることをテーマにしているので今回は考慮しないこととします。

まとめ

今回は玄関ドアの隙間に注目して気密性と断熱性向上を狙ったDIYを実施してみました。

目に見えるものを含めて隙間を確実に埋めることが出来ましたから、多かれ少なかれ効果はあったものと思われます。

 

そろそろ大きな目に付く隙間は減ってきましたから、これ以上の対策にはサーモグラフィーカメラが必要になってくるかもしれません。

ブログを書いている人

カタミチ

ご意見・お問い合わせ等:syufukc@gmail.com

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