ドリリウム

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【オトシンクルス繁殖計画#7】計画変更【ラスボラエスペイ繁殖計画#1】

「オトシンクルス繁殖計画」と題して、オトシンクルスの繁殖に挑戦しています。

対象となる生体は、チャームで購入したオトシンクルスで購入後1~2年ほど飼育しています。全部で4匹います。オスメスの区別もつきませんが、何はともあれ隔離して試行錯誤を始めてみることにしました。

手っ取り早く繁殖のコツを知りたい方はこちら:繁殖の難しい淡水熱帯魚を繁殖させる6つのポイント

「オトシンクルス繁殖計画」は記録を怠って途中で途切れてしまいましたが、この6つのポイントを守ることで繁殖成功しました。

調べていく中でわかったこととして、繁殖が難しいといわれる種も含めた多くの熱帯魚はこの6つのポイントを守ることで繁殖が可能であるということです。

是非チェックしてみてください。

 

現在の繁殖計画の方針は以下の通りです。

  • 水温は26度固定
  • phは弱酸性から中性を維持(6.8~7.5)
  • 少々の水草を設置
  • 底床はなし
  • 食いつきの良い餌を1日3回与える(冷凍アカムシ等の高たんぱくな餌)
  • 週に1回50%の水替え

前回のおさらい

餌付けがうまく行かず、常に警戒して隠れているオトシンクルスのために、おとなしいラスボラエスペイを混泳させてあげました。

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一時中断

我が家のオトシンクルスは、この計画初期から心配していた通り既に齢3年近い(もしくは超えている)です。

普通に寿命を迎えてもおかしくない時期で、毎週の大量換水や隠れ家の少ない環境にストレスを受けているのではないかと不安でした。

そうこうしているうちに2カ月以上が経過しましたが、いつまでも環境に慣れず餌付けもイマイチということで一端繁殖計画は中断します。

 

もし再開するとすれば、新たな個体を購入してこようと思います。

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ラスボラエスペイ繁殖計画始動

と、言うことでオトシンクルスのお供として入れていたラスボラエスペイの繁殖計画として水槽は継続しようと思います。

ラスボラエスペイはオトシンクルスほどの繁殖難易度はありませんが、繁殖事例が当たり前に確認できるほどの魚ではありません。

オトシンクルス繁殖計画を進める傍ら、海外を中心とした熱帯魚の繁殖に関する情報を探しまわり、以下の記事にまとめました。

繁殖の難しい淡水熱帯魚を繁殖させる6つのポイント

この6つのポイントを活かしつつ、ラスボラエスペイ繁殖計画を進めたいと思います。

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なお、ラスボラエスペイが産卵する水草はマツモのように縦長のふわふわした水草のようです。

元々入れていたアヌビアスナナ付きの岩は撤去し、ホームセンターで買ってきた安価な作り物の草もどきを入れておきました。

 

なお、オトシンクルスのお供として入れている期間も繁殖行動らしき行動を見せています。

この繁殖方法のポイントを押さえさえすればラスボラエスペイくらいなら簡単かもしれません。

【C# .NET】画像に透過した画像を重ね合わせる方法

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ロゴやウォーターマークなどを透過して重ね合わせる方法を紹介します。

例えばある画像にロゴ画像を重ね合わせる時などに使います。

コードでは、baseImagePathには元の画像のパスを、logoImagePathには重ね合わせるロゴ画像のパスを設定するイメージです。

transparentLogoオブジェクトに、透過したロゴ画像が格納されます。

ロゴは50%に透過して重ね合わせます。

var baseImagePath = @"C:\Image\image.jpg";
var logoImagePath = @"C:\Image\logo.jpg";

var baseImage = new Bitmap(baseImagePath);
var logoImage = new Bitmap(logoImagePath);
var newImage = new Bitmap(baseImage);

var transparentLogo = new Bitmap(logoImage.Width, logoImage.Height);
var gl = Graphics.FromImage(transparentLogo);

var c = new System.Drawing.Imaging.ColorMatrix();
c.Matrix33 = 0.5F;
var i = new System.Drawing.Imaging.ImageAttributes();
i.SetColorMatrix(c);
gl.DrawImage(logoImage, new Rectangle(0, 0, logoImage.Width, logoImage.Height), 0, 0, logoImage.Width, logoImage.Height, GraphicsUnit.Pixel, i);

var g = Graphics.FromImage(newImage);
g.DrawImage(transparentLogo, 0 , 0, logoImage.Width, logoImage.Height);

g.Dispose();
gl.Dispose();
baseImage.Dispose();
logoImage.Dispose();
transparentLogo.Dispose();

newImage.Save(@"C:\Image\new.jpg",  System.Drawing.Imaging.ImageFormat.Jpeg);
newImage.Dispose();

手順はとても簡単です。

  1. パスをもとにBitmapオブジェクトを生成する(4~6行目)
  2. Graphics.DrawImageメソッドで透過率を調整する(20行目)
  3. Graphics.DrawImageメソッドで2枚の画像を重ね合わせる(23行目)
  4. 重ね合わせた画像を保存する(32行目)

そのままPictureBoxに表示したり、応用的な使い方も可能です。

画像の保存形式を変更したり、重ねる画像の位置を調整したり、重ねる画像の大きさを変更する方法はこちらの記事を参考にしてください。

【C# .NET】2枚の画像を重ね合わせる

透過率の調整

透過率はColorMatrixオブジェクトのMatrix33の値を調整します。

50%なら0.5、30%なら0.3といった感じです。

c.Matrix33 = 0.5F;

ColorMatrixは「c.Matrix33 = 」という風に設定せずコンストラクタで初期化することも可能ですが、この方がシンプルになります。

WaterMarker

この画像を重ね合わせる処理を利用して製作したのが、ウォーターマークなどを一括して重ね合わせることができる「WaterMarker」というソフトウェアです。

配布はVectorさんで行っています。

WaterMarkerの詳細情報 : Vector ソフトを探す!

 

【C# .NET】2枚の画像を重ね合わせる

C#で、2枚の画像を重ね合わせて保存する方法を紹介します。

例えばある画像にロゴ画像を重ね合わせる時などに使います。

ロゴ画像を透過したうえで重ね合わせたい場合にはこちらの記事を参考にしてみてください。

【C# .NET】画像に透過した画像を重ね合わせる 

コードでは、baseImagePathには元の画像のパスを、logoImagePathには重ね合わせるロゴ画像のパスを設定するイメージです。

string baseImagePath = @"C:\Image\image.jpg";
string logoImagePath = @"C:\Image\logo.jpg";

Bitmap baseImage = new Bitmap(baseImagePath);
Bitmap logoImage = new Bitmap(logoImagePath);
Bitmap newImage = new Bitmap(baseImage);

Graphics g = Graphics.FromImage(newImage);
g.DrawImage(logoImage, 0 , 0, logoImage.Width, logoImage.Height);

g.Dispose();
baseImage.Dispose();
logoImage.Dispose();

newImage.Save(@"C:\Image\new.jpg",  System.Drawing.Imaging.ImageFormat.Jpeg);
newImage.Dispose();

 

手順はとても簡単です。

  1. パスをもとにBitmapオブジェクトを生成する(4~6行目)
  2. Graphics.DrawImageメソッドで2枚の画像を重ね合わせる(9行目)
  3. 重ね合わせた画像を保存する(15行目)

そのままPictureBoxに表示したり、応用的な使い方も可能です。

画像の保存形式

画像の保存処理は15行目にある以下の一行です。

newImage.Save(@"C:\Image\new.jpg", System.Drawing.Imaging.ImageFormat.Jpeg);

第一引数は見ての通り、保存するファイルのパスです。

第二引数はSystem.Drawing.Imaging.ImageFormatクラスから、保存したい形式にあわせたプロパティを選択します。

PNGならSystem.Drawing.Imaging.ImageFormat.Png、BMPならSystem.Drawing.Imaging.ImageFormat.Bmpなど、見ての通りです。

詳しくはこちら。

重ねる画像の位置

画像を重ねる処理は9行目のDrawImageメソッドを使用しますが、DrawImageメソッドの引数は以下の通りです。

  • 第一引数:重ね合わせる画像のBitmapオブジェクト
  • 第二引数:重ね合わせる画像の位置(X座標)
  • 第三引数:重ね合わせる画像の位置(Y座標)
  • 第四引数:重ね合わせる画像の幅
  • 第五引数:重ね合わせる画像の高さ

つまり、第二引数と第三引数を指定することで重ね合わせる画像の位置が調整可能です。

例えば左上ならこう。

 g.DrawImage(logoImage, 0 , 0, logoImage.Width, logoImage.Height);

中央ならこう。

 g.DrawImage(logoImage, baseImage.Width / 2 - logoImage.Width / 2, baseImage.Height / 2 - logoImage.Height / 2, logoImage.Width, logoImage.Height);

元画像の中央(baseImage.Width / 2)から、ロゴ画像の半分(logoImage.Width / 2)ずらした位置に画像を重ねることで、中央に重ね合わせることができます。

右下ならこう。

g.DrawImage(logoImage, baseImage.Width - logoImage.Width , baseImage.Height - logoImage.Height, logoImage.Width, logoImage.Height); 
重ねる画像の大きさ

同様に、重ねる画像の大きさはDrawImageメソッドの第四引数と第五引数で指定することができます。

例えば、単純にロゴ画像を2倍の大きさで重ね合わせたい場合はこんな感じ。

 g.DrawImage(logoImage, 0 , 0, logoImage.Width * 2, logoImage.Height * 2);

WaterMarker

この画像を重ね合わせる処理を利用して製作したのが、ウォーターマークなどを一括して重ね合わせることができる「WaterMarker」というソフトウェアです。

配布はVectorさんで行っています。

WaterMarkerの詳細情報 : Vector ソフトを探す!

 

鉢植えレモンを始めよう!剪定?摘蕾?情報が少なくて悩みが尽きない

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我が家では、ベランダでレモンを育てています。

確か2年前に小さな苗を購入し、それを鉢に植え替えて育てています。

その間、残念ながらまともなレモンは成っておりません。しかし、今年はどうにも調子が良くうまく行きそうです。

そこで、本格的にレモンの育て方について調べてみたのですが、ネットの情報はかなり乏しいと言わざるを得ません。特に初心者が参考になる情報が限られています。

 

私が情報を発信できれば良いのですが、そんな知識も経験もありません。

ただ、私が調べ・実践し・まとめた情報を発信することで同じ初心者の方の助けになったり、逆にアドバイスを頂けたり、情報交換を出来たら良いなと思い、これからレモンの育成について情報や悩みを発信していきたいと思います。

これまでの経過と現状

こちらが我が家のレモンです。

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かなり枝葉の量が増え、鬱蒼としていたためわからないなりに選定した後です。

 

購入時は細かった幹も太くなり、かなりしっかりとしています。

1年目

1年目は、冬になると葉がすべて落ちて枯れてしまったのでは?と不安でした。

翌春になると、枯れ木にしか見えなかったレモンから葉が出始め、ホッとしたのを覚えています。

しかし、春になっても花はひとつたりとも咲きませんでした。

 

あとになってから知りましたが、レモンをはじめとした柑橘系は、越冬させてやる必要があったようです。

具体的には、冬の間に寒さや寒く強い風で葉を落とさせないように守らなければなりません。

前年に育った枝葉に、翌年実がなるそうですから、その枝葉を守らなければいけないというわけです。特に柑橘系の果樹にとって葉の枚数はとても重要みたいです。

 

この年、最終的に夏も終わりかけたころにいくつかの花が咲きました。

しかし結実することはありませんでした。

代わりに枝葉がよく伸びて、かなりボリュームを増しました。

2年目

2年目の冬(昨冬)は、きちんと調べて越冬させました。

▼こちらの記事で詳しく解説しています。

【鉢植えレモンを越冬させよう!】実らせるには暖かい地域でも越冬対策必須!

 

正しい対策だったかどうかはわかりませんが、結果的にほとんど葉が落ちずに冬を越すことができました。

 

そして今、春を迎えて蕾がたくさんできています。

 

今年こそは、きちんと収穫できる身をならせたいと思っています。

もちろん春前に肥料も与えました。

▼使用している肥料はこちらです。

大きなタブレット型で使いやすいです。

剪定に関する悩み

無事に越冬が済み、不織布などを取り払った後のレモンはそれはもう鬱蒼としていました。

枝葉がとにかく混みあっており、素人目にも良くない状態だとわかりました。

 

そこで、剪定について調べました。

いくつかのサイトは見つかります。

しかし、説明を読むとなんとなくわかった気がするのですが、実際に木の前に立つと何をどうすれば良いかさっぱりわからないのです。

重要なのは、日当たりと風通しを良くすることと、上より横に広げて育てること。

開心自然形と呼ばれる形に木を整えていくそうなのですが・・・。

 

とにかく素人でもよく分かったポイントとしては以下の通りです。

開花前(2~3月)に行う剪定

  • 春に新しく出てきた枝は、翌年実が成るの大事にする
  • 夏に新しく出てきた枝は、春ほどではないが実が成るので大事にする
  • 1度の剪定で枝葉を大量に間引かない(多くとも2割、出来れば1割ほど)
  • 実をつけ終えた枝は翌年実を付けないため短く切り詰める
  • 長い枝を切り落とす(切り詰めるのではなく分岐の根本から切り落とす)
  • 混みあっている枝や上下に伸びる枝は日当たりが悪くなるので切り落とす

剪定以外の手入れ

  • 秋に新しく出てきた枝は、あまり実が成らないので切り落とす(出てきたらすぐ切り落とす方が良い)
  • 枯れ、病気、虫などがついている枝はすぐに切り落とす

結果としてこのようになっているのですが、たぶん間違っているだろうなぁと思います。

それに、1~2割では効かないほど切り落としてしまいました。翌年以降の課題にします。

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切り落とした後には癒合剤を塗る必要がありますが、私は木工用ボンドを使いました。

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しかし、剪定の失敗を自覚して反省の意味をこめてこちらの薬を買いました。

あわせて剪定用のしっかりとしたハサミも買いました。今回は手持ちのハサミを使ったがために、切り口が汚くなってしまいました。

来年以降の剪定ではこれを塗ります。

摘果・摘蕾・摘花の悩み

レモンの木は、剪定だけでなく摘果・摘蕾・摘花も必要になるそうです。

摘果(果実を摘むこと)・摘蕾(蕾を摘むこと)・摘花(花を摘むこと)です。

 

考え方としては、果実が一カ所に集中したり、全体として多すぎると栄養が分散しすぎてしまって美味しい果実が成らないそうです。

全体として、葉20枚に対して果実が1つという比率が良いそうです。

▼我が家のレモンですが、かなり花が多いです。f:id:katamichinijikan:20190413205848j:plain

これでも相当切り落としたのですが、キリがないほど蕾が出てきます。

 

摘蕾や摘花とは何かというと、基本的に摘果と同じ考え方のものみたいです。

果実になってから数を減らすより、花のうちに数を減らした方が栄養を無駄にせずに済むそうです。

更に、花になってから数を減らすよりも、蕾のうちに数を減らした方が栄養を無駄にしないというわけです。

 

我が家では、ある程度減らしましたが、ちょっと躊躇いがあります。

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花が咲いたとしても、果実になるかどうかわからないためです。

多すぎる蕾は減らすにしても、きちんと果実になることがわかるまではある程度多めの数を残しておこうと思っています。

土の悩み

我が家のレモンは鉢植えです。

なんとなくわかっているのですが、同じ土を使い続けることは難しいのではないでしょうか。数年に一度、大きな鉢に移すなり、土を入れ替えるなり対策が必要な気がしています。

 

そこで、ホームセンターを見て回ってこんな商品を買ってみました。

裏面の説明を読みますと、古くなった土にそのまま撒くと土壌改良効果が得られるそうです。肥料効果もあるそうですので、次の肥料の時期である6月に撒いてみようと考えています。

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これを選んだ理由としては、既存の土を混ぜる必要はなく上に撒くだけで良いそうです。

長期間、植え替えをしていない鉢植えにもオススメ、とのことで選びました。

 

「根詰まりによる生育不良は改善できません」とのことなので、不調をきたす前にやはり植え替えは必要なのかもしれません。

さいごに

剪定の失敗は既に過ぎたことです。

次のイベントの結実に向けて、多すぎる蕾や花の量をうまく調整していきたいです。

 

また、去年は虫にも悩まされました。

今年は先手を打って定期的にスプレータイプの殺虫剤を吹き付けていますが、こちらもしっかりとチェックしていきたいです。

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【WaterMarker】ウォーターマークを一括処理する超シンプルなソフトを作りました【Windows】

2019年6月7日加筆修正

ブログやWebサイト、通信販売などで使用する写真や画像にウォーターマークを入れるのって面倒くさくないですか?

GIMPやPhotoshopなどのレタッチソフトや、一括編集ができるソフトウェアも存在しますが、どうにも機能が豊富過ぎて扱いづらい印象があります。

 

探し回ったのですが納得の行くものは見つからず、自分で作りましたので紹介します。

機能

  • 用意したウォーターマーク(画像データ)を指定し、ウォーターマークを追加したい写真・画像をドラッグ&ドロップすることで一括処理が可能。
  • ウォーターマークは指定場所に追加される。
  • ウォーターマークが追加された写真・画像はファイル名の最後に「_w」が付与されて同じフォルダーに保存される。
  • Exif情報をもとに画像の向きを調整する。
  • ウォーターマークの透過率を変更可能。
  • ウォーターマークを拡大・縮小可能。
  • すべての設定項目は保存され、次回起動時はすべての設定項目が保持されている。

以上です。

余計な設定や、「合成開始」みたいな面倒くさいボタン押下なしにシンプルにウォーターマークが追加されます。

また、Exif情報をもとに画像を回転させるので、ウォーターマークを挿入すると画像が変な向きになることもありません。

2019年5月25日機能追加(Ver1.10)

ウォーターマークの大きさを、元の画像に対する比率で設定できるようにしました。

1/1(原寸大)~1/10の間で設定できます。

2019年6月7日機能追加(Ver1.20)

画像サイズの縮小機能を追加しました。長辺の最大サイズを指定すると自動的に縮小してくれます。
サブフォルダに保存する機能を追加しました。

 

Ver 1.20 スクリーンショット

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使い方

「ウォーターマークを選択する」ボタンを押下し、ウォーターマーク(画像データ)を選択します。

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選択したウォーターマークが表示されました。

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「画像をドラッグ&ドロップしてください。」というコメントのある枠の中に、ウォーターマークを付与したい画像をドラッグ&ドロップしてください。

1枚でも100枚でもOKです。

 

ウォーターマークの位置は、上下左右と斜め、中央の9通りから選択可能です。

ウォーターマークの透過率を変更したい場合には「ウォーターマークの透過」トラックバーで操作してください。

同様にウォーターマークを拡大あるいは縮小して重ねたい場合には「ウォーターマークの拡大縮小」トラックバーを操作してください。

「Exif情報をもとに画像を回転させる」はデフォルトでONです。

基本的にONのままで不都合ないと思います。理解できる方やあえて設定されたい方だけOFFにしてください。

すべての設定は、実行ファイルと同じ場所に作られる設定ファイル内に保存され、次回以降起動したときはウォーターマークの画像を含めてすべての設定が保持されています。

 

▼そうするとこんな具合にウォーターマークが入ります。

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ダウンロード

適当なオンラインストレージに置いても良かったのですが、折角なのでVectorさんのお世話になりました。

▼こちらからダウンロードしてください。

WaterMarkerの詳細情報 : Vector ソフトを探す!

奇跡的な確率でこのソフトを欲しがる人が居たとして、Vectorさんの方が安心感があるだろうという考えです。

【レビュー】Alfawise S420 - 高品質低価格の コンパクトポータブル電源

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地震対策やアウトドア用として注目を集めるポータブル電源ですが、まだまだ市場規模は小さいため低価格が進んでいません。

そんななかで、確かな品質と性能を有しながら低価格を実現した「Alfawise S420」を紹介します。

Alfawise S420のスペック

24.1cm
奥行 12.8cm
高さ 12.5cm
重量 2.3kg
バッテリー容量 60,000mAh
AC出力 200Wまで・2口
DC出力 120Wまで・4口
USB出力 5V2.1A(2口)
USB Type-C(1口)
Quick Charge 3.0(1口)
価格 36,023円15,819円

 

使い勝手を考え抜いた60,000mAhという容量

スペックのなかでポイントとなるのが24cm×12cmというコンパクトなボディと、2.3kgという軽さです。

ポータブル電源は容量に比例して大きく・重くなりますが、60,000mAhという「ちょうどいい」バッテリー容量のお陰で日常的に持ち歩くにも不自由ない寸法と重量にまとまっています。

 

ポータブル電源は、災害時の非常用電源としてだけでなく、アウトドアや屋外でのアクティビティにおいて幅広く活用できる汎用性を持っています。

しかし、大きく重いバッテリーはとてもではないですが普段から持ち歩く気にはなれません。「Alfawise S420」は、軽量コンパクトでありながら、収納式のガッチリとした安心感ある持ち手のお陰で運搬性がとても良いです。

 

また、実は災害用と割り切った場合でもコンパクトさは重要なポイントになります。

なぜならポータブル電源にひろく採用されるリチウムイオンバッテリーは「自己放電」します。自己放電とは、その名の通り使わなくても充電量が減ってしまう現象です。

つまり、災害用にポータブル電源を買ったとしても、定期的に取り出して充電しておく必要があるわけです。

 

こうした一般家庭における現実的な利用シーンを考えていくと、この60,000mAhという容量は「ちょうどいい」容量と言えるのではないでしょうか。

精密機器対応&200WのAC出力

ポータブル電源が、モバイルバッテリーと最も異なる点と言えばAC出力に尽きるでしょう。

Alfawise S420」にはAC出力が2口ついており、200Wまでの機器に対応しています。

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また、出力は整流されており、電源ノイズが発生しません。

ノートパソコンやその他精密機器であっても安心して接続することができます。海外製品ではプラグが海外仕様のままということが珍しくありませんが、「Alfawise S420」ではキチンと日本仕様のプラグに対応しています。

 

200Wという上限がどの程度のものかというと、一般的な消費電力を以下に示します。

  • 扇風機・サーキュレーター:20W
  • 空気清浄機:50W
  • 電気毛布:50W
  • 小型冷蔵庫:60W
  • テレビ:70W
  • 掃除機:300W
  • 炊飯器:400W
  • IHクッキングヒーター:1000W
  • 電子レンジ:200~1200W
  • 電子ケトル:1200W

実際には、多くの家電や電子機器は電源を入れた瞬間に最も大きな電力を要しますが、起動後安定すれば上記の数値よりかなり少ない電力で駆動します。

起動のタイミングをずらすことで、表示電力以上の機器も使用できる可能性が高いです。

豊富なUSBポート

60,000mAhやそれ以下のコンパクトポータブル電源は、一般的に低価格を重視するため出力ポートが充実していないことが多いです。

Alfawise S420」は通常の5V 2.1AのUSBポートが2口に加えて、QC3.0と呼ばれるスマートフォン向けの急速充電に対応したポートが1つ、USB Type-Cポートが1つ備わっています。

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QC3.0は、Quick Chargeの略でその名の通り急速充電が可能です。

基本的にAndroidスマートフォンであればQC3.0に対応しています。通常の数倍の速度で充電することができる便利なポートです。

USB Type-Cは、USBの新たな規格です。

現在新しく発売される電子機器は、徐々にUSB Type-Cへの対応が進んでおり、従来のUSBケーブルが使用できない機器も徐々に増えています。

 

今後、長くポータブル電源を使うことを考えるとUSB Type-Cポートは必須と言って良いでしょう。

DC12Vのシガーソケット出力に対応!車用機器が使える

Alfawise S420」には4口のDC出力が備わっています。

最近の機器や身近な機器ではなかなか使うことがないのですが、まさにこのDC12Vが必要になるのが車用の機器です。

車で使うことが出来る機器と言えば、いわゆる「シガーソケット」あるいは「アクセサリーソケット」と呼ばれる車には必ず備わっているポートから電源を取ります。

▼こんな分岐を使っている方も多いのでは?

例えばドライブレコーダーや、空気清浄機、スマートフォンの充電やナビ、コンプレッサーなど。現在多種多様な機器が車で使えるようになっています。

 

Alfawise S420」には、DC出力をシガーソケットに変換できるアダプタが付属しますから、こうした車用の機器を「Alfawise S420」から電源を供給して使用することができます。

その他の機能

100時間以上点灯可能なLEDライト

「Alfawise S420」には災害やアウトドアで便利なLEDライトが備わっています。

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LEDライトは消費電力が少ないため、丸4日分以上にあたる100時間以上の点灯が可能です。

シンプルな表示&操作パネル

本体上部にはディスプレイが備わり、その周辺に4つのボタンが備わります。

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3種類の充電方法

Alfawise S420」は3種類の方法で充電することができます。

1つ目は、ご家庭の電気プラグを使った充電。

2つ目は、車のシガーソケットを使った充電。

3つ目は、ソーラーパネルによる充電です。

最近では通販サイトなどを通じてソーラーパネルが手軽に手に入るようになりました。

そのなかでもDC出力ができるものや、車用にシガーソケット出力ができる製品であれば「Alfawise S420」の充電に使用することができます。

 

 

Alfawiseってなに?

Alfawise S420」の魅力を伝えてきましたが、Alfawiseってどこのメーカーでしょう?

その答えは、通販サイトのGearbestです。

日本ではまだまだマイナーですが、中国製品を世界各国に向けて販売する通販サイトで、日本に物流拠点も持っています。

そのため送料は基本的に無料で、海外発送ではないため到着に時間もかかりません。

最近ようやく日本語に正式対応し、日本サイトでセールも開催中です。

 

同じような例ではAmazonベーシックが有名でしょう。

Amazonベーシックは、通販サイトのAmazonのオリジナルブランドです。Amazonが選りすぐった製品を、自身のブランドをつけて販売しているわけです。

Alfawiseも同様で、Gearbestが選りすぐった製品を自社ブランドで販売しているというわけです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

現実的な運用に最適なサイズと、かわいらしいデザインがポイントの「Alfawise S420」は、普段使いから災害時の非常用電源と幅広く使うことができるポータブル電源です。

価格も元の36,023円という価格は割高ですが、現在の15,819円という価格であれば、競合する製品よりぐっと安いです。

更に、競合する製品にはない充実した電源ポートや付属品、コンパクトさや見た目まで考えれば一般家庭用の1台目のポータブル電源としては最適な1台ではないでしょうか。

 

今なら「N686PVR7CI」のクーポンコードを使うことで更に割引を受けることができます。

「Alfawise S420」の商品ページを開く

誰でも簡単にできる「チギリ」加工【必要工具はノコギリだけ!】

無垢の木の「割れ」対策として用いられることが多い「チギリ加工」は、素人DIYにおいては高難易度に分類される加工です。

しかし、実は簡単に「チギリ加工」を施す方法がありますので紹介します。

 

まず始めに、どんな簡単な方法であっても慣れぬうちは失敗するものです。

特に道具の扱いに慣れないDIY初心者ならなおさらですね。

今回のお手軽チギリ加工は、肝心のチギリ加工自体がうまくいかなくとも、綺麗にリカバリーできる実践例を紹介しています。

 

プロに見られたら怒られそうな方法ですが、素人が趣味で製作する家具に使う分には十分ではないかと思います。

難易度の低さと必要工具の少なさを重視した方法ですので、手持ちの工具を活用して更に綺麗&効率的な作り方をされても良いと思います。

 

タイトルにあるように、必要な工具はノコギリくらいのものです。

必要工具

「ノコギリだけ」と書きましたが正確に必要な工具を列挙します。

高額な電動工具はなく、すべて数百円で買いそろえることができます。ホームセンターで売っている安物で十分です。

  • ノコギリ
  • ノミ
  • 木工用ボンド
  • やすり

最後に、もちろん材料の木材が必要です。

ステップ1:チギリを作成する

はじめに、チギリを作成します。

チギリの形状は様々で、木材が割れようとする横方向の力を抑えつけることが出来さえすればどのような形でも構いません。

 

以下にいくつかチギリの例を紹介します。

▼一般的なチギリの例

出典:https://maccuruya.ti-da.net/e4042103.html

▼特殊形状のチギリの例

出典:https://hamamatsu-project.jp/article/171/

▼特殊形状のチギリの例

出典:https://news.maturiya.co.jp/news/%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%84%E3%81%84%E5%A5%91%E3%82%8A%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E6%9D%90%E4%B8%80%E6%9E%9A%E6%9D%BF/

 

今回は一般的なリボン型のチギリを例にとって解説していきます。

 

チギリの作成はいくつかの工具や冶具がなくてはなかなかうまくいかないものです。

しかし、今回紹介する方法であれば簡単にそれなりの形のチギリが作れてしまいます。

更に、チギリの形が不格好であっても綺麗に仕上げることができますので安心してください。

これが「誰でも簡単」と謳うこの記事のポイントです。

 

とはいえ、チギリが綺麗であれば仕上がりもより一層綺麗に仕上がります。 

もし綺麗なチギリが使いたいのであれば、チギリが販売されていますのでそちらを購入しても良いでしょう。

Amazonや楽天市場などの通販サイトではあまり販売されておらず、家具屋さんや材木屋さんが自前のホームページ等で販売していることが多いです。

以下に販売サイトのリンクを掲載しておきます。

その他にも、Yahoo!オークションにも出品されています。

チギリの作成手順

それではチギリを自前で作る方向けにチギリの作成方法を紹介します。

チギリの材料について

材料は適当な角材があれば良いです。

チギリに使いたい樹種の角材を調達してください。

チギリの作成に自信がない場合には、板と似た色の木を使うと仕上がりの粗さが目立たなくなります。

角材の太さも作りたいチギリに合わせれば良いですが、小型のチギリでは20~30mm角、普通のチギリでは40mm角の角材があると良いです。

本来チギリに使う木材は、メインの板より硬い木が良いとされています。

しかし、木の硬さは極端に柔らかいものを使わない限りそれほど気にしなくても構わないです。杉や檜、桐などは避けましょう。

作成手順

まずは作りたいチギリの長さに線を引きます。

特に大きさに決まりはないので、お好みの位置に線を引いてください。

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そして角材の両端から15mmの位置に印をつけます。

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この印の位置は、作りたいチギリの形や使用する角材の大きさに合わせて変更してください。

 

15mmの印から角へ向けてこのように線を引きます。

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余分な線を消すと、チギリの形が見えてきますね。

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この線に合わせて切断します。

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ノコギリの扱いになれていないと難しいと思います。

かくいう私もノコギリはそれほど使わないため、大変見苦しい切断面になります。

チギリの形を整える

切断したチギリの切断面や形状をやすりで綺麗に整えます。

本来、やすりでチギリの形を整えることはしません。

切断した時点で綺麗な形にする必要があります。だから、素人が道具や冶具なしにチギリを作成するのが難しいのです。

これはなぜかと言うと、チギリの形をやすりで整えると、誰でも簡単に綺麗な形を作れる反面、板に埋め込んだ時に隙間ができてしまいます。

しかし、今回は隙間ができても良い方法を紹介しますから、やすりで綺麗にチギリを仕上げてあげてください。

チギリの形の美しさが、チギリ加工の仕上げの美しさに直結します。

目に見える場所だけで良いのでやすりで綺麗な形に仕上げてください。

 

この「汚いチギリ」では、素人が鋸で切断するとありがちな2点の失敗を実際に再現しています。

1点目は下図の青枠で囲った、角がしっかりとでないというものです。

これはやすりでしっかりと角を立ててもいいですし、あえて曲線にしても全く問題ありません。いずれにせよ綺麗な形になればOKです。

2点目は下図の赤枠で囲った、段差です。

これはやすりで簡単に落とすことができます。この記事で説明する方法でも、こうした段差は隠しきれないためやすりでしっかりと落としておきましょう。

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形が整えばチギリは完成です。

 

今回は、この「汚いチギリ」とあわせて「綺麗なチギリ」も用意してあります。

最後に「汚いチギリ」と「綺麗なチギリ」の仕上がりの比較をしています。

ステップ2:チギリを入れる穴を掘る

続いてチギリを入れる穴を掘っていきます。

 

まずはチギリを板にあてがい、線を引きます。

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続いて掘ります。

まずはざっくりとドリルで穴をあけます。

この時通常のドリルビットでも構いませんが、ダボ錐があるとちょうど深さ10mmほどの穴が安定して掘ることができます。

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この時、線の内側を掘るようにします。

線ギリギリを狙わないようにしましょう。

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おおよそ穴が開いたら、後はノミで残りの部分を削っておきます。

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通常、チギリ加工の手順では線の内側ギリギリと掘るように解説されます。

しかし、今回の方法では線の上かやや大きめに掘ってしまっても構いません。

深さは板の厚みの半分程度が良いとされています。

ステップ3:チギリを入れる

チギリを入れる際、穴を大きめに掘っていてもどこかしらが引っかかってスポっとは入らないものです。

そのため、チギリの角を落としておくと入れやすいです。

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穴にボンドを入れ、チギリを入れていきます。

入りづらいと思いますので、トンカチでトントンと入れていきましょう。

もしどうしても入らない場合は、穴を広げます。

隙間が出来ても構いませんから、無理に叩き込もうとしてチギリや板が破損することは避けましょう。

 

▼穴がガバガバでチギリもガタガタなのがわかりますか?これでも問題ありません。

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乾燥後、チギリの出っ張った部分をノコギリで切っていきます。

ノコギリの刃を曲げて、板に沿わすように切断します。どのみち出っ張りが残っても、やすりで平面に仕上げるだけなのであまり神経質にならずとも構いません。

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切断するとこんな感じです。隙間だらけですが問題ありません。

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右側は追加で大きく掘って隙間を空けています。

これだけ隙間があってもリカバリー可能です。

ステップ4:仕上げる

ガタガタで隙間だらけのチギリ加工を仕上げていきます。

 

隙間を埋める方法は大きく分けて2つあります。

  • 蜜蝋を溶かして隙間に入れる
  • おがくずと接着剤を混ぜて隙間に入れる

蜜蝋を使う方法は、蜜蝋部分がオイルや塗料を弾いてしまう上、手間もかかり蜜蝋を買うお金もかかります。

やすりがけなどの際に出たおがくずや削り粉を使ってできる後者をオススメします。

 

これは以下の記事で紹介している、無垢材の割れを塞ぐ方法のひとつです。

  DIYにおける無垢材の「割れ」対策まとめ【無垢材 × DIY】

実はプロが行うチギリ加工でも、1mmに満たないような僅かな隙間を埋めるために、似たような作業をしているケースがあります。

 

まずはおがくずと接着剤を混ぜ合わせます。

適当な容器の上に接着剤を垂らし、おがくずを混ぜ込んでいきます。

ここでは接着剤として木工用ボンドを使用しています。

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おがくずとボンドの比率は1:1程度を目安に色味や硬さなどを見て調整します。

木工用ボンドの白さが残る程度のややねちゃねちゃとした状態の方が作業性が良く、隙間の奥まで押し込むことが出来ます。乾燥後、ボンドの白さは消えて色が濃くなります。

おがくずを増やしていくと、より自然な仕上がりになりますが、やや作業性が悪くなります。

※この記事ではおがくずで埋めた部分をわかりやすくするために粗いおがくずを使用していますが、細かいおがくずを使う方が綺麗に仕上がります。

 

これをチギリ周辺の隙間に、押し込むようにして充填します。

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最後にやすりで均しますから、この時点では綺麗に仕上げる必要はありません。

 

乾燥を待って、やすりをかければ完成です。

お好みでオイル塗装などをしても良いでしょう。

 

 

▼ここらは「汚いチギリ」の作例です。汚いチギリ+粗いおがくずという悪条件です。

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やすりで仕上げなかった、角の段差や、隙間の跡がわかりますか?

 

それでは、「綺麗なチギリ」+細かいおがくずで埋めるとどうなるでしょう?

▼こう仕上がります。

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実は、これもちょっと失敗しています。

隙間を埋める時、細かいおがくずとアロンアルファを使ったからです。

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まるで黒い樹脂のようなもので埋めているように見えるかもしれません。

しかし、これは細かいおがくずを隙間に入れた後、アロンアルファを垂らしたものなんです。

木工用ボンドと混ぜる方法のほかに、おがくずを隙間に入れてアロンアルファを垂らす方法があるのは知っていましたが、今回初めて挑戦してみました。

結果はというと、チギリと同じ木材のおがくずを使ったのに、すごく濃い色になりました。木工用ボンドと混ぜる方法だと、おがくずの色そのままですが、アロンアルファを使うとぐっと濃くなるようです。

これは勉強になりました。

 

ちなみに、汚いチギリも綺麗なチギリに置き換えてみました。

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元のチギリそのままに、上から穴を掘りなおして新しいチギリを入れてみました。


全然違いますね。

ポイントは以下の3点です。

  • チギリを綺麗に作ること
  • 隙間を埋めるおがくずは細かいものを使うこと
  • チギリやおがくずは板の色に近いものを使うこと

今回は、この大事なポイント3点を守らなくてもいける!と説明するために、3点をことごとく無視した作例を試しましたが、やっぱりこの3点は守った方が良いですね。

 

おがくずの粒度や色は誰でも調整できますが、チギリの仕上がりは慣れや器用さが求められます。もしチギリの自作が難しいと感じた場合には、先ほども紹介した市販されているチギリを使うのが賢明でしょう。

まとめ

チギリ加工は一般的に難易度が高い加工と言われます。

しかし、やすりを使ってチギリを整形し、おがくずや蜜蝋を使って隙間を埋めることで、誰も簡単にチギリ加工を行うことができます。

 

ただし、記事中でも触れているように隙間を綺麗に埋めたところでチギリの出来が悪いとイマイチな仕上がりになります。記事中でも仕上がりの悪いチギリを使って仕上げたものと、綺麗なチギリを使って仕上げた2つの例を示しています。

 

チギリはやすりを使ってコツコツと綺麗に仕上げるか、市販されているチギリを購入してしまうのが手っ取り早いでしょう。

いずれにせよ、あまり気負わずともチギリ加工がDIY出来るということがお分かりいただけたと思います。

【レビュー】IRC GS-19 × SUZUKI ST250 - 純正タイヤから初の交換で感動!

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SUZUKI ST250 E typeに装着しているタイヤをIRC GS-19へ変更しました。

元々装着していたのは、約5年・12000kmほど走行した純正タイヤ(チェンシンタイヤ製)です。このタイヤは、耐久性を重視した純正タイヤのなかでも特に硬いと言われるタイヤで、評判はおしなべて悪いです。

もちろん普通に乗り回す分には全く不足はないわけですが、この純正タイヤをスタンダードな性能を持つクラシックスタイルタイヤである「IRC GS-19」へ変更したことで、どれほど変化があるか確かめてみたいと思います。

IRC GS-19とは?

IRCは、井上ゴム工業株式会社が展開するタイヤブランドです。

私は当初、海外メーカーのタイヤブランドかと思っていたのですがれっきとした日本企業でした。

 

IRC GS-19は、オンロード用バイアスタイヤのカテゴリーのなかで「ハイパフォーマンスなクラシカルモダン」という位置づけがされています。数あるタイヤバリエーションのなかで、「PROTECH」と呼ばれるプレミアムモデルの指定を受けており、IRCとしても特に力を入れているタイヤのひとつです。

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パターンは、ST250をはじめとしたクラシカルなスタイルを持ったバイクに適した往年のタイヤを思わせるデザインです。

前後でパターンが異なる点も、個人的にはポイントです。

形状はシンプルなシングルラジアス型で、形状・挙動ともにクラシカルなバイクにぴったりです。高い剛性とスポーツタイヤ用コンパウンドの採用で、安定したグリップと高いウェット性能を誇ります。

動き出しがヌルヌル!じっくり皮むき

IRC GS-19に交換を終え、走り出すと乗り心地の良さに驚かされました。

元のタイヤは、おそらくバルブ周りの劣化により常時スローパンク状態でした。空気圧が低い状態で走行することにより偏摩耗を起こしていたのです。また、リアタイヤに至ってはパンクしたまましばらく走行したこともありました。

リアタイヤの中央部の溝が完全になくなり、フロントタイヤは溝やサイドの罅割れが酷い悲惨な状態でした。特にフロントの偏摩耗は顕著でした。

 

これが柔らかく綺麗な真円をした新品タイヤに乗り換えたわけですから、タイヤがスムースに回転している感覚が気持ちよくて仕方ありません。

タイヤの交換前も、タイヤに違和感を感じてはいなかったのですが、交換してみるとその変化に驚かされます。

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そうはいって、交換したてホヤホヤ。

いわゆる「皮むき」と呼ばれる工程が重要です。

車ではそれほど気にすることもないのですが、バイクの場合には実際の影響以上に乗り手が不安を感じてしまいます。そのため皮むきを重視する人が多いのでしょう。

ここで言う「皮」とは、タイヤの表面に被膜を形成しているタイヤの硬化防止剤です。

それほど強靭な被膜と言うわけではないので、しばらく走行すればなくなりますし、よく磨けば除去することができます。

 

皮むきをしなければ、「実際の影響以上に乗り手が不安に感じる」と先ほど述べましたが、皮むきの済まないタイヤではバイクの挙動が非常に繊細になってしまいます。

個人的には「ヌルヌル」する感じです。

コーナリングや倒し込む際に、タイヤが少しだけヌルっと横に動くような感じがするのです。

 

そこで、正確なレビューもかねて近場の峠道を走り込んできました。

タイヤの評価をするわけですから、100kmでは足りないだろうと感触をじっくり確かめながら200kmを目標に峠道を中心に往復しました。

安定したグリップとスムースな倒れ方

さて、まずは峠道を数往復して、先述のヌルヌル感がなくなるまで走りました。

速度はゆっくりですがバイクは出来るだけ倒し込み、トレッド面の一番外側から5~10mmほどまでは確実に皮むきを終えました。

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私はそもそもスピードも出さず、スポーツ走行もしませんから、ここまで皮むきが済めば万が一の事態を想定しても十分です。

 

そうして皮むきを済ませて普段通り走行してみると、安定したグリップとスムースな倒れ方による安心感に気が付きました。

この峠道は以前から何度も何度も走行したことがある道ですが、3速と4速を使いながら走行することが多かったです。楽しみたければ3速の比率が高まり、そうでなくとも急で道が悪いコーナー付近では3速を使用していました。

ST250にはタコメーターがありませんから正確な回転数はわかりませんが、私は回転数を上げた時のやかましい音や過敏な反応が嫌いなのでエンジンの負担をかけない程度に高めのギアを選ぶ傾向があります。

 

しかし、新しいタイヤでは特に意識することもなく、4速を使っていました。

3速に落とすシーンはなく、むしろ5速に入れる時すらありました。

前のタイヤでは不安だった道が、全く不安に感じず、意識することもなく3速を使う機会がなくなっていたのです。

 

この不安のない安定したグリップや、倒れ方は特に街中で顕著になります。

街中では、停車状態から発進直後に低速で直角にバイクを倒し込みながら小さく回るようなシーンがよくあります。

こうした時に、前のタイヤではスムースに倒してふわっと自然な起こし方をすることができませんでした。

交換してみて強く感じますが、倒し込む際の抵抗が強かったようです。

そして、倒し込んでいくと常に変わらない確かなグリップを感じることができるのです。

前のタイヤでは、倒し込むに従ってグリップに不安を覚えていました。そもそもタイヤのグリップ感をほとんど感じられておらず、倒してもどれだけしっかりとタイヤが接地して、グリップを発揮しているのか体感することができなかったのです。

IRC GS-19では、直立状態から倒していく過程においても常にグリップを感じます。どのような角度でいてもしっかりとタイヤが路面に食いついていることがわかって不安がありません。

 

結果として、峠道においても下限の速度がぐっと引き上げられたようです。

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優れたコストパフォーマンス

これまで説明した通り、確かなパフォーマンス(性能)を有したIRC GS-19ですが、価格面でも優位性があります。

例えばST250に装着するタイヤとしては、DUNLOP TT100GPが有名です。

実店舗では事情が異なりますが、2つのタイヤに価格差はほとんどありません。

DUNLOP TT100GPは高いグリップを誇る反面で耐摩耗性に劣ることで有名です。

メーカーの製品説明によれば「マン島T.T.をはじめ、世界のレースシーンで数々の栄光に輝いたTT100の伝統のパターンをベースに、現代のテクノロジーを惜しみなく注入した、ビンテージスポーツ・タイヤ。」となっており、方向性や位置づけとしてはIRC GS-19とほとんど同じです。

IRC GS-19は、TT100GPに比べてグリップに劣るものの必要十分以上のグリップを誇りつつも、耐摩耗性を持たせています。より多用途に、よりバランスに優れたスタンダードクラスのタイヤと言うことができるのではないでしょうか。

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まとめ

特にこだわりもなく、バイク屋さんにお任せて選択した「IRC GS-19」でしたが、その選択は間違っていませんでした。

性能や維持費、価格とあらゆる点で満足度の高いタイヤでした。

なお、今回はチューブ・タイヤ共に前後交換し、工賃込みで約28,000円でした。

【ガジェット好き必見】あのGearbestが日本語対応記念セール開催中!

中国製品を幅広く取り扱い、世界各国に向けて販売しているGearbestが、遂に日本語に対応しました。

最近では、Amazonや楽天市場でも無名のメーカーあるいはメーカー名を明記していない安価な中国製品が多数出回り始めました。(当初は無名だったものが、既にある程度地位を築いているメーカーもあります)

しかし、そうした商品は輸入する代理店が間に入る分、本国から買い付ける場合に比べてやや高額でした。

そのため海外製品や格安ガジェットなどが好きな人にとって、海外の通販サイトを利用するのは当たり前の選択肢でした。

 

色々なサイトがありますが、その中で特に中国製品に特化した通販サイトがGearbestです。

日本対応していたけど英語表記だった

Gearbestは、残念ながらWebサイト自体は英語です。

日本語に切り替えることはできますがGoogle翻訳を使用した簡易的なもので、あまり正確な翻訳とは言えませんでした。

 

とはいえ、私を含めたガジェット好き等がいるためか、日本への発送は対応しており送料も他国同様無料でした。

以前、Gearbestのアフィリエイトに登録する際に聞いたところによると、既に日本国内の利用者は40万人を超えており、日本向けの物流ラインも確保しているとのことでした。

 

そんなGearbestが、ようやくもって日本語に対応したわけです。

日本語対応記念セール開催

さて、ようやく日本語に対応したGearbestですが、正式対応を記念してキャンペーンセールが開催されています。

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セール中の商品の一例を紹介します。

Xiaomi Mi Notebook Pro CHUWI Hi12 Xiaomi Redmi Note 7 Alfawise S420
Xiaomi Mi Notebook Pro - æç°è² CHUWI Hi12 2 in 1ã¿ãã¬ããPCï¼ã­ã¼ãã¼ãä»ãï¼ - ã°ã¬ã¼ Xiaomi Redmi Note 7 4Gãã¡ãã¬ããã°ã­ã¼ãã«ãã¼ã¸ã§ã³ - é Alfawise S420 220Whãã¼ã¿ãã«é»æºãé²ç½ã°ããºâéã æ¥æ¬ãã©ã°ï¼2ãã³ï¼ - é

日本でもそれなりの知名度を誇るXiaomiのノートパソコンやタブレット、まだまだ知名度は低いもののガジェット好きなら聞いたことはあるCHUWIのタブレット、その他Alfawiseのポータブル電源などの電源系や家電系、対象商品は多種多様です。

 

 

是非、日本にはまだない中国製品や、もっと安い製品を購入されたい場合にはGearbestを試してみてください。

【楽しいセダンの究極形】今、E46前期318iを選択をするということ。M43エンジンと言う隠れた名機。

BMW320i E46 Lim

平成31年4月。

「E46」は、1998年(平成10年)に登場した4世代目の3シリーズです。

2002年にマイナーチェンジが行われ、これを境に前期と後期が分かれます。

E46の前期と後期には、見た目以上に大きな違いがあります。それは時代を象徴する変化の第一歩です。このマイナーチェンジを境に、BMWの各車は大きく様変わりします。

だからこそ、E46前期に価値が生まれます。

 

何が変わったのか、それはこの記事の中で解説していきます。

E46の外観

E46の外観は、現代においても当時の基準においても先進的であったり、革新的であったり、奇抜さを感じさせるものではありません。

E46やそれ以前からBMWのファンはよくご存じの通り、BMWのデザインは昔から格好良いとか、オシャレとか、センスが良いとか、優れたデザインとか、そうしたものとは無縁です。

BMWの歴史やブランディングについて膨大な情報を緻密にまとめあげられたDavid Kileyの著書「DRIVEN」によれば、そのデザインは「保守的だが攻撃的」と称されています。これが実に言い得て妙です。

良く言えば地味だがその中に野性味や雄々しさを秘めたデザインと言うことが出来ます。

▼E46後期のデザイン

BMW E46 Touring front 20071203

▼E46前期のデザイン

BMW320i E46 Lim

残念ながら3シリーズはBMWのなかではエントリーモデル。

日本国内では3シリーズが主力ですが、世界的に見ると5シリーズが主力です。

3シリーズは弟分であり、7シリーズが上位モデルというわけです。

そのため「保守的だが攻撃的」というデザインも3シリーズにおいてはチープさが加わり全体としてみるとイマイチと言って差し支えないものでしょう。

 

主力の5シリーズに関しては「保守的だが攻撃的」を完全に体現しています。

▼E46と同年代の5シリーズ(E39)

BMWE39gotttobi

この5シリーズ(E39)は、後から登場するライバル車種たちを差し置いて、モデル末期まで世界最高のドライビングサルーンの評価をほしいままにしていました。

その完成度は現在の水準においても高い評価を得られることは間違いないでしょう。状態の良い個体に乗ればその素晴らしい走りと快適性の高い次元における両立に驚くことでしょう。

 

3シリーズの話に戻りますが、外観以外の要素の魅力を考えると、この地味で冴えない外観が逆に羊の皮を被っているように見えなくも、ありません。

E46の内装

外観以外は良いぞ、と言ったばかりですがE46は内装もイマイチなんです。

本当に極々最近は改善されてきたのですが、BMWの内装は長らく地味で質実剛健そのものでした。男臭いなどと言われたりもします。

▼これはE46の内装です。

Notranjost BMW E46 316ti

メーターは今なお続く伝統的な白字黒背景のシンプルな構成です。

日本国内においては事実上初代といえるE30にも乗っていたことがありますが、E46の内装はE30のそれと非常に近い雰囲気を残しています。

その他にもBMWはとことん伝統を重んじ、内装も外装もそれ以外も常に古いモデルの雰囲気を残しています。

E46の魅力

E46の魅力と言えば乗ればわかる・・・と言いたいところですが、現在中古車市場に出回る車両のほぼすべてはくたびれた個体ばかりです。

今更E46をきちんと整備して乗られている方はごく限られ、それが運良く中古車市場を通して手に入る可能性は極めて低いです。

つまり今となっては、その魅力を本当の意味で知るためのハードルが極めて高いのです。

軽量・コンパクト

車は主に衝突安全性や快適性のため、年々肥大化し重量は増す一方です。

これ自体は避けられないことであり、あえてネガティブなポイントとして挙げるべきではないでしょう。

それを差し引いてもE46 318iは5速MTモデルで1330kgと十分に軽量です。

車体は全長が4500mmもなく、幅は1740mmと極めてコンパクトです。狭い街中や山道でも全く怖いことはなく、4.9mという最小回転半径もあって小回りが利きます。

狭い道で快適かどうかも重要ですが、それ以上に高い剛性と相まって車体がとても小さく感じます。

山道を楽しく駆け抜けると、本当に人馬一体を体現したような走りをします。

車全体を手足のように自由に使うことができるのです。

この点、5シリーズやそれ以上になるとどうしても重さを感じてしまい、ひらひらと山道を楽しく駆け抜けるには適しません。

一方で高速道路などの直線路では、山道で見せたヒラヒラとした動きがうそのように地面にへばりついて突き進むかのようなどっしりとした安定感を見せてくれます。が、これはもちろん5シリーズなどには及びません。

高剛性・素晴らしいシャシー

1330kgで軽量、と述べましたが国産車と比べれば重く感じるでしょう。

それはそもそも作りが全く異なるため比べても意味がありません。剛性然り、設計然り、お金のかけ方が全く違います。

剛性に関しては我々一般人は感覚でしか語ることが出来ません。

しかし、車体が一つの塊に感じるというのは、まさにこの車にこそ言えることでしょう。もちろん後代の3シリーズや5シリーズと比べると実際の数値上の剛性では負けるでしょう。

ヒラヒラと動く軽くコンパクトなボディと、この剛性の高さ、そしてシャシー性能の素晴らしいバランスにより、私はこのE46以上に走りの楽しいセダンを知りません。

 

当時の日本の自動車メーカーは、ブランディングなど屁でもないと、とにかく商売に躍起になっていました。車やメーカーの在り方はそれぞれなので、うまく商売することを否定する気はありません。これが日本の経済成長を助けていたことも事実です。

しかし、そのために車に乗った時の感覚的な部分を軽視する傾向にありました。

その一つが剛性あるいは剛性感と呼ばれるものであり、もう一つはシャシー性能でしょう。

 

3シリーズと言えばスポーツセダンと呼ばれます。

スポーツセダンとはそもそもBMWが生み出した概念ですが、日本でもこれに追随する動きがありました。

しかし、当時(残念ながら今なお)の国産車のスポーツモデルやスポーティなセダンと呼ばれる車たちは、少々ショックアブソーバーの減衰力を高めてサスペンションストロークを縮めただけの極めてお粗末な代物でした。

(スカイラインを始めとして、十分世界に通じるモデルも存在しました)

 

一方でBMWは、普通に乗る分には極めて快適です。

「スポーツセダン」と聞いて乗れば驚くほどロールもします。

しかし、その良く動くサスペンションは決して不快ではありません。

例えば自転車を乗るとき、カーブを曲がるときに人は自然と自転車を内側に傾けることで慣性との釣り合いを取っています。これは歩くとき、走るとき、何をするときでも同じです。

こうした極自然な体に馴染む動きとは異なる動きを車がした時、人はそれを不快に感じます。

先に語った剛性感の話とあわせて、BMWはこうした人が感じ取ることが出来る要素への力の入れ具合が凄まじいのです。

路面の情報とステアリング

これは3シリーズやE46に限った話ではありませんが、BMWの多くの車は路面からの情報量が非常に多いです。

あまり路面からの情報が多いと不快になるのですが、不思議と不快には感じません。

路面のアスファルトの粒度の粗さからその状況、グリップの余力など余すところなくドライバーに伝えてくれます。

この必要な情報だけを伝えてくれる、不快にならない程度の絶妙なセッティングは絶対に他のメーカーでは味わうことができません。

 

また、ステアリングのフィーリングもすこぶる良いです。

ライバル各車やその他多くの車と比べると重いと言われますが、適切な反力や、タイヤの状況を伝えてくれる感覚は素晴らしく、これまた他のメーカーでは絶対に味わうことのできないセッティングです。

E46以降のE90やF30では電動化により、この感覚が大きく劣化しました。

健闘しているとは感じるのですが、E46以前からBMWを知っている身にとっては衝撃が大きい激変ぶりでした。私自身もこれによりBMWとしばらく距離を置くことになったほどです。色々と電子制御化が進んだ新しいBMWにも乗りましたが、すぐに嫌気がさして手放し、それっきりです。

アクセルとブレーキ

ステアリング同様に、この絶妙なフィーリングは他のメーカーには真似できないものです。

特にブレーキの操作感に関しては、40年前の3シリーズですら現行の国産車に勝ると断言できます。

それほどまでにペダル操作に対する挙動が自然なのです。

ブレーキは踏めば踏むだけ効いていき、奥まで踏み込めば想像の何倍も効きます。

 

ブレーキに関しては日本車やアメリカ車と欧州車は大きく考え方がことなります。

これはブレーキローターの大きさを見ればわかるでしょう。

例えば2トン近い重さがあるアメリカ車のトラックは、BMWの1シリーズよりずっと小さいブレーキローターを搭載しています。

小さなローターに、サーボでアシストされた強力な力でパッドを押し当てているわけです。

常に限界域に近い所でブレーキを使っている日本車やアメリカ車が、ブレーキのフィーリングで劣るのは致し方のないことです。

限界まで力を入れた状態に比べて、数割の力しか使っていない欧州車のブレーキは微細な制御が可能です。

その他

その他にも良い所がいっぱいあります。

しかし、私は車を趣味としていますがとてつもなく詳しい訳ではありませんし、何より文章力の限界があってこれ以上うまく説明することができません。

なんとか苦心して説明しようとしましたが、これが限界です。

とにかく走って楽しい気持ちの良い車だということです。

E46前期318iの魅力とはエンジンに尽きる

E46の素晴らしさはこれまで説明した通りですが、その中でもなぜ前期の318iに価値があるのかといえば、その理由は「エンジン」に尽きます。

E46前期318iに搭載されるエンジンは「M43」と呼ばれる4気筒の隠れた名機です。

BMWのエンジンは、6気筒ばかり注目が集まることが多いのですが、決して6気筒が特別優れているわけではありません。

4気筒エンジンも、8気筒エンジンも、12気筒エンジンもシリンダー数やレイアウトを問わずすべて優れているのです。

特に4気筒エンジンは6気筒と並んで多くの車種に搭載されました。

 

▼E46前期318iに搭載されるM43エンジン

BMW M43 Engine 316i Compact 1996

 

よくBMWの6気筒エンジンはシルキーシックスと呼ばれます。

これは2代目の3シリーズであるE30に搭載されたM20エンジンに始まりM54エンジンまで進化と成熟を続けたBMWの直列6気筒エンジンの呼称です。

あまりBMWをご存知ない方には意外でしょうが、BMWの直列6気筒エンジンが楽しいエンジンかと言われると必ずしもそうとは言えないのです。

確かに振動もなくシルキーです。

M20エンジンが搭載された3シリーズに乗っていたことがあります。その成熟を極めた完成形と言えるM54エンジンが搭載された5シリーズにも乗りました。

このBMWの直列6気筒エンジンに言えるポイントは以下の3点です。

  • 振動がなくスムース
  • 回転の上昇はさほど鋭くない
  • 吼えるようにやかましい

第一に、振動はありません。

第二に、回転の上昇はさほど鋭くありません。

シュンシュン回るようなエンジンではないのです。振動のなさ故にいつまでも回転が上がり続けるように錯覚してしまいます。実際に、回転の上昇が遅いので頭打ちするまでの時間が長いです。

第三に、音がうるさいです。

野性味のある心躍るサウンド。獣の咆哮のようなサウンド。とも言えるわけですが、おそらく車好き以外からは「うるさい」と言われるだけでしょう。

 

さて、4気筒エンジンに話を戻しましょう。

近代のBMWの6気筒エンジンがM20エンジンから始まったように、4気筒エンジンは1960年代に登場したM10エンジンから始まりました。

M10エンジンは1960年代から1980年台後半までの20年以上の長きに渡って改良されながら生産され続け、その生産台数は350万機以上ともされています。当時のBMWの販売規模を考えるととてつもない数字です。

▼M10エンジン

BMW Engine M10

1980年代後半にはM40エンジンへと代替わりを果たしますが、M10エンジンから引き続きSOHC、鋳鉄ブロック、アルミヘッドなどの基本的な要素を引き継ぎ、変更点もそれほど多くないためM10エンジンの面影を強く残すものでした。

▼M40エンジン

M40B16

こうして1960年代に登場したM10エンジンが、それほど大きく姿形を変えずにシンプル・アナログ・メカニカルという性質を残したまま1990年代にM43エンジンが登場しました。

E46 318iも後期型へマイナーチェンジすると、そのエンジンはM43からN42へと置き換わりました。この変化については後程「補足」として解説しますが、劇的な変化をしています。もはや別物になったと言っても過言ではありません。長らくMから始まるコードネームがNから始まるコードネームへと変わっていることからも、その変化の大きさをお察しいただけると思います。

簡単に言うと、N42エンジンへ置き換わることで数々の電子制御が加わり、DOHC化を果たし、バルブタイミングやリフト量の可変制御、ブロックをアルミ化するなど元の面影を残さず完全に刷新されました。

要するにただの機械が半分コンピュータになったような感じです。近代化されたわけです。

 

1990年台といえば、多くの国産スポーツカーが生産中止を余儀なくされたことを車好きの方であればご存知でしょう。

これと同じように、1990年台後半は世界的に自動車の排出ガス低減が喫緊の課題として自動車メーカーに課されました。

これにより高性能なエンジンは生産は難しくなり、自動車メーカーは出力や官能性と言ったロマン溢れる点よりも、環境対策を強く推し進めなければいけなくなりました。

このために国産スポーツカーは生産中止を余儀なくされ、BMWにおいてもシンプル・アナログ・メカニカルな、当時の水準でもややクラシックな4気筒エンジンは近代化を果たさざるをえなくなったわけです。

 

つまり、M43エンジンとは成熟を極めた最後の「機械」なのです。

 

これは今となっては大きな魅力なのです。

車を始めとして機械を好きな方は、よりシンプルな機械に魅力やロマンを感じませんか?

コンピュータのようにコードがそこら中にあって、ゴムやプラスチックの部品が多用されているより、金属だけでシンプルに構成されたものに魅力を感じませんか?

 

私はまさにそれです。

M43エンジンを最後に、BMWの4気筒エンジンは近代化を果たします。

エンジンはプラスチックパーツが増え、ワイヤーはコードに置き換わり、カバーに覆いつくされました。

 BMW N46

アクセルペダルの操作が、ワイヤーを通じて直接スロットルに伝わる機械式と、電気信号で制御するいわゆるドライブバイワイヤ方式では、前者に魅力を感じずにはいられないのです。

 

私は車に乗るだけではなく、整備にも大きな魅力を感じます。

電線の中を通る電気信号は整備できません。

しかし、アクセルペダルとスロットルをつなぐワイヤーは整備することができます。

 

M43エンジンは、ごく最低限の電子制御はあるものの、ほとんどの要素が機械式制御を採用しています。余計なものは備わっておらず、車を趣味にしている方なら一目見れば何がどうなっているかわかるエンジンなのです。

余計なものといえば、せいぜいがトルク向上のための簡易的な可変吸気機構くらいのものです。

整備を楽しみたいユーザーにとってはとても魅力的なエンジンです。

 

また、乗って楽しむという点においても4気筒エンジンは優れています。

6気筒エンジンの特徴は先ほど紹介した通りですが、4気筒エンジンは回転の上昇鋭く、乗っていて楽しいです。パワーも少ないため、エンジンを気兼ねなく回して乗ることが出来ます。悪く言えば6気筒エンジンほどのキャラクターがないとも言えますが、普通によくできた4気筒エンジンです。

日本国内には導入されなかったものの、この4気筒エンジンにはメカニカルチューンを施した高出力版やターボを搭載したバリエーションなども存在しました。

 

ちなみに、6気筒エンジンは魅力的な「咆哮」を持っていますが、4気筒エンジンは快音と言えば快音を発するものの粛々と機能するため、意外かもしれませんが4気筒エンジンの方が静かです。

特にコードネームをNに改めて以降はおそろしくスムースなエンジンへ進化し、普段運転する分には4気筒エンジンの方が滑らかで静かで振動もなく、むしろ高級感さえ感じるほどです。

サウンドも「咆哮」のような特徴はなくともシンプルに快音で、素早いふけ上がりとあわせて(少なくとも直線が少ない国内では)間違いなく4気筒の方が楽しむことが出来ます。

 

乗っても整備しても最高に楽しい、それがE46前期318iのエンジンです。

補足

近年、BMWも環境対策を強く推し進め、それに伴いBMWのエンジンはMから始まるコードネームを改めNから始まるコードネームに変更しました。

更に最近はターボ化が進みBから始まるコードネームに変更しています。

 

「M」から「N」のポイントは電子制御化と排出ガス低減です。

可能な限り補器類を電気駆動させ、アクセル操作をはじめエンジン制御をコンピュータに頼り、フリクションの低減に努めました。

結果として出力と燃費は向上しエンジン単体の重量も減りました。排出ガスもより綺麗になりました。

しかし、直列6気筒エンジンの魅力であった「咆哮」はなくなりました。

それゆえに、今の直列6気筒エンジンに価値はなく、4気筒で十分と私は考えています。

「N」から「B」のポイントはターボ化による更なる排出ガス低減です。

「N」の末期からターボが搭載されましたが、「B」からは完全にターボ前提の設計となっています。

 

ブログを書いている人

カタミチ

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