今日で普通二輪免許を取得してからだいたい1週間経過します。
暇を見つけては、理由をつけてはバイクに乗って、近所をぷらぷらしているだけなのに既に400kmも走行してしまったようです。これまでずっと近所を中心に走り回っていましたが、本日初めて少しだけ遠くに行きました。遠くと言っても約70kmほど離れたお店へ行き、買い物をしてきました。高速道路はまだ不安があり避けましたが、峠道や流れの速い幹線道路を走り、バイクのことがより一層理解できた1日になりました。
バイクは全くの初心者なのでバイク自体の評価などはできませんが、免許を取って初めてバイクに乗ってみた感想と、初心者がSUZUKI ST250Eに乗ってみた感想を合わせて書いてみたいと思います。特にST250Eの感想は、教習車のHONDA CB400SF-Kとの比較となってしまいます。
ST250Eに乗ってみた感想
ST250Eに乗ってみて感じたことを箇条書きにしていきます。
- 軽い、こけそうにないし足の力で持ち上がる
- タイヤが細いせいなのか、速度を出すと横にふにゃふにゃ動く感じがする
- タイヤが細いせいなのか、風があると横にふにゃふにゃ動く感じがする
- アクセル操作がすごく楽。望んだ回転数に簡単に合わせられる。(タコメーターがないけど)
- 乗車姿勢が立っている感じがする、もっと前傾姿勢の方が乗りやすい気がする
- 足をつくとシートが低すぎてちょっとしんどい
- シートの位置が前過ぎて、もう少し後ろに座りたくなる
- 音が郵便局の人が乗っているバイクみたい(かわいい)
- こんな手ごろなバイクなのに意外と見かけない
- 手の振動は前評判ほどひどい感じがしない
- 収納スペースがすごく少ない
- 少し収納スペースがあるシート下にアクセスするには工具が必要
スペックから見る違い
HONDA CB400SF-Kの仕様がわからなかったので、CB400SFの仕様です。
寸法はほぼ変わりません。
HONDA CB400SFに比べてSUZUKI ST250Eは長さが10mm短く、幅が5mm広く、高さが5mm低いです。誤差程度です。
軸間の距離はSUZUKI ST250Eが35mm短くなっています。
バイクにおける軸距の違いがどう影響するか調べてみたところ、短ければコーナリングが機敏で、長ければ直進安定性が増すそうです。
シート高については仕様はあてにならないなぁと感じたポイントです。
教習車のCB400SFでは足がべったりついて、更に膝も曲がる状態だったので、少し低すぎると感じていました。そこでST250Eはシート高が高いし良さそうだと捉えていたわけですが、実際に乗ってみると教習車のCB400SF以上に低く感じます。多分、シートやその周りの横幅がないせいで、足つきが良くなっているんだと思います。
これは低すぎて、停車時なんかに足をついたときちょっとしんどいです。
重量は一番の違いと言っていいと思います。
SUZUKI ST250Eは実に50kg以上軽量です。
これはまさに納車後に手で押した瞬間、跨った瞬間に感じたポイントです。手で押していても、跨っていても、教習車と違って倒れそうな不安感は全くないのです。もちろん教習車でもバランスを取って普通に跨っていれば不安感は全くないのですが、少し傾けたらまずいんだろうなぁという不安感は最後までわずかながらありました。
SUZUKI ST250Eは傾けても全然問題ありません。脚の力で耐えられます。
初めて乗った日に、駐輪場にSUZUKI ST250Eを置いたところ、少し斜めになってしまいました。無意識に自転車のような感覚でリアのグラブバーを片手で持って後輪を少し浮かせつつバイクの向きを修正しました。自転車のように軽々とはいきませんが、これができてしまいます。
燃費の違いは大きいと思いますが、長らく車しか知らなかったので、どちらもとても良いように思います。
エンジンは全く異なります。
HONDA CB400SFは400ccの水冷DOHC4気筒、SUZUKI ST250Eは250ccの空冷SOHC単気筒です。どちらが良いかと言われれば、車でも古くてシンプルで直しやすいのが好きだった僕としては空冷SOHC単気筒が良いです。しかし、一般的には水冷で気筒数は多い方が良いものとされると思います。
排気量の差もありますが、それでもなおSUZUKI ST250Eはローパワーです。
HONDA CB400SFは41kWに対してSUZUKI ST250Eは14kW、同じくトルクは39Nmと21Nmです。エンジンの性能曲線を見てみたいのですが、見つからなかったです。
燃料供給はどちらもインジェクターを使っています。
バイク関連の記事を見ていると、キャブがありがたがられている?ような部分があるみたいで、まだ僕は理解できていないです。車の感覚でキャブというと70年代以前の代物というイメージで、あまり利点が思い浮かびません。
タンク容量はHONDA CB400SFは18Lに対してSUZUKI ST250Eは12Lとどちらも十分な大きさに思います。参考までにカタログ値の燃費とかけてみると航続可能距離はHONDA CB400SFは558km、SUZUKI ST250Eは576kmとなります。
ミッションの違いは予想以上に大きそうです。
ただでさえSUZUKI ST250Eはエンジンが回りません。回すと振動も増えます。
それに加えて変速比に減速比をかけて総合減速比を見ても、HONDA CB400SFは7.19、SUZUKI ST250Eは7.59となります。タイヤの外周の長さがHONDA CB400SFは1548mm、SUZUKI ST250Eは1634mmとなり、SUZUKI ST250Eは少し大きいですが、どのみちエンジンが回らないので苦しいです。
普通に走っていても50km~60kmくらいで5速に入ってしまい、もうひとつ上を探してしまうことが間々あります。
回転数と速度
試しに総合減速比とタイヤの外周径から各ギアで速度当たりの回転数を計算してみました。タイヤの大きさのお陰で、トップギアではHONDA CB400SF(6速)よりもSUZUKI ST250E(5速)の方が回転数が低いです。
しかし、同じ回転数でも体感の振動が違います。レブリミットも違いますから、やっぱりSUZUKI ST250Eで高速はなかなか大変そうです。
時速60km | ||
CB400 | ST250E | |
1速 | 13,604 | 14,974 |
2速 | 9,437 | 9,583 |
3速 | 7,199 | 6,817 |
4速 | 5,846 | 5,408 |
5速 | 5,101 | 4,647 |
6速 | 4,649 |
時速80km | ||
CB400 | ST250E | |
1速 | 18,139 | 19,966 |
2速 | 12,583 | 12,778 |
3速 | 9,599 | 9,089 |
4速 | 7,794 | 7,211 |
5速 | 6,801 | 6,196 |
6速 | 6,198 |
時速100km | ||
CB400 | ST250E | |
1速 | 22,674 | 24,957 |
2速 | 15,728 | 15,972 |
3速 | 11,999 | 11,361 |
4速 | 9,743 | 9,013 |
5速 | 8,502 | 7,745 |
6速 | 7,748 |
時速120km | ||
CB400 | ST250E | |
1速 | 27,209 | 29,949 |
2速 | 18,874 | 19,167 |
3速 | 14,398 | 13,634 |
4速 | 11,691 | 10,816 |
5速 | 10,202 | 9,294 |
6速 | 9,297 |
時速1000km | ||
CB400 | ST250E | |
1速 | 226,739 | 249,574 |
2速 | 157,284 | 159,724 |
3速 | 119,986 | 113,615 |
4速 | 97,428 | 90,134 |
5速 | 85,018 | 77,447 |
6速 | 77,476 |