みなさん、ヘルメットの盗難防止って何か対策されていますか?
買い物や休憩で、バイクのミラーにかけっぱなしのヘルメットが心配ではありませんか?
私は先日、ウキウキしてSHOEI J・Oを購入したのですが、果たしてこれってどうやってロックなりセキュリティなり、盗難防止をするんだろう?と疑問に思いました。
対策1:ワイヤーロック
最も一般的な対策がワイヤーロックです。
私が実際に使っている商品ですが、ワイヤーとロック機構が合わさった以下のような商品があります。
これを使うことで、ワイヤーをフレームなどにくぐらせ、ロック部分をヘルメットの金具に引っ掛けてロックすることができます。あるいはワイヤーをヘルメットの開口部に通して固定することもできます。
▼こちらの商品を長くした180cm版もあります。
180cm版ともなると、バイクのロックに使用している人もいるほどです。
しかし、フルフェイルであればともかく、ジェットタイプでは構造的にワイヤーを通す場所がなく、ロックを固定できるのであればベルトを留めるD環くらいのものです。
ちょっと心配ですね。
対策2:鍵付きカラビナ
続いて鍵付きのカラビナです。
アイディア商品だなぁと思います。
ワイヤー系の商品と違って、長さがないぶん収納にも困らず手軽に使うことができます。ヘルメット以外にも色々な用途に使うことができますね。
対策3:後付けヘルメットロック
車体にヘルメットロックが備わっている車種もあるかと思いますが、これを後付けすることができます。
ボルトで取り付けるタイプで、適合車種がもちろんあるのですが、ボルト穴さえ合って周りに干渉しなければ適合車種を問わずに取り付けることができます。
盗難防止策の問題点
ヘルメットの盗難防止について調べてみると、非常に対策が甘いと感じてしまいます。
ヘルメットはまともなものであれば安くても数万円します。
オークションサイトなどでも中古ヘルメットはたくさん出品されており、換金性は比較的高いです。それにも関わらず、一般的に普及しているのは上記のような対策しかありません。それぞれの対策の問題点を挙げてみましょう。
ワイヤーロックの問題点
ヘルメットのロックに使用するワイヤーロックはせいぜい太くても5mm程度の太さです。5mmのワイヤーを切断できる工具なんて、全長20cmもない手のひら程度の大きさで、1000円ちょいで買えてしまうのです。
鍵付きカラビナの問題点
鍵付きカラビナはヘルメットのあご紐を通すD環などに引っ掛けることを想定されています。しかし、D環は薄い部分が2~3mm、幅も4~5mmほどです。破壊して、ワンタッチクリップに交換することもできます。
高額なヘルメットや自分で使うつもりなら、ベルトを切断しても良いでしょう。有名メーカーなら数千円でベルトを交換して気になる部分も交換して、更に小さな傷なら塗装も直してもらえちゃいます。
ヘルメットロックの問題点
こちらは鍵付きカラビナの問題点とほぼ同じです。
それに加えてボルトを外してヘルメットロックごと外すことができてしまいます。締め付けトルクが緩んでいれば、斜めにプラスドライバーを入れることもできますし、狭い場所の作業用に極薄のラチェットドライバーも存在します。
これは私が実際に非常に狭い場所で作業するために使っている極薄ラチェットです。ネジの上に13mmのスペースがあればネジを回すことができます。
まとめ&SHOEIからの回答
念のためにSHOEI J・Oのロック方法についてSHOEIに問い合わせてみました。
回答は、あご紐を閉める際のD環を使ってロックせよ、とのことです。
メーカーとしても盗難防止についてはその程度の認識のようです。ただし、安全第一の製品ですから、余計なものをつけられないということでもあると思います。どうしても気になるなら常に持ち歩くしかありませんね。